“英雄”シリーズ、次の主役は天才ベートーベンで『英雄の運命』
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大山真志
毎回、世界の様々な“英雄”にターゲットを当て、その英雄の知られざる生涯を描くこのシリーズ。
今回はミュージカルを中心に活躍中の若手実力派・大山真志が“英雄”役を演じる。脚本・演出は東映の特撮ヒーロー作品の脚本や、ミュージカル『薄桜鬼』『黒執事』舞台『Messiah メサイア』等の少年社中の毛利亘宏が担当する。
大山真志は、彼が放つ独特な空気感、年齢よりも大人にみえる落ち着いた芝居と年相応のはしゃいだ芝居のどちらも演じわけられる演技力、舞台上で魅せる“鋭利“と“妖しさ“が観る人を引き付けている。またレギュラーとして出演している林剛史、小林且弥、鎌苅健太が、全く違う魅力的な個性で、そんな主演を支え、4人の相性が素晴らしい形で物語を紡いでいく。
この“英雄シリーズ”は、2013年5月に青山円形劇場で始まった。
第一弾『英雄のうた』は、英雄 ナポレオンの生涯をセントヘレナ島で幽閉された日々を軸に、英雄が迎える最期を優しく描いた。続く2014年の『英雄のうそ』は、明治30年フランス公使館を舞台に、華やかな万国博覧会の裏で各国の謀報員たちが暗躍する中、エリート外交官・栗野慎一郎がフランス公使となり、日本を大戦の戦火に巻き込まない為に奔走。フランス大使館に滞在中の夏目漱石、川上音二郎らも巻き込んでのスリリングな物語だった。
そして待望の第三弾は『英雄の運命』。耳が聞こえないにも関わらず、数ある名曲を世に送り出し、喝采を浴びてきた伝説の作曲家ベートーベン。ハンディキャップをもろともせず、ピアノに顔を近づけて振動で曲を作り続けたまさに伝説の男。だが史実に記録されているプライベートのベートーベンの話は奇行ばかり。私服がヤバ過ぎて浮浪者と間違えられて逮捕された!?部屋が散らかる度に引っ越し!?好きになり過ぎるとその情熱ゆえにストーカーに!?スーパー自己中と噂されるベートーベンの実態と、けれどその才能にほれ込んだ周囲の人間たちとの物語。
英雄と呼ばれる人物の愛すべき“人間臭さ”や、それを取り巻く人々とのドタバタハートフルコメディとなる!!
主演として毎回立たせて頂いている英雄シリーズも今回で遂に3作目だと思うと高揚する気持ちを抑えきれないほど楽しみです。
今回はベートーヴェンのお話。音楽家として耳が聴こえなくなっていく葛藤や人々の関係性をキャストさん、スタッフさんとのチームワークで創り上げていきたいと思います。
今までの円形ステージに変わって、今回はどの様な形で魅せるのかも楽しみにして頂けると嬉しいです。劇場でお待ちしております!!
〈公演情報〉