ボードゲームに恋して~ ROUND:8
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とにかく忙しいゲーム・・・マタンガ! (c)Dear Spiele
「はじめはこんなゲームから」
#2 マタンガ!
ボードゲームを初めて間もない方でも楽しめる?
そんなゲームを紹介する企画第四弾。
今回はハイスピードアクション(?)の「マタンガ!」を紹介したいと思います。
ゲームもハイスピードなら、紹介もハイスピード!......ということで、文字数もハイスピードに読める文字数で、コラムの内容も 薄く カジュアルにハイスピード進行で行きたいと思います!
決して手を抜いている訳ではありません!何もかもがハイスピードなのです!忙しいのです!
さて、色々と保険をかけたところでハイスピードに紹介に移りたいと思います。
(さっさと行けという声が聞こえた気がするので......)
>>「振って!」「奪って!」「チェックして!」
今回紹介する「マタンガ!」は、自分が知るボードゲームの中でも間違いなく、ルールが最も簡単なゲームのひとつ!
手番が来たらダイス(さいころ)を振ります。
ダイスを振って「鉛筆」のマークが出たら誰かが持っている鉛筆を奪います。
鉛筆を奪ったら、また誰かに奪われるまで手元の紙に書かれた数字を1~60の数字を順番にチェックします。
以上!
あ、簡単ですね。本当にコレだけです。
でも、これで終わっちゃうと色々な方に怒られてしまうので、もうちょっとだけ詳しく書きます。書かせていただきます。ハイスピード過ぎてすいません。
>>グンニャリ素敵えんぴつ
内容物は1~60までの数字が書かれたシートと、グンニャリしている鉛筆、6面中2面に鉛筆のアイコンが書かれているダイス1個。内容物も非常に簡潔にまとまっています。
コンポーネントは記録紙とダイス(さいころ)と変なカタチの鉛筆だけ (c)Dear Spiele
シートはたくさんありますが、鉛筆とダイスは各1個しかないため、血で血を洗う争奪戦が繰り広げられるわけです。このゲームをプレイする前には、まず爪を切って臨みます。
いやいや、むしろ爪を武器として磨いて参加するのもありかもしれません(ナシです)
長い着け爪にスワロフスキーをふんだんに使ったデコネイルバリバリ伝説で臨むのもありかもしれません(ナシです)
懐かしの山姥メイクもいいですね。肌はこんがり小麦色、ローライズパンツを履きつつ「マジウケルんですけどー」「マジヤバイんですけどー」なんて言いながらプレイするのもありかもしれません(アリです)
おっと、脱線しすぎました……
シートには1~60の数字が書かれていると何度か書きましたが、この数字は順番に並んでいるわけではなく、全てのシートランダムで記載されています。グッチャグチャに並ぶ60もの数字から、目的の数字を探して、昇順に(小さい数から順番に大きくなるように)数字をチェックしていきます。
記録紙にはランダムで1~60の数字が書かれています (c)Dear Spiele
数字が見つからないからといって、決して飛ばしてはなりません!「19が見つからないけど20を見つけたからチェックしちゃえ!」という行為は、決して踏み込んではいけないサンクチュアリ(聖域)なわけです。
これだけでも難しいのですが「チェックできる時間」は、他のプレイヤーがダイスを振って「鉛筆」のアイコンの面を出すまで。鉛筆を持ってチェックしているプレイヤー以外は、一人ずつ時計回りに1回ずつダイスを振り、結果、ダイスで「鉛筆」のアイコンが描かれている面が出た時に、現在鉛筆を持っているプレイヤーから鉛筆を奪う権利を得ます。
▼鉛筆を奪ってチェックをしていても……
鉛筆をゲットしたら1から60の数を順番にチェックします・・・が (c)Dear Spiele
▼他のプレイヤーがダイスで「鉛筆」のアイコンを出すと鉛筆が奪われます
すぐにペンを奪われてしまうことも・・・(笑) (c)Dear Spiele
皆で一生懸命ダイスを振る姿だけでも面白く、ダイスを何回も何回も振ってやっとの思いで「鉛筆」の面を出し、鉛筆を奪ったかと思えば、次のプレイヤーが強運であっさり「鉛筆」の面をダイスで出して何もできないまま鉛筆が奪われる……そんな状況は日常茶飯事で、思わず心の声(悔しさ)が漏れ、笑いが起き、盛り上がる。そんな超絶鉄板ゲームがこの「マタンガ!」なんです。
>>心地よい疲れを伴うゲーム
この「マタンガ!」は、本気でプレイすると、終わるころには体力的にクタクタになっているのではないでしょうか?大抵は「ダイスの振り疲れ」かとは思いますが、理不尽な展開によって生まれる笑いと、叫びと、あとはボードゲームらしく頭の使いこみによる疲れもあり、非常にバランスの良いストレスとそれによる程よい、そして心地よい疲れのあるゲームに仕上がっていると感じます。
オススメは、ゲーム会などで初対面の方々と打ち解けるための第一手としての使い道ですが、万人にオススメできるゲームだと思いますので、シーンは比較的選ばずに出せる「便利なゲーム」と言えます。
また、遊びすぎても大丈夫なように、追加のプレイシートも販売されており至れり尽くせり。
場所も比較的選びませんので、「とりあえずゲームでも」の「とりあえず」のひとつとして、携帯しておくと重宝するかもしれません。
是非、このハイスピードな世界を体感してみてくださいませ。
See You :-)
(c)Dear Spiele
作者:不明
販売:コロン・アーク(COLON ARC)より販売中
定価:2,376円