森田剛 迫真の演技に観客1200人驚愕～映画「ヒメアノ～ル」ワールド・プレミア

V6森田剛の映画初主演作であり、狂気の連続殺人鬼を務める映画「ヒメアノ～ル」が、5月28日（土）からの全国公開に先駆けて、イタリアのウディネで開催中の第18回ウディネ・ファーイースト映画祭（2016年4月22日～30日）のコンペティション部門に正式選出され、現地時間4月25日（月）にワールド・プレミア上映が行なわれた。

そのリアリティを追求した衝撃描写ゆえ【R15+】指定となっている問題作。上映を待ち望んだ現地の人々が上映前から長蛇の列をなし、なかには地元イタリアだけでなく、ヨーロッパ各国や南米からも足を運んだファンがいるほどの注目ぶり。

満席となった会場1200人の観客から温かい拍手が注がれる中、映画祭のメイン会場「テアトロ・ヌオヴォ（Theatro Nuovo）」に森田と吉田恵輔監督が緊張した面持ちで登壇した。
上映前の舞台挨拶では、森田が「今回、海外のこういった形で、映画祭に参加することが初めての経験ですが、ウディネに来ることができ、光栄です。また、このタイミングで吉田監督に出会えたことも、すばらしい出会いだと思っています」とコメント。そして吉田監督は「海外の映画祭に参加するのは7、8年振りくらい、作品としては4作品ぶりなので、ウディネに来れてとても嬉しいです。イタリアに来る1週間ぐらい前から仕事の相手に『来週からイタリアにいるのでスケジュールがありません』と言うことができて、とても気持ち良かったです（笑）」と笑いをとった。

国内での関係者試写では途中退席者が出るほどの容赦ない描写を体言する森田と、森田演じる殺人鬼に狙われることになる濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美演じる若者たちのコミカルな恋愛劇とのギャップが異様な緊張感を生み出す本作。ふたつの世界が交じり合い、緊迫感溢れるシーンが連続すると、会場全体が固唾を呑んで物語の展開を見守り、上映終了直後には、嵐のような拍手喝采が巻き起こり、会場にいた森田と吉田監督を称賛した。

上映後、「映画祭と言うものにはご縁がないだろうと思っていましたが、今後もタイミングがあえば是非参加したいです！」と興奮を言葉にする森田、吉田監督も「予想外のところで笑ってくれたり、ビックリするくらいのリアクションの大きさで、ウディネのお客様と一緒に作品を観賞できて良かったです。これからも海外の映画祭にいって、ドンドン刺激を入れていきたいと思っています」と観客からのナマの反応を受けて満足げに語っていた。

また、本映画祭に参加していた大林宣彦監督は、森田と吉田監督のウディネ入りを誉め称え、若き才能を賞賛。本映画祭の代表で最高顧問のサブリナ・バラチェッティは「この作品の緩急の効いたストーリー展開は、ヒリヒリと観客をしめつけ、最後は憐れみさえも感じる映画」とコメントを残し、また本映画祭のフェスティバルアンバサダー、マーク・シリングは「ライトコメディからダークドラマへの急展開。心構えなしには観られない怪作の誕生だ」と語るなど、4月30日（現地時間）に発表になる観客賞決定を前に、映画祭では大きな盛り上がりをみせていた。

★本作に出演した佐津川愛美、そしてイタリアに渡る直前の吉田恵輔監督に単独インタビューを敢行！どうぞお楽しみに。