CLØWD “最上級の楽園”と化したワンマンライヴ

レポート
音楽
2016.5.11
CLØWD/撮影=西槇太一

CLØWD/撮影=西槇太一

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4月27日発売に3rdシングル「RUDENESS RESORT」をリリースしたCLØWDが5月7日(土)、新宿ReNYにて『CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」』を開催。笑顔に溢れる“最上級のリゾート”と化したそのライヴの、オフィシャルレポートが到着した。


扉を開け場内へ足を踏み入れたとたん、耳に届いたのが小鳥たちの囀る声。場内に入るや目に入った蔦や木々生い茂る風景。ここは、CLØWDが仲間たちを招き入れた宴の場。心踊らせる、胸を高ぶらせる熱い(暑い)楽園の地。5人の戦士たちは、穏やかさ漂うこの空間へこれからどんな勇壮な物語を描くのか、想像するだけで武者震いを覚えていた。

幕が上がると同時に姿を現した5人。KØU(Vo)の歌声を合図に、身体を揺さぶるアグレッシブなビートが炸裂。エレクトロで躍動的な最新ナンバー「RUDENESS RESORT」だ。観客たちへ挑むように歌いかけるKØU。ここは、武者震いするヤバい香り漂う楽園。彼らの挑発に煽られ、観客たちも一斉に跳ねだした。

CLØWD/撮影=西槇太一

CLØWD/撮影=西槇太一

腹の底へズンと響く樹(Dr)のジャングルビートを合図に、勇壮な音の塊が身体へガンガン突き刺さってきた。気持ちへ滾る炎を燃やした「独裁Rhapsody」。続く「CHECK MATE」が、「理性なんか捨てちまえよ」と感情のストッパーを一気にぶち壊した。荒ぶる演奏に合わせ、場内に産まれたモッシュや逆ダイの風景。序盤の時点で5人に理性をチェックメイトされたせいか、場内へはクライマックス並の熱狂が生み出されていた。

「俺たちが最高を作り出すリゾートへようこそ。君のたちの目に、耳に、心に、最高を刻んでやるよ。この島に狼煙を上げろ!!」(KØU)

CLØWD KOU(Vo)/撮影=西槇太一

CLØWD KOU(Vo)/撮影=西槇太一

KØUが巨大なフラッグを掲げながら歌った「狼煙」では、狼煙を上げる変わりに、誰もが拳を突き上げていた。「この楽園で踊り狂おうぜ」(KØU)。庵(G)の冴え渡るカッティングギターと樹のヘヴィなシャッフルビートが絡み合う中、冬真(G)のギターが心地好く唸りを上げた。熱くたきったディスコロックナンバー「レッドホット・ディスコ」へ導かれ、会場中の誰もがタオル振りまわしてゆく。「Drive for Dream」でも心を開放し、無邪気にはしゃぎ続けていた。

「見ろよ、このステージ。受話器越しのパーク(ジュラシックパーク)に来ました!! 今日のワンマンのテーマは、どうですか?」(KØU)、「ワンマンのテーマはジャングルでなくてリゾードだから。受話器越しのパークって何や??」(猟平/B)のやり取りも。「リゾートと言ったら離れ島じゃないですか」と語るKØUに対し、客席からは「離島」という突っ込みも入っていた。

CLØWD 庵(G)/撮影=西槇太一

CLØWD 庵(G)/撮影=西槇太一

中盤では、客席中央に設置したセンターステージ(離島)へ移動。それぞれが生楽器へ持ち替えた。最初に響かせたのが、2本のアコギのストロークと旋律が優しく絡みあう「プラスチック・ハート」。竿隊が舞台に腰掛け演奏、KØUも包みこむ歌声を魅力に、訪れた人たち一人一人を抱きしめるように歌いかけた。

ライヴでは何時も激しく演奏している楽曲を、この日はカントリーミュージック風にアレンジ。心地好く弾む演奏の上で、軽やかに歌った「Take_53 (unplugged ver.)」。「これからも変わらずこの5人で君たちと一緒に歩いていけたらいいなと思います」(KØU)の言葉を合図に、優しく温かく響かせた「四人五脚 (unplugged ver.)」。

CLØWD 冬真(G)/撮影=西槇太一

CLØWD 冬真(G)/撮影=西槇太一

「こっからさらに上げてくぞ!!」。気持ちを嬉しく高ぶらせたアグレッシブナンバー「Liar's Game」を投影。駆け上がる演奏を合図に、客席には大きなサークルモッシュも生まれれば、メンバーらの煽る演奏に刺激され、ヘドバンや満開の花咲く光景も描きだされていた。轟き狂う「Marburg」に刺激を受け、頭振りまわし、大きく咲き続けてゆく観客たち。メンバーらも徹底した挑発モードで挑み続けていた。エレクトロでハード&ダンサブルな「セブンスセンス」が、熱さ抱えた気持ちをどんどん開放してゆく。

