LOCAL CONNECT 喜びと驚きに満ちた自信作『7RAILS』と彼らのこれまでを紐解く
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LOCAL CONNECT Photo by Taiyo Kazama
京都長岡京出身の5人組バンド・LOCAL CONNECT。2015年にリリースされた1stミニアルバム『過去ツナグ未来』に収録された「幸せのありか」がアニメ「俺物語!!」のエンディングテーマとなり一躍注目を浴びた若手の注目バンドである。間もなく4月6日には彼らの2ndミニアルバム『7RAILS』が世に放たれる。これもメンバー全員が手ごたえを口にする快作なのであるが、SPICEではこの作品のことだけでなく、彼らの原点やバンド結成当時のことから振り返ってもらった。キャリアを重ねたバンドにヒストリー・インタビューを行うことは多いが、なぜ今の彼らに過去を振り返ってもらったのか。それには二つの理由がある。一つには、単純に彼らの存在をより多くの人に知ってもらいたかったから。そしてもう一つの理由は、彼らがどんなバンドを語る上でバンドそのものの有するストーリー性は欠かすことができないと考えたからである。LOCAL CONNECTは高校の同級生と後輩で結成、バンド名も「田舎から世界へと繋がっていく」という意味だが「地元の繋がり」とも取れるし、活動自体も小さなハコから地道に、だけど当面の目標はでっかく大阪城ホール!というバンド。5人はひたすら無邪気で仲が良く、このメンバーでバンドをやることをしっかり楽しんでいて、よくいるバンド少年がそのまま成長したような感じだ。ただそれだけでなく、ツインボーカルの高い歌唱力と、ポップなメロディセンスをしっかりとバンドサウンドに落とし込んでいて、その才能と将来性もしっかりと感じさせてくれし、過度なインディ精神ではなく良い意味で肩の力が抜けている。これからもっともっと大きくなるであろう彼らが、いつの日か大阪城ホールやもっと大きな会場での公演を迎えたとき。ふとこのインタビューを読んでもらえたら、彼らの歩みの途中経過を見ることができるのではないだろうか。きっとそのときにも彼らは今と同じように笑っている気がする。これはそういうインタビューである。
──初登場になりますので、まずはバンド結成の経緯をお聞きしていこうかと。
Daiki:元々は前身バンドがあって、高校の同級生5人で結成したんですよ。毎年文化祭に出てたんですけど、そのときはコピーばっかりやっていて。
──同じ高校の軽音部だったとか?
Daiki:いや、軽音楽部がなかったんで、楽器のできる人が限られていたんですよ。僕とボーカルのISATOは中学のときから一緒だったんですけど、2人で弾き語りをするのもいいけど、なんか、高校の文化祭ってバンドがちょっとキラキラして見えて(笑)。それで僕らの学年で楽器の長けていた人達を寄せ集めたっていう。卒業してからは、大学生になる奴もいれば、フリーターになる奴もいたり、専門学校に行く奴もいたんですけど、19歳のときにギターのまーきーが組んでいたバンドが解散になり、もう一度5人でやりたいと。そこから曲を作り始めて、ライヴハウスに出るようになったんですけど、一昨年の暮れにドラムが脱退して、後輩だったNatsukiが入り、去年からLOCAL CONNECTという名前にして活動を開始しました。
──なるほど。DaikiさんとISATOさんは中学校からの同級生とのことでしたけど、その頃から一緒にやっていたんですか?
