YOSHIKI「SXSW」でデヴィッド・ボウイ曲を披露&PATA復活を報告
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YOSHIKIによるライブパフォーマンスの様子。
3月18日(現地時間)にアメリカ・テキサス州オースティンにて開催中の「SXSW 2016」の実施会場の1つであるParamount TheatreにてX JAPANのドキュメンタリー映画「We Are X」が上映された。その後、X JAPANのYOSHIKI(Dr, Piano)が登場し、ストリングスカルテットとともにライブを行った。
まず映画「We Are X」の上映を前に本作を手がけたスティーヴン・キジャック監督が登壇。彼は2015年に行われた神奈川・横浜アリーナ公演で会場いっぱいの観客による“Xジャンプ”を目の当たりにし、壮観な眺めであったことや、好きなX JAPANの楽曲については「Standing Sex」がお気に入りの曲であることなどを語った。さらに映画タイトルである「We Are X」の意味については、「映画を観てくれたら、『We Are X』という言葉が意味する真実がわかるよ」と述べた。
映画上映後、スクリーンの幕がロールアップしてYOSHIKIとストリングスカルテットが登場。YOSHIKIは1曲ごとに解説をしつつ、「Forever Love」や、チャイコフスキー「白鳥の湖」などを披露した。そして彼は「今年は悲しいことが多い年だ。過去に自分のクラシックアルバム『Eternal Melody』で監修を手がけた経験を持つジョージ・マーティンと、対談経験のあるデヴィッド・ボウイが亡くなったことを悼み、デヴィッド・ボウイの曲を演奏することを昨日、決めました」と話してからデヴィッド・ボウイの楽曲「Space Oddity」をクラシックバージョンで演奏した。そしてYOSHIKIはHIDEやTAIJIの死といった悲しい出来事がX JAPANの歴史の中にあることや、幼少期に亡くなった父についての思いを涙ながらに言及したあと、「HIDE、TAIJI、そして父に捧げます」と「Without You」を観客に届け、うつむいて涙を拭う姿も見せた。
その後「Art Of Life」「Endless Rain」の演奏後、YOSHIKIは「うれしいニュースがある」と話してから、「PATAが無事に退院しました。これからもX JAPANは突き進んでいきます」と発表し、喝采を浴びた。また会場では「自分の親もいなくなってしまって、悲しくて仕方がなかったけれど、X JAPANの音楽に救われた。本当にありがとう」と泣きながらYOSHIKIに伝える現地ファンの姿も見られた。またYOSHIKIは「We Are X」制作の話が持ち上がった際、X JAPANにおいてさまざまな辛い経験があったことから、あまり乗り気ではなかったと言いつつ、「今回の映画を通して、開けてはいけない記憶のドアを開けたことによって、気持ちが晴れた」と口にしていた。
映画館でのパフォーマンスを終えたYOSHIKIは、当日の夜にオースティン内にあるライブハウスElysiumに急遽出演することを告知。Elysiumでは日本のアーティストが出演するライブイベント「Japan Nite 2016」が開催されており、[Alexandros]のライブ終了後、熱気に満ちた会場のステージにYOSHIKIがサプライズで登場すると、大歓声が沸き起こった。YOSHIKIは映画館での編成と同じくストリングスカルテットを率いてライブパフォーマンスを行い、最後は「We Are!!」「X!!」というおなじみのコール&レスポンスをして会場をあとにした。