東京ゲゲゲイ、森山未來が登壇!「第10回日本ダンスフォーラム賞授賞式」
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東京ゲゲゲイ、森山未來、渡辺喜美子「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
日本ダンスフォーラム(JaDaFo)主催の、国内の公演作品、国際協力作品の中から年間の活動で優れた成果を挙げたダンサーや振付師、演出家を表彰する「日本ダンスフォーラム賞」の第10回授賞式が、4月5日(火)都内にて催された。式典には、本賞を受賞した東京ゲゲゲイと森山未來、そして特別賞を受賞した故・室伏鴻の代理でマネージャーの渡辺喜美子が出席し、来場者からの祝福を受けた。
東京ゲゲゲイ「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
森山未來「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
三者の授賞理由について、「東京ゲゲゲイは、日本のダンスシーンを突き破るような力を持っている。今後の活躍をもっと期待したいし、たくさんの方に観ていただきたい」、また、森山については「身体の使い方にバリエーションがあり、作品ごとに別のダンサーがいるよう。今までにない表現をダンスの世界にもたらした」、昨年メキシコで急逝した室伏については「彼が亡くなってしまった心の空白がまだ埋まらない。数少ない、孤立無援で自分の身体と対話しながら舞踏を追及した人」と評された。
「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
受賞のあいさつで、東京ゲゲゲイを代表してMIKEYは「受賞したことを東京ゲゲゲイのメンバーから聞いたが、初めはよくわからなくて『(受賞を)断って!』と返した。ところがパルコ劇場の中西さんには『MIKEY、何故断るの!?』と言われ、さらにダンスをよく知っている方々も喜んでくれたので、すごい賞をもらったんだな、と。これに恥じないよう頑張っていきたい」とコメント。
MIKEY「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
森山は「僕がこれからどんな踊りを考えて誰のスタイルで作っていけばいいのか自信が持てなかった瞬間がいっぱいあった。辻本知彦というダンサーに出会い、身体というものはもっとジャンルというものにとらわれずに自由に自分で動かして遊んでいいものなんだ、と初めてその時に知った」と振り返りつつ、「この賞をいただき、いろいろな言葉をいただきました。ダンスはやりたいが、そのためにやらなければならないこともいっぱいあると思う。ダンスに没入するだけがすべてではないとも思っている。でも踊りは大好きだし身体を愛していきたい。その中で自由にやっていきたい」と語った。
森山未來「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
最後に渡辺は「死という言葉を使っていいのかもわかりませんが、死に至るプロセスは、室伏の踊りに対するプロセスそのままだった。ワークショップでやっていることそのままで死んでいったと思う。すべてに関して嘘のない踊りだった。生前『舞踏にテクニックはいらないでしょ』ともおっしゃっていた。厳しく、すべての人生を舞踏にかけていたと思う」と、時に声をつまらせながら故人を振り返っていた。
渡辺喜美子「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
授賞式のあとは、受賞者も参加者も交わり、アルコールや軽食をとりつつ、会の終了時間まで和やかにあらゆるダンス話に華を咲かせていた。
日本には、ステージで活躍する人物を評価・表彰する機会が多々あるが、まだその規模は決して大きいとは言えない。今活躍している人、これから活躍しようと努力を積み重ねているパフォーマーの育成のためにも、こういった場が国内規模で展開されていくことが必要なのかもしれない。
東京ゲゲゲイ、森山未來、渡辺喜美子ほか「第10回日本ダンスフォーラム賞 授賞式」
■公演日程:2016年5月27日 (金) ~2016年5月29日 (日)
■会場:東京国際フォーラム ホールC
■原作書き下ろし:中村うさぎ
■主演・演出・振付:牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)
■テーマソング:作曲:安宅秀紀/作詞:中村うさぎ/歌:松井月杜
■出演:
東京ゲゲゲイ( 牧宗孝 / YUYU / BOW / MARIE / MIKU )
DAZZLE
KUMI / REIKO / NANAKO / MAIKO
KITE / BLUE TOKYO / 福澤侑 / TUMIとKUMA
バニラグロテスク / PYON BOY
■公式:http://asterisk-web.net/
中村うさぎ×牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)トークショー
■ナビゲーター:Pole Dancer KUMI
■幕間ゲスト:東京ゲゲゲイ
・トークショー vol.2
日程:4月14日(木) 開演19:00(開場18:30)
会場:VACANT(ヴァカント) 定員100名
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