『ディズニー・ファンタジア・コンサート2016』が開幕、初日レポート
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名作映画を舞台上に設置した大スクリーンで上映し、 音楽をフルオーケストラの演奏で楽しめる「シネマオーケストラシリーズ」。ゴールデンウィークの初日であった昨日、上映されたのは75年前に製作されたディズニーの名作『ファンタジア』と、ウォルト(・ディズニー)の遺志を継いだ人々によって作られた『ファンタジア2000』からの厳選演目だ。映像と音楽が融合した『ファンタジア』の世界に5,000人の観客が酔いしれた。
東京国際フォーラムのステージに設置された600インチの大スクリーンを前に、日本フィルハーモニー交響楽団が登場した。オーケストラの登場に拍手が沸き起こる中、指揮者のワード・ステアが登場し、ベートベンの交響曲第5番「運命」を演奏。 お馴染みの「ジャジャジャーン!」という迫力ある演奏に合わせて、スクリーンにはディズニーのアニメーションが映し出された。
ステージにはナビゲーターの高嶋ちさ子が登場し、『ファンタジア』のファンだという高嶋が楽曲の解説や製作秘話など、ファンタジアにまつわる豆知識を披露。 会場は笑いの渦に包まれた。
ライブナビゲーター 高嶋ちさ子
美しいアニメーションに乗せて演奏されるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、魔法使いの弟子に扮したミッキーが奮闘するデュカス「魔法使いの弟子」など誰でも聞き覚えがあるクラシックの名曲が演奏され、2幕では、ゲストピアニストの清塚信也がガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」、そして目を見張るほどの速さで鍵盤を操るリムスキー・コルサコフ/ジャック・フィナの「クマンバチ・ブギ」を披露した。
清塚は高嶋に感想を聞かれると、 開口一番「楽しかったー!」と興奮気味に話し、映像と合わせることの難しさを語った後は、高嶋も演奏に加わり2曲を披露。 鳴り止まない拍手の中、最後には日本フィルハーモニー交響楽団にひときわ大きな拍手が送られた。
『ディズニー・ファンタジア・コンサート2016』
近年『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『タイタニック』など多くの作品が上演されている「シネマオーケストラ」だが、 本日上映された『ファンタジア』は”音楽ありき”で作られた作品で「生のコンサートにできるだけ近づけたい」というウォルト・ディズニーのこだわりが凝縮された、 まさにオーケストラと共に上映されるべき作品である。
日本公演は東京、名古屋、大阪の3ヶ所で開催。本日4月30日(土)の公演は当日券の販売も予定している。
『ディズニー・ファンタジア・コンサート2016』
4月30日(土)11:00開演/16:00開演
東京国際フォーラム・ホールA
5月3日(火・祝)16:30開演
愛知県芸術劇場大ホール
5月7日(土)17:30開演
大阪国際会議場メインホール
ライブナビゲーター/高嶋ちさ子
ゲストピアニスト/清塚信也