2016年春、序盤を見終えての「見続けたいアニメ」はどれだ?

2016.5.13
コラム
アニメ/ゲーム

甲鉄城のカバネリ公式サイトより引用 ©カバネリ製作委員会

今期のアニメはかなりの豊作で、どれを見たら良いのか悩んでしまうところ。ここでは各作品が動き出したタイミングで、必ず見ておきたいアニメを数本紹介しよう。

甲鉄城のカバネリ
カバネという生きた屍の脅威から身を守るため、駅という砦を作って閉じこもり、駅の間を駿城と呼ばれる装甲蒸気機関車を走らせることで流通を保ち、なんとか生き抜いてきた……という世紀末な世界観が気になる本作。美樹本晴彦の原案キャラクターたちが現代の技術でグリグリ動くだけでもたまらないが、スチームパンク+ウエスタン風ゾンビものという食材を、スタッフが全霊をかけて新しいエンタテインメントに仕上げているのが素晴らしい。カバネに噛まれながらも人としての意識を保つ”カバネリ”の存在は敵か味方か? という疑問を軸に、毎回ヤマ場と引きがきちんと用意されており、次週が待ち遠しい造りになっている。『進撃の巨人』を監督した荒木哲郎だからこそ、似たような素材でもきちんと違いを出してくれているのだろう。脚本、演出、音楽など諸々含めて、5年に1度の傑作になる予感がするイチ推しの作品だ。あと無名ちゃん可愛い。
 
 
 

 

くまみこ
クマを奉る神社の巫女、雨宿まちと、後見人のクマであるヒグマ、クマ井ナツが繰りなすハートフル田舎ファンタジー。基本はこのまちとナツの掛け合いが基本になるのだが、現代情勢に疎い田舎女子まちと、やたらと電子機器や街の情勢に詳しいナツのギャップを楽しみながら仲良しな彼女たちの日常を楽しむのがいいだろう。開幕1話からセクシャルハラスメーンツ! な昔話が入ってきたりと笑いのエッジが効いていて、頭を空っぽにして楽しめる妙作になっている。癒し系のOPもさることながら、EDテーマの「KUMAMIKO DANCING」は今期のアニメ楽曲の中でもトップを争うほどのダンシングナンバーで耳に残る。実は音楽好きにもアピールしてくる作品になっているのだ。あとまちちゃん可愛い。

 
 

迷家-マヨイガ-
陸の孤島となっている謎の村「納鳴村」(ななきむら)に集まった、現代社会で生きにくい残念な人達による「人生やり直しツアー」の一行。現地についたは良いが、1人消え、2人消えと参加メンバーの姿が見えなくなっていく。サスペンス群像劇として展開しているが、未だに謎の片鱗のみで、先の展開が気になる造りになっている。毎週少しずつ謎が広がっていくのだが、ペースが遅いがゆえに、後半に待つであろうカタルシスに期待してのピックアップとなる。31人もの移住者が、それぞれの思惑を巡って繰り広げる人間模様がいつ破綻するのか、岡田麿里の脚本が気になるところ。キャラの名前を覚えるのが少々大変だが、初見は雰囲気で見てくれれば問題無いだろう。

 

 

この他には声優陣が豪華なギャグアニメ『坂本ですが?』や音楽とバトルシーンに長けている『マクロス⊿』、脚本の妙を見せてくれる『Re:ゼロから始める異世界生活』なども見ておきたい候補に入る。女性向きなら『文豪ストレイドッグス』も見ておきたい。どれもこれも名作揃いなので、今からでもチェックしていきたいところだ。