BAROQUE 新しいモードをいち早く描いた東名阪ツアーFINAL公演レポート

レポート
音楽
2016.3.31
BAROQUE/撮影=メトロ。

BAROQUE/撮影=メトロ。

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BAROQUE『G O O D M O R N I N G B O Y S A N D G I R L S』
2016.3.25(Fri)下北沢GARDEN

2016年のBAROQUEは、東名阪ライヴツアー『G O O D M O R N I N G B O Y S A N D G I R L S』から始動。そのツアーを締めくくる最終公演が3月25日(金)、東京・下北沢GARDENで行なわれ、そこで彼らはBAROQUEの新しいモードをいち早くライヴで描いて見せた。

お馴染みのサポートメンバーであるTOKIE(B)、かどしゅんたろう(Dr)に続いて、怜(Vo)と圭(G)が、フロアを埋め尽くしたオーディエンスの歓声を浴びながら登場。1曲目の「PLANETARY LIGHT」のイントロから「手、叩ける?」「もっと大きく鳴らそうか!!」と怜が観客に声をかける。続けて、浮遊感あるシンセのループ、エフェクトのかかったボーカルなどチルウェイブなサウンドをバンドのフォーメーションで一気に羽ばたかせる「DREAMSCAPE」へ。導入部2曲から『PLANETARY SECRET』を体現したときのツアーとは違い、アクティブに動き回る2人のパフォーマンスが目に飛び込んでくる。「東京、今年初です。お久しぶり!」と挨拶をした怜が、微笑みながら「今日はどこまで汗かかせようかな!?」とファンに向けて本編からフレンドリーなMCを振る舞うなど、この日はメンバーの方から観客との距離感を縮めるような行動を見せていく。前衛的でアンビエントな音像が場内に渦巻く中、始まった「SKY WALKER」では、これまで宇宙の彼方までトリップするためのナビゲーターとしてきっちり音世界に入り込んで歌っていた怜のボーカルアプローチが変化。オン/オフを行き来するビートに体をゆだねながら気持ちよく歌をのせていき、フェイクを自由に入れることで、この曲になんともいえない人肌感を滲ませていった。冒頭の3曲で、いまのBAROQUEがネクストアルバムに向けてモードチェンジしていることを実感する。

BAROQUE:怜(Vo)/撮影=メトロ。

BAROQUE:怜(Vo)/撮影=メトロ。

「SWALLOW THE NIGHT」、「SILENT PICTURE」では、混沌とした静寂世界を、爆発的なギターサウンドとリズム隊が混然一体となって切り裂いていくシューゲイザーな轟音でフロアを圧倒。そのあとは、圭がサンプラーをタッチしながらショートインストで再びサイレントな空間を作り出し、リバーブがかかった柔らかなギターのアルペジオから「ORIGINAL LOVE」へ。ここでは、怜のボーカルがさらに自由度を拡大。ブレスをたっぷり含んだ“フー”“フワー”という陽だまりのようなフェイクで新しいメロディを次々と生み出し、これまで神々しいまでの恍惚感に包まれていたこの曲を、優しい愛情でみんなを抱きしめていくようなあたかみのある曲へとニュアンスを変えて届けていったのだ。これは、本当に素晴らしいアクトだった。そのあと「MEMENTO」の演奏が終わると、怜が「メンバー紹介し忘れた!」といって、慌ててバンドメンバーを紹介。ここでは、花粉症にやられて声がいつもより低くて思いきり鼻声だった圭の「普段は妖精みたいな声なのにね」というお茶目すぎるトークに思わず怜も吹き出し、フロアは笑い声に包まれた。

BAROQUE:圭(G)/撮影=メトロ。

BAROQUE:圭(G)/撮影=メトロ。

「下北のバロッカー(BAROQUEのファンの呼称)、いけるかー」と怜が煽りたて、場内の空気を引き締めたあとライヴは後半戦へと突入。「black bane」が始まるとフロアはクラッツプの嵐。曲がまだ続いているなか、前のめり気味で「まだまだいける? 後ろまで波打っちゃっていいですか? もっともっと俺についてきて! 暴れちまおうか」と怜が熱い言葉で何度も何度も繰り返しフロアを煽り、そこから「ガリロン」を投入すると、オーディエンスは一気に激しく沸騰。一斉に人がステージめがけて押し寄せいくと、怜も圭もフロントのギリギリまで体を寄せていく。「Nutty a hermit.」「我伐道」とこの日は本編ラストまで後半パートにライヴのテッパン曲をずらりと並べてプレイ。これまで音像、残音空間重視の『PLANETARY SECRET』ナンバーと並列で並べると、あまりにも体温差があったこれらの楽曲が、この日は自然な流れでオーディエンスのパッションに火をつけて肉弾戦へと導いていき、バンドとフロアが一丸となって、生々しい躍動感あふれるダイナミックなステージを作り上げていった。

