春アニメ注目の作品をピックアップ! 加東岳史編
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TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』公式サイトよりキャプチャー引用 © 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会・MBS
いよいよ4月も目の前に迫り、冬アニメ最終回、そして春アニメの季節が来る。
骨太作品から日常系まで多彩なラインナップの2016春アニメ。SPICEアニメ/ゲーム編集長でもある筆者が気になる春アニメを数本ピックアップしてみた。
「週刊少年ジャンプ」連載の人気作品のアニメ化、次世代ジャンプ王道漫画の筆頭ともいわれる今作。人口の大半が何らかの特異体質を持つ世界、何の特異体質も持たない”落ちこぼれ”の主人公が様々な試練と向き合い、ヒーローになるべく成長していく話。
まさに”友情・努力・勝利”を突っ走る胸熱くなる作品。監督に「ガンダムビルドファイターズ」でスピード感ある演出を行った長崎健司が参加しているのも注目点。「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の後番組となるだけに、期待値も高い。
今季屈指の日常枠。主人公は15歳になった女子高校生の魔女・木幡真琴。「15歳になったら一人立ちをして家を出る」というしきたりのため彼女は青森に引っ越してくる。そこで出会う友人や豊かな自然の中で起こる不可思議な事に出会う…。
青森県弘前市とタイアップしている今作、東北の遅いが豊かな春を感じながら、少しだけ不思議な世界観を堪能できる作品になりそうだ。
PVを見る限りたおやかで美しい空気感を感じられ、深夜の癒しになる可能性を感じる。主題歌も歌手のmiwaが人気歌い手96猫とコラボした曲になっており、こちらも注目だ。
「けいおん!」「ご注文はうさぎですか?」「きんいろモザイク」など、人気アニメ作品を連発する「まんがタイムきらら」。そこで最長12年の連作を誇る、新井チェリーの名作が満を持してアニメ化。
性格の異なる3人の女子高生を中心に、学園で巻き起こるドタバタコメディ。主題歌のテイストや作風などまさに”きらら枠”。
過去の名作アニメを超えられるかが注目、過去の人気”きらら枠”アニメに埋没しない個性と面白さを期待したい。
今季大本命、SPICER鶴岡八幡氏も注目にあげていたが、これを外すわけにはいかない。
キャラクター化された文豪たちが自作にちなんだ”異能”を使い闘うバトルアクション。声優陣、キャラクターデザイン、設定、どれも一級。音楽も岩崎琢、主題歌にGRANRODEOと隙のない制作陣であり、コスプレイヤー人気も高くなる予感がしている。
2016年冬アニメは、やはり「おそ松さん」フィーバーの中終わっていく印象を筆者は持っている。「だがしかし」「昭和元禄落語心中」「灰と幻想のグリムガル」「この素晴らしい世界に祝福を!」など秀作の多かったクールではあるが、SNSの盛り上がりやイベントの過熱ぶりを見るに、やはり「おそ松」な秋~冬だったと思う。強力な作品が終了する春、どの作品が”覇権”を取るのか、注目しながら新しい作品たちを楽しみにしたい。