小倉智昭が魅力を語り尽くす、シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演『ダイハツ トーテム』今夏大阪で開幕!

インタビュー
2016.3.3
シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演『ダイハツ トーテム』応援団長、小倉智昭(撮影/石橋法子)

シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演『ダイハツ トーテム』応援団長、小倉智昭(撮影/石橋法子)

映像とパフォーマンスが見事に融合する、美と幻想のサーカス・エンタメ!

これまで世界6大陸400都市を巡り、全世界で1億5千万人以上を魅了してきたサーカス・エンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の日本最新作『ダイハツ トーテム』が今夏、大阪で開幕する。”映像の魔術師”とうたわれる世界的演出家ロベール・ルパージュが手掛ける「人類の進化」をテーマにした壮大な物語。すでに東京とシンガポールで公演を目撃した情報番組「とくダネ!」メインキャスターにして応援団長歴12年の小倉智昭が大阪で会見を開き、本作の見所と”シルク愛”を存分に語った。

【トーテムとは…】地球にいのちが生まれ、進化を続けてきた数億年の歴史が、プロジェクションマッピングや可動式ステージを駆使して次々に展開する。超絶技巧はもちろん、無国籍なアレンジによる生演奏とヴォーカル、幻想的な映像と照明、ドラマティックなメイクと750着もの衣装など、五感を刺激する冒険旅行へでかけよう。


◎「女性パフォーマーがいつも以上に魅力的。今度エリザベスに花束持っていこうかな(笑) 」(小倉)

ーー東京、シンガポール公演をご覧になったそうですね。
小倉:ロベール・ルパージュという演出家のすごさだと思うんですが、ここまでシルク(シルク・ドゥ・ソレイユ、以下シルク)の舞台が綺麗だなと思ったのは初めて。今回は後ろの方で観た方が、映像の全景が見えて面白いんじゃないかな。映像とパフォーマーのシンクロも見事で、フィナーレ前にプロジェクションマッピングでステージ上が池になるんですが、水中の生き物がすーっと動いて、地上に出る瞬間、本物のパフォーマーと入れ替わる。タイミングが本当にぴったりで実に面白い! ステージのど真ん中にあるブリッジは可動式で、そこが跳ね上がるとトーテムになったり、中間で止まるとボートにもなる。これは、歌舞伎の花道のイメージで作ったらしい。東京とシンガポールで2回観ましたが、個人的にも友人を連れていくので、4公演分のチケットを購入済みです。

ーーお気に入りのパフォーマーもいるとか。
小倉:みんな筋骨隆々のいい男揃いだけど、今回は特に女性パフォーマーがいつにもまして魅力的。ローラー・スケーター、フープ・ダンサー、空中ブランコ、一番のお気に入りはつり輪演目「リングス・トリオ」のエリザベス。もともとジャズダンスのダンサーとして踊っているときにスカウトされて、フィナーレではセンターでダンスも披露する、シルクでも推しているひとりだと思う。今度観る時は、エリザベスに花束持っていこうかな(笑)。

ーー本作は”人類の進化”がテーマです。

小倉:チラシにもありますが、四つん這いの猿がだんだん二足歩行になって、その延長線上に人間が出てくるというのは、子供にも分かりやすく進化の過程がみてとれる。例えば「リングス・トリオ」は、よく見れば海のシーンなので彼らは微生物か両生類か、他にも先住民族が出て来たり。人類の誕生から未来の宇宙まで色んなシーンがあるけど、ただそれが進化の時間軸に沿っては出て来ない。シルクはストーリーをたどる面白さを追求した演劇集団ではなく、あくまでもサーカス集団だと思うので。その時々で何を表現しているのか想像するのが面白い。

 

ーー750着(!)の衣装も気になります。

小倉:一番最初に宇宙から舞い降りてくるクリスタル・マンの銀色輝く衣装は印象的だし、一番最初の演目「カラペース」で鉄棒の演技を披露するカエルの衣装も、目を凝らすと良くできている。バックヤードにいくと衣装がバーと並んでいて、ミシンも同じように並んでる。常に綻びを直したり、それぞれの顔や体のフィット感に気を使っているのがよく分かる。あと、女性の肌色を美しく見せるのが上手い。肌色の衣装なんですが、男性がどきっとするようなシーンも結構あって、色っぽいんですよ(笑)。