Daiki:そうですね。でも、地域のお祭りで歌うぐらいでしたけど。学校終わったら、ギター持って友達の家に行って、一緒に歌ってました。
ISATO:地元が田舎なんで、小学校が2つ、中学校が1つしかなかったんですけど、僕が通ってないほうの小学校に、本格的に歌をやってる奴がいるっていう噂を聞いてたんですよ。僕はそのとき野球をやってたんですけど、歌がすごく好きで、自分より歌のうまい奴はおらんと思ってたんで「まぁ、どんなもんや?」と。でも、中学に入ったら仲良くしたいなと思ってたら、いきなりケンカをふっかけられて。
Daiki:あっはっはっは!!(手を叩きながら爆笑)
ISATO:こいつ3年間のうちに沈めといたろ!と思ったんですけどね(一同笑)。
Daiki:入学当初ね。覚えてるんですよ。彼に失礼なことをしたことは。で、多分嫌われてたのも知ってるんです(一同爆笑)。
ISATO:一瞬ね。一瞬嫌ってた(笑)。でも、歌を聴いたときにやっぱりすごいなと思って。自分にはないものを持っているし、僕はDaikiよりも知識がなかったから。僕が歌うと彼がハモってくれて。なんかこいつええ奴かもなって。
Daiki:僕、9歳ぐらいからずっと弾き語りをしてたんで、ちょっと天狗になってたんですよ。周りに自分ほど歌える奴はいないだろうって。だけど、中学に行ったら化け物がいた!って。よく一緒にカラオケに行ってたんですけど、とにかく彼の歌がすごすぎたから、これは一緒にやりたいなと思って。で、僕らだけじゃなくて、まーきーとしゅうまも中学校の同級生なんですよ。
まーきー:僕らはギターとベースを始めるキッカケが同時やったんですよ。しゅうまのお兄ちゃんがベースをやっていて、その影響を受けて。
しゅうま:部活も引退して暇やからやろうか?って。特に音楽で何かをしよう!っていう感じではなかったんですけど。
まーきー:で、中3の夏休みに両親が九州に帰ってたんで、家を僕が占領する感じになってたんですね。だからもう1週間ぐらい泊まり続けて、毎日8時間ぐらいずっと楽器弾いてて。
──ちょっとした合宿ですね(笑)。バンドをやったりも?
まーきー:いや、中学を卒業するときに、一回だけ体育館でやらせてもらったぐらいで、あとはみんなでひたすら好きなバンドのコピーをして、俺こんなん弾けんねん!って見せあうっていう(笑)。
しゅうま:ライヴDVDを見ながらみんなであわせて弾いて、自分がライヴをしてる気になって(笑)。
まーきー:そういう“中学生あるある”を恥ずかしげもなくやってましたね。
──そして、高校で4人が集まったと。そのときはどんな曲をコピーしてたんですか?
Daiki:結構いろいろやってたんですけど、そのときはORANGE RANGEとかHYとか、沖縄の人達がガっと来てた時期で。まーきーとしゅうまはGLAYとかL'Arc~en~Cielが好きだったんですけど、僕らはJ-POPも好きやったんで、なるべく全校生徒が知ってる曲をやろうっていうので、僕らに合わせてもらって。
まーきー:3曲ぐらいしか出来ないから、毎回それで討論になるんですよ。いや、バラードもいいけど、俺ら目立たへんし……って(笑)。
LOCAL CONNECT Photo by Taiyo Kazama
──今回リリースされる『7RAILS』を聴かせていただいて、ベースとしてはエモが強いですけど、それだけじゃなくて結構幅が広いなと思ったんですが、みなさん好きな音楽は結構バラバラだったりします?
ISATO:結構バラけてますね。
Daiki:僕が最初に弾き語りをしてたのはゆずだったんですけど、中学からスティービー・ワンダーとかエアロスミスとか、洋楽がすごく好きになって。で、高校のときはR&Bにどっぷりハマってました。当時は僕とISATOはバンドとかあんまり知らなかったんですよ。
ISATO:うん。僕は女性ボーカリストが好きなんですよ。初めて行ったライブがMISIAさんだったんですけど、それに衝撃を受けて、この人の歌を完璧に歌えるようになろうって、カラオケでめちゃくちゃ練習してました。元々声も高かったし、これが出来るようになったら、他の男性アーティストには出せないものを出せるかもしれないなって。で、高校に行ったらR&Bをかじったりしましたけど、バンドは一切知らなかったです。
──まーきーさんは?
まーきー:僕は日本のアーティストだったら、さっきも出たGLAYとかラルクとかJanne Da Arcとかを聴いて、高校に入ったらSUM41とかアヴリル(・ラヴィーン)とかを聴くようになった感じですね。
しゅうま:僕も入りはGLAYとかでしたけど、あんまりバンドを知らなかったし、ベースもそこまで興味がなかったんですよ。大学で初めて音楽の部活に入ってから、NIRVANAとかBUMP OF CHICKENとかをコピーするようになって、音楽を知って行ったんで。だからどのジャンルが好きかって言われると、J-POPとかJ-ROCKと言われている、メロディーのキレイな音楽が好きですね。
──Natsukiさんのルーツというと?
