「原作者も驚く楽しさ」と梶尾真治も絶賛する「キャラメルボックス2016ダブルチャレンジ」が11日開幕

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『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則


演劇集団キャラメルボックスが、「キャラメルボックス2016ダブルチャレンジ」と銘打ち、『きみがいた時間 ぼくのいく時間』『フォーゲット・ミー・ノット』 の二本立て交互上演の興行を、3/11(金)から3/27(日)まで東京のサンシャイン劇場でおこなう。

両作品とも、人気SF作家・梶尾真治の短編小説シリーズ『クロノス・ジョウンターの伝説』(徳間書店刊)をベースとして、成井豊が脚本を書き、成井豊と真柴あずきが演出を務める。キャラメルボックスはこれまでも『クロノス』『あしたあなたあいたい』『ミス・ダンデライオン』『南十字星駅で』など、『クロノス・ジョウンターの伝説』のシリーズに基づく、多くの舞台作品を生み出してきた。いまや演劇ファンのみならず、SFファンからも注目を浴び続ける存在となっている。

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

今回上演する『きみがいた時間 ぼくのいく時間』は、8年前にも上演されたことのある再演ものだが、初演からの改訂箇所も多く、過去に観たことのある人にとっても新鮮に映るはずだ。また、もう一方の『フォーゲット・ミー・ノット』は『クロノス・ジョウンターの伝説』シリーズをベースにしつつ、成井豊が(原作者の承諾をとって)全く新たに書き下ろしたオリジナル新作ストーリーである。2015年『パスファインダー』も同様に成井が独自に書き下ろしたものだった。たとえば、ラブクラフトのクトゥルー神話を他の作家たちが色々なヴァリエーションへと展開させ体系化させたようなもの、と考えるとわかりやすいだろうか。

そして今回、それぞれ上演時間120分となる前述二作品が、同一の俳優14人によって演じられることとなる。劇団結成から31年目となるキャラメルボックスが「劇団にしかできない、劇団だからこそできることをしよう」との精神で挑む、劇団初の試みとなる。いずれも、“クロノス・スパイラル”というタイムマシンを巡るSFドラマだ。片方だけ観ても面白いが、両方観ると、二作品間の関係が見えてきて尚更面白くなる仕掛けとなっている。

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

この「ダブルチャレンジ」は、東京に先がけて2月に大阪で披露され、既に大変な評判をとっている。原作者の梶尾真治も大阪公演を観て、次のような感想を寄せている。

<梶尾真治>

大阪公演で一足はやく鑑賞させていただきました。「きみ・ぼく」の再構成もとてもテンポが良くなっていたな、と感心しました。成井さんの手による新作も工夫を凝らしてあり、さすが、感動のクライマックスに導かれました。あえて申し上げれば設定や登場人物がだぶりますので、『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を先に観て『フォーゲット・ミー・ノット』の順でご覧になることをお薦めします。原作者も驚く楽しさですよ。

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

また、東京公演の開幕にあたり、脚本・演出を手掛ける成井豊、および二作品でそれぞれ主演を務める阿部丈二と筒井俊作から次のようなコメントが届いた。

<成井豊>

39年前にしか行けないタイムマシン、クロノス・スパイラル。このタイムマシンに乗って、二人の男が39年に行きます。一人は妻を救うために。一人は母を幸せにするために。描きたかったのは、二人の男の熱い思い。ぜひともその目で見届けてください。

<『きみがいた時間 ぼくのいく時間』主演:阿部丈二>

僕が演じる秋沢里志は33歳の時に最愛の妻を事故で亡くします。その歴史を変えるために、39年前にしか行けない、行ったら戻って来られないタイムマシン「クロノス・スパイラル」に乗り39年前へ飛びます。そして39年間事故の日を待ち続けます。しかし72歳になったある日、病に倒れ運命の日まで生きられない事を宣告されます。一人の男の孤独で壮絶な人生を全身全霊で演じます。是非劇場で見届けて下さい。

<『フォーゲット・ミー・ノット』主演:筒井俊作>

キャラメルボックス31周年。その最初の公演には、2つの作品をご用意しました。
作・演出の成井豊が「『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を嵐とするなら、『フォーゲット・ミー・ノット』はそよ風のような作品にしたい。」と言っていました。まさにその通り、それぞれ全く雰囲気の異なる作品になりました。どちらか1本でも結構ですが、両作品ご観劇いただけると、より楽しめます。ぜひ劇場に、嵐とそよ風を感じに来てください。お待ちしています。

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『きみがいた時間 ぼくのいく時間』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

『フォーゲット・ミー・ノット』photo:伊東和則

なお、公演公式サイト(http://www.caramelbox.com/stage/double2016/)では、「いいこと思いついたっ!」でおなじみ劇団製作総指揮の加藤昌史による、観劇後に楽しめる解説を読むことができる。

公演情報
「キャラメルボックス2016ダブルチャレンジ」
 
『きみがいた時間 ぼくのいく時間』 
■原作:梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説』(徳間書店刊)
■脚本:成井豊
■演出:成井豊+真柴あずき 
■出演:
阿部丈二 林貴子 西川浩幸 坂口理恵 岡田さつき 前田綾 筒井俊作
石原善暢 渡邊安理 小多田直樹 森めぐみ 毛塚陽介 木村玲衣 関根翔太
 
『フォーゲット・ミー・ノット』 
■原案:梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説』(徳間書店刊)
■脚本:成井豊
■演出:成井豊+真柴あずき 
■出演:
筒井俊作 木村玲衣 西川浩幸 坂口理恵 岡田さつき 前田綾 石原善暢
渡邊安理 阿部丈二 小多田直樹 林貴子 森めぐみ 毛塚陽介 関根翔太

 
<東京公演>
サンシャイン劇場 (東京都)
16/3/11(金)~16/3/27(日)
 

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