「一緒に暴れてゆくライヴが、俺にとっては生きがいなんだよ。しっかりついて来れるか。この島で、世界で一番の馬鹿になろうかー!!」(KØU)

CLØWD 猟平(B)/撮影=西槇太一

CLØWD 猟平(B)/撮影=西槇太一

絶叫呼び起こした「Worry?」。「傷声」ではメンバーらに煽られ、逆ダイし続ける観客たち。止むことのない煽りの風景。庵や冬真に至っては、舞台上からファンたちを引き寄せていた。暴れ狂え、叫びまくれ。それが、この空間に許されたルール。むしろ、それ以外に何が必要だ?! 「俺のすべての想いをこの曲に、歌詞に詰め込んだ」。「GIFT」が、光をまといながら羽ばたいた。照れ屋で真面目なKØUらしい告白を身に受けながら。それ以上に、演奏の作り上げた気持ち開放してゆく風を全身に浴びていくことが、とても嬉しい快楽だった。

本編最後を飾ったのが「#夏の微熱」。KØUの歌声が響き渡った瞬間から、魂へ注ぎ込む血が一気に沸騰し始めた。身体中を火照らす熱を舞台上へ全力でぶつけきらないと、熱したこのドラマに最高のエンディングなんて描けない。いや、最高のエンディングが近づいているのを誰もが実感していたからこそ、舞台上も客席も全力の笑顔で熱く熱くはしゃぎ続けていた。

CLØWD 樹(Dr)/撮影=西槇太一

CLØWD 樹(Dr)/撮影=西槇太一

「俺たちの始まりの曲いこうか」(KØU)。激しいジャングルビートが炸裂、アンコールの最初に演奏したのが、CLØWDの活動の幕開けを飾った「WAKE UP」。鼓動と熱くシンクロするビートに合わせ、ファンたちも上へ上へと跳ね続けてゆく。「目覚めたこのときから」、サビに描いた雄大で凛々しい歌の表情。この雄々しい姿が、今宵は余計に逞しく見えていた。

「叶わない夢などないことを俺たちCLØWDが証明してやるよ」。最後に、夢描くことの素晴らしさを記した「キミトボクラ」をプレゼント。気持ちを笑顔で弾ませる演奏に合わせ、誰もが無邪気にはしゃいでいた。まぶしい表情でモッシュしてゆく様、両隣の人たちと手を繋ぎ揺れ続けた姿。すべてを開放して楽しむことで、誰もが最高の笑顔になっていた。

この楽園は、熱いだけじゃない、まぶしい笑顔の魅力を与えてくれる宴の場。このリゾートへ、たくさんの人たちを連れてきてまた一緒に遊びたい。ここ、人気のリゾート地になりそうだ。

撮影=西槇太一  文=長澤智典

CLØWD/撮影=西槇太一

CLØWD/撮影=西槇太一

セットリスト
CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」
2016.5.7 SHINJUKU ReNY

01.RUDENESS RESORT
02.独裁Rhapsody
03.CHECK MATE
04.狼煙
05.レッドホット・ディスコ
06.Drive for Dream
07.プラスチック・ハート
08.Take_53 (unplugged ver.)
09.四人五脚 (unplugged ver.)
10.Liar's Game
11.<Ba&Drセッション>
12.Marburg
13.セブンスセンス
14.Worry?
15.傷声
16.GIFT
17.#夏の微熱
-ENCORE-
18.WAKE UP
19.キミトボクラ

 

リリース情報
1st Album
2016年8月17日発売
<初回生産限定盤><通常盤>2タイプリリース
※詳細後日発表

 

ライヴ情報
CLØWD 1st Full Album Release Tour「関東無礼区行脚-KANTO BREAK TOUR-」
9月4日(日) 柏Thumb UP 「KØUプロデュースDAY」 CLØWD×レイヴ
9月9日(金) 高田馬場club Phase 「冬真プロデュースDAY」CLØWD×ベル
9月14日(水) 池袋EDGE 「庵プロデュースDAY+庵生誕」 CLØWD×ぞんび
9月17日(土) 浦和ナルシス 「猟平プロデュースDAY」 CLØWD×Neverland
9月25日(日) 横浜BAYSIS 「樹プロデュースDAY」CLØWD×Develop One's Faculties
9月30日(金) 高田馬場AREA TOUR FINAL CLØWD ONEMAN LIVE 「東京最終無礼区」
※詳細後日発表。
 

Member Birthday Live「FIVE THE BIRTHDAY!!」
8月5日(金)池袋EDGE 〜猟平Day〜
9月14日(水)池袋EDGE 〜庵Day〜 (「関東無礼区行脚-KANTO BREAK TOUR-」と同公演です。)
11月21日(月)池袋EDGE 〜冬真Day〜
12月5日(月)池袋EDGE 〜樹Day〜
12月30日(金)池袋EDGE 〜KØUDay〜
※詳細後日発表。


 

  

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