Natsuki:僕は習い事としてドラムを始めたんで、最初からドラムはひとつの職業みたいな感じだったんですよね。先生がミュージシャン気質というよりは、ドラムで稼ぐにはどうすれば……みたいなタイプで。まぁ結局バンドをやりましたけどね(笑)。中学でBUMP OF CHICKENとかチャットモンチーとか、レーベルの先輩の(マキシマムザ)ホルモンさんとかを聴き出して、高校はONE OK ROCKが流行っていたのでその辺をコピーしてたんですけど、大学に入ってからパンクとかフュージョンをやってました。あとはブラックミュージックも好きですね。
──そして、進路の関係でバラバラになってしまったけど、まーきーさんが声をかけたと。
まーきー:自分の中で確信があったんですよ。僕はその後にいろんなバンドをやってきたし、専門学校でもいろんなボーカリストをいっぱい見たんですよ。ライブハウスで大人の人達と対バンとかもしてたんですけど、やっぱり2人のことが忘れられなかったんですよ。バカ抜けてうまかったし、それぐらい印象に残るボーカルもいなかったから、もうこの2人しか無理やと思って。で、これであかんかったらもう音楽やめようと思って、ダメ元で声をかけてみたんです。そしたらみんなOKしてくれて。
ISATO:大学に行ってはいたけど、ほんまに遊び惚けてたんですよ(笑)。歌は好きやったんですけど、結局自分で曲を作れない、ギターも弾けない、オーディションを受けるにしても行くのめんどくさいみたいな最悪な感じやったんで(苦笑)、これきっかけにまた歌が歌えるかなと思って、OKしました。
Daiki:僕は、正直最初は遊び半分ではあったんですよ。ライヴハウスっていう環境を知りたかったし、それまでバンドの曲を作ったことがなかったので、すごくおもしろそうやなと思って。
しゅうま:僕はやりかったというよりは、断る理由がなかったんですよね(笑)。バンドしようって言われたからバンドする、みたいな。
Daiki:昔めっちゃ冷めてたよな? 一回それでケンカしたことあるし。もうちょっと真剣にやれや!って。今はめっちゃ熱いけど。
しゅうま:あの頃は……まぁ、しょうもない人間やったんですよ。
まーきー:なんか、そんなんでよう入ってくれたな?(笑)
しゅうま:まぁ友達に誘われて嬉しかったっていうのもあったし。でもよかったわ。このバンドに入って。
LOCAL CONNECT Photo by Taiyo Kazama
──そこから前身バンドでの活動を経て、Natsukiさんが加入してLOCAL CONNECTになったと。
Daiki:やっぱりドラムが変わるというのは大事件だったんですよ。脱退なんて経験したことなかったし、ましてや16歳から一緒にやってきたメンバーが変わってどうなるんやろうと思って。Natsukiとは元々バンドの先輩後輩で付き合いがあったんですけど、彼がやっていたバンドを見たときから、こいつのドラム歌いやすそうやなぁってずっと思ったんですよ。案の定、入ったらすんなりハマって。
Natsuki:前身バンドの頃から対バンもしてたし、個人的に好きだったんで、一人でライヴを観に行っては泣いて帰ってたんですよ(一同笑)。「ええなぁ……」って。
Daiki:前のバンドのときはいろいろ試行錯誤していて、結局ベクトルが合わずにメンバーが抜けてしまったんですけど、今はそこに迷いがないがなくなりましたね。
──LOCAL CONNECTはどういうベクトルを向いているんですか?
Daiki:前身バンドの後半頃にはある程度固まってはいたんですけど、やっぱり俺らの田舎者臭さというか(笑)、そこから滲み出る人間臭さとか暑苦しさをもっと出せたらいいなって。昔はバンドとしてカッコよく見せたい気持ちが強くて、曲に気持ちが籠っていたかというとちょっと微妙なところはあったんですね。でも、LOCAL CONNECTは、自分達の伝えたいことは、汗水鼻水たらしてでも全力で伝えたい。僕らの曲を聴いたら、また明日からも頑張ろうって思えるような曲を書きたいし、ライヴを見てくれた人達みんなが笑って帰ってほしいなっていうことだけ考えてライヴをするようになった……って信じているんですけど(一同笑)。大丈夫? 俺だけじゃない?
