第10回 オーケストラの日

2016.3.18
ニュース
クラシック

オーケストラを“観て、聴いて、知る”

 日本のプロ・オーケストラが加盟する公益社団法人日本オーケストラ連盟は2006年、3月31日を「オーケストラの日」と制定した。「ミミにいちばん!」との語呂合わせによるものだ。以降、毎年3月31日には、全国各地域でオーケストラを身近に感じるために、質の高い演奏によるコンサートと、様々な無料イベントを行っている。

 東京の文京シビックホールでは、首都圏のプロ・オーケストラが参加したイベントが開催される。オーケストラを紹介する「オーケストラ広場」、感動のステージの裏側を探る「バックステージツアー」(要整理券)、様々な楽器の音色を楽しむ「楽器体験」や普段見ることのできない最終リハーサルの様子を見ることができる「ゲネプロ公開」など、オーケストラを、“観て、聴いて、知る”ためのイベントが目白押しである。

 メインとなる「オーケストラの日祝祭管弦楽団」(首都圏のプロ・オーケストラの選抜メンバーによるこの日限りのオーケストラ)によるコンサートは、神奈川フィル常任指揮者を務め、大胆なアプローチと綿密な楽譜の読み込みで高い評価を受けている川瀬賢太郎の指揮で、映画音楽の第一人者ジョン・ウィリアムズの「オリンピック・ファンファーレとテーマ」、『スター・ウォーズ』組曲を演奏する。さらに2009年のエリザベート王妃国際コンクールで、圧倒的な評価を得て最年少優勝したレイ・チェンをソリストに迎え、ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」も披露。オーケストラの魅力を多角的に味わえる一日限りのスペシャルイベントで、とびきり贅沢な時間を堪能しよう。

文:長井進之介
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年3月号から)


第10回 オーケストラの日
3/31(木)
11:00〜無料イベント
15:00 オーケストラの日祝祭管弦楽団コンサート
文京シビックホール
問合せ:日本オーケストラ連盟03-5610-7275
http://www.orchestra.or.jp