「僕は感動しました!」ハナレグミ、映画イベントで阿部寛の絶賛受ける
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映画「海よりもまだ深く」トークイベント付き試写会の様子。
本日5月8日に映画「海よりもまだ深く」のトークイベントと試写会が東京・スペースFS汐留で行われ、主題歌および劇伴を担当するハナレグミこと永積崇が登壇した。
永積は、是枝裕和監督や映画に出演している阿部寛、樹木希林と共にイベントに参加した。彼は「監督に音楽を依頼されて、自分のことを振り返りながら音楽を付けさせていただきました。ありがとうございます」とコメント。劇伴および主題歌の制作の裏側について司会者に質問されると、「監督にいろいろ質問をしたんですけど、ニコニコしててあまり答えてくれなかったんです。なんかいい感じでいけるんじゃ、といなされて(笑)。でも、僕が音楽を付けるときには映画がほぼできあがってて。それを何度も何度も観て音を付けられたので、いい音になったと思います」と自信を伺わせる。
是枝はこれを受けて「あんまりイメージを決め付けて書いてもらうことをしたくなかったので、曖昧にしていた気がするんです」と弁解。また「主題歌のレコーディングに一度立ち会わせてもらったんですが、まだ歌詞ができていない状態でメロディを永積さんがハミングしてるだけだったんですけど、それだけで感動しちゃって。この歌で(映画を)終われるのかってうれしくなったんですよね」と語った。すると希林は「私は感動はわかりませんでしたねえ。こういうのが監督は好きなんだなあって思いました」とばっさり。すると阿部が即座に「僕は感動しました!」とフォローを入れ、「僕の役を救ってくれるような、温かい曲だったので感動しました」と述べて観客を笑わせた。
また司会者が「映画の主人公のように自分がダメ息子だと思った瞬間は?」と男性陣に質問すると、永積は「お金を借りたままで返してなくて。帰るたびに『あんたお金返しなさいよ』と言われます」と苦笑い。その率直過ぎる回答に爆笑が起こった。さらに映画の見どころを尋ねられた彼は、「すべてです。誰にでも起こるなんでもない日常を描いていると思うんですけど、これを観てどういう瞬間が自分にとってのそういう瞬間なのかなって思い返してもらえたらと思います」と口にした。なお映画の上映後は、是枝と永積によるトークセッションが行われたほか、永積が映画の主題歌「深呼吸」を弾き語り観客を魅了した。
映画「海よりもまだ深く」は、5月21日より東京・丸の内ピカデリーほかにて全国ロードショー。