ーーメイクも印象的です。
小倉:デザインはメイクアップアーティストが考えて、本番では個々のパフォーマーが自分でメイクしています。最初は2時間ぐらいかかるのが、要領を得て最終的には30分ぐらいで出来るようになるらしい。午前中はみんな素顔なので、がっちりしてるから「ロシアン・バー」、細身だから空中ブランコ系の人だなとか、体格で見分けるけど、昼過ぎにバックヤードを覗くとみんなメイクをしているから誰がどの人か分かる。プログラムには顔と演目が載っているので、照らし合わせながら公演を見るのも面白い。今日はこの人で、この人は出ないんだ!とか(笑)。

ーー毎回生演奏の音楽も聴き所です。
小倉:バンドはステージ上部の両サイドに隠れているので、最初は大半の方は生演奏に気づかないんじゃないかな。その後、美しい歌声の女性ボーカリストがソロで登場して、生演奏だと分かる。本番ではパフォーマーにアクシデントが起こると、その場の状況をみながらアドリブで音を繋ぐ場合もあるらしく大変ですよね。歌詞はないですが、日本公演では時々日本語が飛び出すので、そこは客席の子供たちも喜んでいますよね。

ーー楽屋でのキャストの雰囲気など。
小倉:彼らはいつもコンディションを考えている。早朝から練習場で体をほぐし、個々のコンディションからチームワークの確認、食堂では食材のチョイスにもそれぞれが異常に気を使っているのがわかる。それだけ細かく丁寧に管理していても、怪我人が出ることもある。団体演技でひとりが抜けると演目の流れが変わるので、すぐ修正したり。ペアの場合は片方が怪我をすると演目がダメになる。そのため替えの演目の準備も予めしているんですよ。僕も東京とシンガポールで観ましたが、演目が違いました。


◎「子供から88歳のお袋まで目を輝かせた、シルクを知らないなんてもったいない!」(小倉)

ーー「カラペース」ではカエルに扮した日本人キャスト宮海彦さんも出演します。
小倉:宮くんは体操競技出身の実力者で、大学卒業後に青年海外協力隊で中南米に渡り現地で体操を教えたり、その後アメリカでも体操ジムで子供達に教えていたとか。その活動を知ったシルクに引き抜かれて、初めてコーチとして入団した、「カラペース」は彼の演技指導と演出補佐による演目です。今までの日本人メンバーの参加の仕方とは、違いますよね。英語、スペイン語など4カ国語が話せるのでチームに打ち解けるのも早かったですし、シルクにとっても逸材だと思います。

ーー小倉さんが考える、シルクの魅力とは。
小倉:人間の能力の高さ、限界を感じさせないパフォーマンスを毎年見せてくるところ。たとえ演技は同じでも見せ方を変えることで、まるで違うパフォーマンスになる。12年間も見続けていると、当時子供だった次の世代が今ステージに立つ姿を見られる、感慨深いですよね。「ロシアン・バー」パートのひとりは、2004年『アレグリア2』で子役を務めた青年です。

ーー12年も応援団長を務める理由とは。
小倉:歌や芝居、エンターテインメントが好きだというのが事業部の人たちにも分かるんでしょうね。毎回海外公演は弾丸ツアーで見に行きますが、好きだから耐えられる(笑)。あと、小倉を使えば情報番組『とくダネ!』でも話題にしてくれるだろう、という期待も何となく伝わってきます。

ーー(笑)。まだ観たことがない方を含め、お誘いのメッセージを。
小倉:よくテレビで予告編みたいな映像がありますが、本物はあれより100倍楽しい。言葉が分からない子供たちが喜んでいるのが、いいですよね。お袋が88歳のときに連れて行きましたが、見終わった後目をキラキラ輝かせて「これで死んでもいい」と言った。お袋は3年前に99歳で亡くなりましたが、シルクを観たお陰で、そこまで長生きできたんじゃないかな。これまでシルクを観たことがある人は1,200万人ぐらい。10年以上やってるのに未だ人口の10分1しかシルクを知らないのはもったいない。安くはないですが、チケット代に見合う価値はあると思います。

 

公演情報
シルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ トーテム』
 
東京公演 2016/2/3(水)~2016/5/22(日)
東京最終公演 2016/5/23(月)~2016/6/26(日)
会場:お台場ビッグトップ (東京都)
公式サイト:http://totem-jp.com/

 
大阪公演 2016/7/14(木)~2016/10/12(水)
会場:中之島ビッグトップ(特設会場) (大阪府)
公式サイト:http://www.ktv.jp/totem/
名古屋公演 2016/11/10(木)~2017/1/15(日)
会場:名古屋ビッグトップ(ナゴヤドーム北) (愛知県)

 
福岡公演 2017年2月~
会場:福岡ビッグトップ(福岡県)

 
仙台公演 2017年4月~
会場:仙台ビッグトップ(宮城県)

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