まーきー:あってる。
しゅうま:ここまで来て“それは違う”とかはないわ(笑)。
ISATO:うん。それが僕らの軸です。間違いなく。どんなオシャレな曲ができようが、どんなテクニカルな曲ができようが、その気持ちさえあれば何をしてもいいっていう気持ちがあるので。そこはすごく大事にしてますね。
──そして今回『7RAILS』をリリースされるわけですけど、どういう作品にしたいと思っていましたか?
『7RAILS』より「Gold」MV
Daiki:前作の『過去ツナグ未来』は、前身バンドの曲が半分以上入っていたんで、今回がLOCAL CONNECTとしての純粋な初作品なんですよ。だから、全員が出せる本気を7曲に詰め込もうと思っていて。でも、なによりもメンバーに気に入ってほしいと思って曲を作ってました。ISATOがこれを歌ったら気持ちいいだろうなっていうのはずっと考えて作ってましたけど、3人の各々好きなことを全部取り入れた上でひとつの音楽に出来たらいいなと思って。
──曲っていつもどういう感じで作っていきます?
Daiki:すごくアバウトな骨組みを僕が作って、ドラムをNatsukiに考えてもらって、完成したものをみんなに渡すっていう感じですね。
Natsuki:Daikiさんから届いたデータを聴くと、漠然とこうしたいんかな?っていうのは伝わってくるので、作曲者の意図を尊重しつつ、やりたいところはやりたい放題にする感じでドラムは考えてますね。前回は僕が作ったのは2、3曲やったんで、今回は全部俺が作るんやなって考えたら、それだけで楽しかったんですよ。しかもかっこいい曲ばっかりやし、ところどころ「Natsuki、これ好きやろ?」みたいなのを出してくれるんですよね。「内緒」のブラックミュージックのニュアンスが出るものとかはまさにそうで。
Daiki:「内緒」だけ帰ってくるスピードすごい速かったもんな?(笑) Natsukiが生み出すグルーヴに僕らは絶大な信頼を置いているので、それをこの曲で出せればいいなと思ってましたね。
──まーきーさんは今回の制作はいかがでしたか?
まーきー:デモを聴いた段階で、神曲や!ってなるパターンがすごく多かったし、前作に勝ちたいと思っていたからプレッシャーが結構あったんですよ。制作の数ヶ月間は結構ノイローゼになるぐらい精神的に疲労も溜まっていたんですけど、一曲一曲完成して行く中で、俺こんなん弾けたんやなっていう喜びがあったり、俺こんなん好きやなっていう新たな発見もあったりして。それこそ「内緒」なんかは、最初は大丈夫かな、やばいかもなと思ったんですけど、これやっぱり楽しいなって。いろんなものが見えた制作でしたね。
LOCAL CONNECT Photo by Taiyo Kazama
──しゅうまさんは、今回あがってくる曲達を聴いて感じたものというと?
しゅうま:最高でした! それは今回だけじゃなくて、2年ぐらい前からDaikiが持ってくる曲にハズレがないんですよ。僕としては「沈丁花」が来た瞬間に、きた!って思いましたね。自分らが良いものをしている確信は昔からあったんですけど、この曲が来たときに前作を超える確信があったんで。
──「沈丁花」はセンチメンタルで、アンサンブルもメロディーもキレイという意味では、きっとしゅうまさん的にツボですよね。
しゅうま:そうです(笑)。それにこのバンドのいいところもめちゃめちゃ出てるし。多分、全部分かってると思うんですよ、Daikiは。
Daiki:僕はいつも鼻歌から曲を作るんですけど、「沈丁花」のサビのメロディーは、一週間経っても忘れなかったんですよ。この曲はいけるぞ!って思って、去年の夏ぐらいからずっと暖めていて。正直な話、すごく気に入っていたから次の作品に回そうと思ってたんですよ(笑)。でも、今出せる全力をここに詰めるんやったら、この曲は絶対に必要やなと思って、今回入れました。
──ISATOさんは、今回の制作を振り返ってみていかがです?
