Tonight Alive『PUNKSPRING 2016』への出演を経て、“海外と日本のライヴの違い”を語る

インタビュー
音楽
2016.4.7
Tonight Alive(Whakaio・Jenna・Cameron)

Tonight Alive(Whakaio・Jenna・Cameron)

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3月9日にニューアルバム『Limitless』をリリースした、5人組ポップ・パンクバンド、Tonight Alive。4月2日・3日に開催された『PUNKSPRING 2016』を終えたばかりのメンバーにインタビューを敢行した。今回は、Jenna(ジェナ)、Whakaio(ワーカイオ)、Cameron(キャメロン)の3人が登場! 『PUNKSPRING』への出演を経て感じた“海外と日本のライヴの違い”などを語ってくれた。

――まず、『PUNKSPRING 2016』へ出演しての率直な感想をお願いします。

Jenna:みんなステージに注目してくれて、ちゃんと歌やパフォーマンスを見てくれていたのがすごく嬉しかったわ。ミュージシャンとしては夢のような環境でライヴをすることができたし、今回『PUNKSPRING』でライヴをさせてもらって……とにかく楽しかった!

――Jennaさんは、SIMPLE PLANのステージにも参加したそうで。

Jenna:そう。もともと大ファンで、バンドの初期の頃は彼らのライヴに影響を受けていて。今回ボーカルのピエールと面と向かって歌えて、最高の時間を過ごさせてもらったわ。今までに2回共演したことがあるんだけど、今回のコラボは会場で立ち話をした時に「一緒に歌わない?」って誘ってもらって、急に決まったの(笑)。

――それは嬉しいハプニング! 今までに日本で何度かライヴをして、その中で感じたバンドとしての強みってどんなところだと思いますか?

Cameron:自分たちは本当にライヴに力を入れていて。自分たちはもちろん、日本の人もライヴに対するエネルギーが強くて、毎回エネルギーの交換をしているような気がしてるんだ。みんなもそれを感じ取ってくれていると思うから、“エネルギーを交換できる”ということが強みになるのかな。

Jenna:私たちは、ライヴやツアーができることを当たり前だと思っていなくて。特に日本でやれるということはありがたいことだと思っているの。感謝の気持ちを持ってステージに立つようにしていて。フェスって私たちのことを知らない人もいるから、そういう人に対しても楽しんでもらえるように毎回パフォーマンスしているの。誰よりもみんなのことを考えていることが、私たちの強みなのかもしれないわ。

Whakaio:日本の文化や人をすごくリスペクトしていて。だから出来るだけ学ぶようにして、外からきたバンド……というよりは、日本に溶け込んでライヴをするように心がけているよ。

Jenna:なんだか自分たちをすごく褒めてるみたいね(笑)。

Whakaio:そうだね(笑)。日本の人は音楽の為にここ(ライヴ)に来てくれていて、すごくミュージシャンをリスペクトしてくれているんだ。僕たちのことを知らなくても、演奏に注目してくれるし。他の国でやる場合は、その人たちの関心をひくために、ステージ上で時には無理をしないといけないんだけど、日本だと自由にやれるから、普段より良い自分たちの姿を見せることができるよね。

Jenna:うん、本当にそう。日本人は音楽を聴くことを最優先にしてくれているから、SNSに「今ライヴに来ているの」って投稿したり、ライヴのムービーを録ったりせず、ライヴに集中してくれるのはすごく嬉しいわ。

Cameron:道端で会った時とかに日本以外だと挨拶をせずいきなり「写真撮ってください」ってセルフィーで撮られたりしちゃうんだけど、日本人は丁寧に挨拶をしてくれるからありがたいし、見習わないといけないよね。

――日本人から話しかけられた時は、やっぱり日本語が多いんですか?

Whakaio:そうだね。でも、できるだけ日本語のフレーズを覚えるようにしているし、言葉が分からなくても通じ合えるものがあるから問題ないよ! 今までに、いろいろと日本語を聞いてきて「ソウデスカ」と「ゲンキ?」が僕の気に入っている言葉なんだ。

Jenna:私は「スミマセン、トイレはドコデスカ?」。

――それは大事なフレーズですね(笑)。

Jenna:そうなの!!(笑) 去年妹と一緒にプライベートで日本に行って、その時は日本語のフレーズブックを持っていったの。「ナッツアレルギーデス」とか、○○(行き先)までの切符をくださいっていうようなことを覚えるようにしたわ。

Whakaio:仕事で来日する時は、通訳の人がいるから助けてもらえるけど、プライベートで行くと全部自分でやらないといけないからね。

Jenna:「Excuse me. Do you speak English?」って話すのはフェアじゃないと思うし、自分が無知な気がして嫌なので、できるだけ日本語のフレーズを話すようにしているの。

――単語だけでなく、文章として覚えているところがすごいです。

Jenna:ありがとう! でも、もっともっと覚えたいわ。

――日本に来たときに、絶対に行く場所ってありますか?

Whakaio:渋谷が大好きで、そのあたりにも泊まったりすることもあるので、アクセスが便利でありがたいよ。

Jenna:場所の名前は忘れたんだけど、日本庭園のお茶が飲めるところにはよく行くわ。バンドとしても行ったし、妹とも行ったの。シドニーだとハイドパークとか、ニューヨークだとセントラルパークとか、都会のど真ん中に心が洗われる場所があるのは素敵だと思う。

――そして今回は、新幹線移動をされたそうで。

全員:ハイ!

Whakaio:新幹線に乗ったのは二回目なんだよ。上の方は雲で隠れてたんだけど、富士山を見ることができたし、桜も見ることができたのでよかったよ。とにかくスピードが速かった!(笑) あと、新幹線の中では、全員携帯電話の音を消していて、礼儀正しい人が多かったんだけど、一部オーストラリア人がいて、そこだけうるさかったかな(笑)。

Cameron:僕はイヤホンをして、3DSでゲームをしてたよ(笑)。飛行機に乗って、すぐに新幹線に乗ったので、移動時間が長くて。移動の時の暇つぶしは、ゲームばっかりしてたね。

――個人的に、何のソフトをしていたのか気になるのですが……

Jenna:あははは(笑)。なにしてたの?

Cameron:『Harvest Moon』っていうやつで、牧場で作物とかを育てるゲームなんだけど、すごく面白いよ!

Whakaio:僕もゲームが好きで、子供の頃はポケモンばっかりやってた(笑)。すごいゲームは全部日本製なんだ。ポケモンは初期のゲームボーイ時代のものからやっていたよ。

――もっとお話しを訊きたかったのですが……最後に、SPICEの読者へメッセージをお願いします。

Jenna:SPICEのインタビューを読んでくれてありがとう。今回はアルバム『Limitless』が出たばかりで、新曲を持って初めて日本に来たんだけど、もっとコンスタントに日本へ行って、ファンとの交流を深めていきたいわ!

Whakaio:日本は自分たちの好きな場所だから、これからもファンのみんなについてきてもらって、僕たちのことを知らない日本の人たちにも聴いてもらえると嬉しいな。

Cameron:今回はたった3日間という短い滞在だったんだけど、出来れば1ヵ月くらい居たいな(笑)。もっと日本に来れるように頑張るよ!

撮影・インタビュー・文=柴山恵美

Tonight Alive(Whakaio・Jenna・Cameron)

Tonight Alive(Whakaio・Jenna・Cameron)


 
リリース情報
アルバム『Limitless』
 
2016.03.09リリース
¥2,200+税
SICP-4749
※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
iTunes:https://itunes.apple.com/jp/album/limitless/id1087261231
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