TOKIE(B)/撮影=メトロ。

TOKIE(B)/撮影=メトロ。

アンコールは、これまた驚きの怜と圭初(?)のグッズ紹介からスタート。2人の自由気ままなトークで観客をリラックスさせた後、「魔女と林檎」でアンコールが幕開け。久々に演奏した「凜然アイデンティティ」は“笑って”という言葉がいまのBAROQUEの楽しいモードにぴったり合っていて、場内は大盛り上がり。それを見て、怜は「久々に歌ったけど、この曲はみんなの声があると熱くなる曲だね」と素直な感想を伝えた。このあと「今日でツアーはラストだけど、次の予定をここにいるみんなに第一に発表したいと思います」といって、5月から始まる全国ツアーの日程をサプライズで発表すると、ファンは狂喜乱舞。さらに、圭は春に出だすと自ら予告していたニューアルバムのことにふれ「まだできていません(笑)。でも、次のアルバムは“童心”がテーマ。『BOYS AND GIRLS』というタイトルにするつもりだからお楽しみに」とこちらもまだどこにも発表されていないことをサラリと告げ、ファンを大絶叫させた。

かどしゅんたろう(Dr)/撮影=メトロ。

かどしゅんたろう(Dr)/撮影=メトロ。

この後、さっそくニューアルバムに収録される最新モードの新曲を披露。圭がサンプラーを叩きながら始まったのは、フィンガークラップをリズムに重ねたスタイリッシュなグルーヴチューンだった。オーディエンスの美しいシンガロングから始まる壮大なバラード「CELEBRATE」では、奥深いアンサブルの音像でオーディエンスを包み込み、ラストは昨年末に披露した新曲「GIRL」で締めくくる。BAROQUEの最新モードのダンサブルなシンセポップサウンドで観客を楽しく踊らせ、笑顔にしてこの日のライヴは終了した。

アルバム『PLANETARY SECRET』とツアー『OPEN YOUR WORLD AND SEE THE LIGHT』で新しい扉を開けたBAROQUE。ここでは、彼らはこの世に生まれてきたこと、その素晴らしさを神々しい芸術作品を見るようなレベルの域まで高めたアーティスティックな表現で伝えていた。しかしその後、『G O O D M O R N I N G B O Y S A N D G I R L S』と銘打ち、昨年クリスマスに行なった単独公演、さらには今ツアーでは、彼らはとても表情豊かで人間味あふれる、ポップでカラフルな表現へとシフトしていたのだ。“GIRLS”を表した(単独公演の)ピンク、“BOYS”を表した(今ツアーの)ブルー。その2色のテーマカラーがいよいよひとつに溶け合い、希望に満ちた夜明けをイメージさせるアートワークをキービジュアルにして、5月から『GIRL //SO// SWEET  GIRL //SO// BRAVE』と題した全国ツアーを開催するBAROQUE。新しいモードのBAROQUEがさらにオープンになるだろうこのツアーを通して、ニューアルバム『BOYS AND GIRLS』の輪郭を誰よりも早く体感して欲しい。

撮影=メトロ。 文=東條祥恵

BAROQUE/撮影=メトロ。

BAROQUE/撮影=メトロ。


 
セットリスト
BAROQUE『G O O D M O R N I N G B O Y S A N D G I R L S』
2016.3.25(Fri)下北沢GARDEN
01. PLANETARY LIGHT
02. DREAMSCAPE
03. SKY WALKER
04. SWALLOW THE NIGHT
05. SILENT PICTURE
06. ORIGINAL LOVE
07. MEMENTO
08. black bane
09. 湿度
10. ガリロン
11. Nutty a hermit.
12. 我伐道
[ENCORE]
13. 魔女と林檎
14. 凛然アイデンティティ
15. 新曲
16. CELEBRATE
17. G I R L <新曲>

 
 
ライヴ情報
『BAROQUE TOUR「GIRL //SO// SWEET GIRL //SO// BRAVE」』
■2016/05/13(金) TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:15 / START 19:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
■2016/05/27(金) 名古屋 ell.FITSALL
OPEN 18:30 / START 19:00
info. SUNDAY FOLK PROMOTION 052-320-9100
■2016/05/29(日) ESAKA MUSE
OPEN 17:30 / START 18:00
info. SOUND CREATOR 06-6357-4400
■2016/06/03(金) 仙台MACANA
OPEN 18:00 / START 18:30
info. GIP 022-222-9999
■2016/06/05(日) 札幌KRAPS HALL
OPEN 17:30 / START 18:00
info. SMASH EAST 011-261-5569
■2016/06/11(土) 西川口Hearts
OPEN 17:30 / START 18:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
■2016/06/12(日) 西川口Hearts
OPEN 17:30 / START 18:00
info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
■2016/06/24(金) 岡山IMAGE
OPEN 18:30 / START 19:00
info. CANDY PROMOTION岡山 086-221-8151
■2016/06/25(土) 福岡DRUM Be-1
OPEN 17:30 / START 18:00
info. BEA 092-712-4221
 
◎チケット料金:スタンディング¥5,400(ドリンク別)
 
先行予約受付中!
イープラスプレオーダー抽選受付(PC/携帯)
http://eplus.jp/baroque16/
受付期間:3/25(金) 22:00~4/3(日) 23:59
入金期間:4/5(火) 13:00~4/8(金) 21:00
 
◎チケット一般発売日:4/16 (土)

 

 

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