ISATO:僕、昔はDaikiが作ってきてくれる曲にどうこう思わなかったんですよ。こいつが曲を作ってきてくれる、歌う、最高や!って。でも、LOCAL CONNECTになって、見つけてくれた人とか、関わってくれる人達がいることで自分の考えが変わったから、曲に対して思うことも急にいっぱい出てきたんですよ。この曲は俺らしいなとか、この曲はちょっと歌いにくいなとか。前作はそれが嬉しかったっていうのもあって。自分がそこまで考え始めた、責任を持ち始めたっていうのは、フロントマンとして大事な部分だと思うから。でも、それと同時に、自分がそう思ってしまうことにショックもあったんですよ。Daikiが作ってきてくれた曲にそういう判断をしてしまう自分が悲しくなって、すごくつらかったんです。
──そうだったんですね。
ISATO:だから、今回の作品はどういう気持ちになるやろうと思って、個人的にはすごく不安もあって。でも完成してみて、こんなにワクワクする作品あるか?って思いました。これだけ個性のある曲達が本当にキレイにひとつにまとまったし、Daikiが昔からやろうとしている“決して一緒に聴こえる曲は作りたくない”っていう理想がすごく見えた気がしたので。
──特に印象深かった曲をあげるとすればどれですか?
ISATO:ライヴの後とかに、歌をガツンと聴かせる曲をやりたいって2人で話していたので、「piece」は衝撃でしたね。まーきーがさっき言ってくれたけど、僕らの歌を好きって言ってくれてるのもあって、こういう曲をやることになっても、いけいけ!って言ってくれるのが分かっていたので、ずっとそういう曲にチャレンジしたくて。で、やっと今回初めてこういう曲をやれたから、すごくエモくなってしまって。ほんまに涙が出てくるぐらい嬉しかったですね。
まーきー:あとは、2人の歌も大事やけど、今回は前作よりも楽器を前に出したいなっていうのがあったんですよ。それを曲ごとに入れられたのも嬉しかったですね。
Daiki:前作も別にカッコよくなかったわけではなかったんですけど、楽器があんまり出てこなかったなとは思ったんですよね。周りにも“歌モノだ”って言われることが多くて。それはそれでいいんですよ。僕らも歌に自信を持ってやっているから。だけど、自分の中にもやもやがあって、もうちょっとバンドしたいなって思ったんです。歌が評価されると共に、3人ももっと評価されるべきだと俺は思っているんで、それが出せたのはすごく嬉しいし、これで3人が“バックバンドみたい”って言われたら解散します! これ以上できない!(笑)
しゅうま:俺も無理!
まーきー:手詰まりやな(笑)。
──アンサンブルはキレイだし、バンドという塊としての迫力もあっていいなと思いましたよ。でも、なぜまた『7RAILS』というタイトルに?
Daiki:ISATOが持ってきてくれたんですけど、曲の幅がすごくあるんだけど、ひとつひとつの曲がすごくまっすぐなんですよね。だから、この作品まるごとでも、曲ごとでもいいんですけど、いろんな世代の人達、いろんなタイプの人達の心に、レールみたいに繋がっていけばいいなって。バンド名の「CONNECT」って繋がるっていう意味でもあるし。だから、7つの別々の線路がLOCAL CONNECTというところから出ているイメージですね。
──4月からは今作のリリースツアーが決まっていますけど、ここからバンドとしてどう歩みを進めていきたいですか?
