幻の洋画家・長谷眞次郎による作品群が初の画集化 『阪神間モダニズムと具体のはざまで』が発売

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2016.4.25
『阪神間モダニズムと具体のはざまで』 表紙

『阪神間モダニズムと具体のはざまで』 表紙

阪神間で活躍した洋画家・長谷眞次郎の研究調査報告画集「阪神間モダニズムと具体のはざまで」が2016年4月27日(水)に、Amazon.co.jpより販売される。

長谷眞次郎は昭和の前期、つまり、阪神間モダニズム晩期の後から、具体美術黎明期直前に神戸と京都を中心に活躍した、関西美術を代表するアーティスト。数多くの作品を制作しながらも時代に埋もれてしまった不遇の過去を持つアーティストとしても知られている。彼の軌跡は、阪神間モダニズムと具体美術の狭間に何が起きていたか、その豊かさを探ることができるものでもある。

本書は、幻の画家・長谷眞次郎の幻の作品を初めて画集化したもの。長谷眞次郎は、絵画の受賞歴が一定数あるにもかかわらず、彼の絵画や足跡を確かめるのは困難な画家と言われている。少なくとも本書が出版される2016年初春の段階で、彼が何者であったのかをインターネットでどれだけ調べても、画家であったことを明らかにできる程度である。その意味において本書で紹介する長谷眞次郎は、幻の画家と言えるだろう。

幻である理由の一つとして、彼が自身の創作物を手放さなかったという事実が挙げられる。長谷眞次郎は創作物に対して分かちがたい感情を抱いており、人手に渡すことをよしとしなかった。そのため作品の流通はほぼなく、これまで彼の活躍は展覧会などの入選資料などを通じて、ようやく明らかになる程度だった。

著者は画家・長谷眞次郎の活躍を明らかにするため、遺族の協力を経て彼の作品の調査を実施。本書はその調査の過程で資料として蓄積した写真を、一覧できるように画集化されたものとなっている。

 

イベント情報
 阪神間モダニズムと具体のはざまで 長谷眞次郎研究 調査経過報告画集

著者 : 長谷海平
発行元 : よろず出版
価格 : 9,500円(税込)
判型・ページ数: A4版 300P
販売方法 : Amazon.co.jpもしくは眞次郎プロジェクトに
お問合せください( info@shinjiro.org )

公式サイトURL : http://shinjiro.org/
Amazon.co.jp販売ページ: http://amzn.to/213nx1h
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