「SFラブ新本格コメディ」とは？注目の劇団・犬と串へインタビュー

犬と串『バカから醒めたバカ』恋もギャグも、粘りが大事!?今回の公演はなんと「SF」に初挑戦！春風吹く季節に贈るSFラブコメコメ（コメディ成分多め）きっと、驚かせて、呆れさせて、笑わせてみせる！！永遠の思春期集団・犬と串に今回の公演について伺った。

 

 －－犬と串さん結成までの経緯を教えてください。 

2007年、当時静かな会話劇が主流だった早稲田大学演劇研究会というサークルで、大きい声を出したいメンバーが集まって「犬と串」という無料公演を上演しました。その作品が一部でカルト的な評価を受けたことで、「俺たちなら演劇の歴史を変えられるんじゃないか」と一同息巻き、そのまま作品名を劇団名に冠して、2008年の旗揚げに至りました。

－－犬と串の作品の特徴や雰囲気、作風を教えてください。

ジャンルとしてはコメディで、「唯一無二なエッジの利き方」と「多くの方に楽しんで頂けるポップ性」の両立ということを、一貫して意識しています。その上でどういう作品を作るかというのは時期によっても異なるのですが、今は「新本格コメディ」と銘打ちまして、「ストーリーではなく、純粋にコメディとしての構造そのものが新しい」作品作りに拘っています。
一言で言えば、お客様に楽しさと新しさを同時に感じて頂くことを目的としています。

 

－－次回公演『バカから醒めたバカ』について、作品のあらすじを教えてください。

あの頃、僕らは輝いていた！

人気子役として活躍するワラビ、サクラ、ゴギョウ、ハコベラの四人はある日、自分たちの力で最高のコメディ映画を作ろうと決意したのだった…。

時は経ち、三十歳を迎えた四人。それぞれの人生を歩みながら、今でも定期的に、かつて作った映画を懐かしむ会を開催していた。しかし、それぞれの思いは様々。特に、かつて両思いであったワラビとサクラの二人は、今では水と油のように相容れない関係性となっていた。

すれ違う気持ちが切ない、ちょっぴりビターなコメディ…と、思いきや！？

「SF」という唐突な要素によって、物語はかつてない混沌の渦に巻き込まれる！

 

－－次回公演『バカから醒めたバカ』の見どころを教えてください。

今回、劇団の本公演で初めて途中休憩ありの二幕構成となっておりますが、これは上演時間が長いからそうしたわけではなく、「途中休憩に意味がある作品」であるところから、全ては逆算して決めています。これ以上は観て頂いてのお楽しみですが、このあたりが、今回の「新本格コメディ」としての仕掛けに大きく関わってきています。
また今回、いつもの劇団員や多彩なゲストに加えて、去年からみっちり稽古してきた新人達、「犬と串Jr.」のデビュー戦となります。そのあたりも、楽しみにして頂ければ幸いです。

 

－－犬と串さんの今後の展望・野望があれば教えてください。

いつまでも、少年少女のように楽しくやっていたいなあと思っています。

 

－－犬と串さんに関心を持たれた方に、メッセージをお願いいたします！

とにかく、ハチャメチャな作品です。かつてないことは間違いありません。あとはそれを、ちゃんとエンターテイメントに昇華出来るよう本番まで戦っていきますので、どうぞ、コメディの新時代を目撃しに、劇場にお越し下さいませ！！

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