Daiki:大阪城ホールでワンマンライヴがしたいという目標があるんですけど、そのためにも、ひとつひとつクリアしていかなきゃいけないものがあって。年を経て行くごとに、ここのライブハウスをソールドしたい、ここでホールに行きたいとかは考えてますけど、それをクリアしていくためにも、今回のツアーファイナルはソールドアウト必須というのが今の目標ですね。
──やっぱり関西圏のバンドなだけあって、目標は大阪城ホールなんですね。
Daiki:そうなんですよ。僕ら武道館ってあんまり実感がなくて。
ISATO:なんせこの前初めて行ったぐらいですからね。
まーきー:城ホールはメンバーみんなで観に行ったりもしたしな。
──それこそバンド名にある「LOCAL」な感じですね。自分達が憧れていた地元の会場に立ちたいっていうのは。
Daiki:大阪城ホールの収容人数と、僕とISATOが育った町の人口が同じぐらいなんですよ。
まーきー:ちっちゃい町やな。
Daiki:うっさいわ。言っても隣やろ、お前んとこ。
ISATO:でも、大阪城ホールに「LOCAL」って書いてある時点で相当おもろいなと思って(笑)。そこにすごい夢を感じるし。
しゅうま:城ホールもそうだし、大きい会場でやりたいですね。地元の友達同士で集まって、京都MOJOっていう200人ちょっとのキャパでやっていたバンドに協力してくれている人達が出てきて、そのバンドが大阪城ホールでやるときも周りに同じ人達がいて、応援してくれる人達がいる……っていうエモい感じが見たいです。で、メンバーが楽しそうに歌ったり、演奏してたりしてるのを見て泣きたい(笑)。僕らはそれが出来ると信じてますし、周りの人も絶対にやれると信じてくれているんで、これはみんなの夢やと思うんですよ。そういういろんな意味を込めて、いつか立ちたいです。
Natuski:前身バンドのライヴを観に行ってた頃から、この2人がホールで歌っているイメージしかなかったんですよ。だから、いつかこの人達はホールでやるようになるんやろうなと思っていたバンドに、今自分がいるっていうのはめっちゃ感慨深いし、それを目指して頑張りたいですね。でも、城ホールで終わりたくはないです。
Daiki:うん。城ホールに立ったときに、また新しい目標が出来てると思うので。
──ライヴハウスで着実にというよりは、デカい会場でやりたいと。
ISATO:なんか、やっぱ僕らって良い意味であんまりバンドバンドしてないかもしれないですね。
Daiki:結構ミーハーなとこあるからな(一同笑)。
まーきー:言うてもうた(笑)。
Daiki:でも、表にあまり出ずに泥臭くやっていきたいというよりは、たくさんの人に聴いてもらうには、そういうところでやらんとあかんよね?っていう、ただそれだけの考えなんで。そこはあまりこだわってないですね。何を言われようが、デカいところでやりたいです!
インタビュー・文=山口哲生 撮影=風間大洋
LOCAL CONNECT Photo by Taiyo Kazama
『7RAILS』
VPCC-81868 ¥1,667+税
<収録曲>
1. Gold
2. 沈丁花
3. ねぇ ねぇ
4. おやすみ
5. 内緒
6. コトバ と ココロ
7. piece
【配信サイト】
iTunes:https://itunes.apple.com/jp/album/id1092003251?app=itunes&ls=1
レコチョク:http://recochoku.jp/song/S1002989655/
~大阪編~
日時:2016年4月7日(木) 19:00~
場所:タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース
内容:アコースティックミニライブ、ジャケットサイン会
http://www.localconnect.jp/schedule/50155/
~京都編~
日時:2016年4月9日(土) 18:00~
場所:タワーレコード京都店 店内イベントスペース
内容:アコースティックミニライブ、ジャケットサイン会
http://www.localconnect.jp/schedule/50156/
~名古屋編~
日時:2016年4月28日(木) 18:00~
場所:タワーレコード名古屋パルコ店 西館1階イベントスペース
内容:アコースティックミニライブ、ジャケットサイン会
http://www.localconnect.jp/schedule/50157/
4/10 (Sun) 大阪・LIVE SQUARE 2nd LINE
4/13 (Wed) 東京・吉祥寺 CLUB SEATA
4/14(Thu) 東京・渋谷Milkyway
4/15 (Fri) 京都・KYOTO MUSE
4/17 (Sun) 徳島・club GRINDHOUSE
4/18 (Mon) 香川・高松 DIME
4/19 (Tue) 広島・CAVE-BE
4/21 (Thu) 福岡・小倉 FUSE
4/22 (Fri) 福岡・Queblick
4/26 (Tue) 兵庫・神戸 ART HOUSE
5/05 (Thu) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room
5/09 (Mon) 宮城・仙台 MACANA
5/11 (Wed) 群馬・前橋 DYVER
5/12 (Thu) 山梨・甲府CONVICTION