田中れいな主演 ミュージカル『ふしぎ遊戯』が開幕

2016.4.14
レポート
舞台

田中れいな

田中れいなの主演で、渡瀬悠宇の人気少女漫画をミュージカル化。ミュージカル『ふしぎ遊戯〜朱ノ章〜』が、8日、あうるすぽっとにて初日を迎えた。

原作は、小学館「少女コミック」での91年の連載開始から、長きにわたり多くのファンに親しまれてきた人気少女漫画。本作を手掛けているamiproは、10年の初演をはじめ、朱雀編(11年)、青龍編(12年)と3度にわたり舞台化し、今回は初のミュージカル化で、4度目の上演となる。

物語は、女子中学生・夕城美朱(ゆうき・みあか)は、親友の本郷唯とともに、「四神天地書」という不思議な本の中の異世界に吸い込まれてしまうところから始まる。それぞれ「朱雀の巫女」「青龍の巫女」としての任務を負うことになった二人。さまざまな不幸が重なり、対立することに。それぞれの神を召喚し、3つの願いをかなえるべく美朱たちは、その召喚に必要な「七星士」を捜す旅に出る……。舞台は、冒頭から重厚な音楽にのせて『ふしぎ遊戯』の世界が描かれていく。さまざまなキャラクターたちが、音楽とダンスに彩られ、主人公の美朱とともに「四神天地書」の世界を楽しめる。

初日公演を前に囲み会見が行われ、夕城美朱役で主演を務める田中は「演技をするのは4年ぶり。前回の『ふしぎ遊戯』を観て、出演したいなーと思っていたら、お話をいただいてうれしくて。本格的な俳優の皆さんとやらせていただいて、教えてもらったり、学べるところもたくさんありました。この作品に関われてうれしいです」と喜びを表した。

初演から参加している鬼宿(たまほめ)役:平野良は「初演から4回目の鬼宿。今回はミュージカルに生まれ変わって、広がりや深みが出て、今まで表現できなかったことができている。そこは新しい見どころ。ミュージカルでやる意味は歌だと思うので、歌で表現できたらと思っています」と意欲を見せた。

今回、初参加の本郷唯役:坂田しおりは「今回、初参加なので、原作やアニメをたくさん見てから稽古に臨んだんですけど、唯ちゃんという役は難しい役。悩みながら毎日稽古をしていたんですが、たくさんアドバイスをいただいて、みんなで積み重ねてきました。本番では一人でも多くの方にもう1度観たいなと思ってもらえるくらい、自分も全力で楽しみたいと思います」と意気込んだ。

心宿(なかご)役:寿里は「初演から心宿を演じさせてもらっています。心宿は冷静で残虐な役。残虐たる楽しみを存分に楽しませてもらっています。新しいキャストが入って、新しい風がいろいろなものを新しくしてくれた。ミュージカルの『ふしぎ遊戯』がこんなにも情念や気持ちが伝わってくるんだなと、音楽の力を感じながら稽古をしていました。その思いを伝えていきたい」と力強く語った。

原作の大ファンでもある柳宿(ぬりこ)役:宮地真緒は「初演から4度目の柳宿。原作が大好きで、とくに柳宿は、特別な存在で、男とか女とか凌駕した存在。その役をまたやれるのは夢のようです。ミュージカルになって、懐かしくもあり、すごく新鮮な作品で、原作を知らない方にも楽しんでいただける舞台になっていると思います」とアピールした。

初参加の星宿(ほとほり)役:前山剛久は「原作を家族で見ていて、自分がまさか星宿を演じるとは思わなかったので、すごくうれしいです。でも、今までやってきたキャスト陣の中に自分が入るということで、緊張もあって、稽古の段階から人一倍努力するように心掛けました。美朱、鬼宿、星宿の三角関係が重要になってくるので、美朱や仲間に対する思いを歌に乗せられるように稽古をしてきました。ぜひ注目していただければと思います」と気合を入れた。

公演は、4月17日(日)まで。