デザフェス初心者におすすめの"当日の歩き方"とは? 『真夏のDESIGN FESTA+GAKUTEN 2016』広報さんに話を聞いてみた
『真夏のDESIGN FESTA+GAKUTEN2016』チラシ
この夏、日本屈指の大規模アートイベント『デザインフェスタ』が新たな試みにチャレンジする。なんと『デザインフェスタ』と学生クリエイターの祭典『GAKUTEN』を同時開催するのだ。その名も、『真夏のDESIGN FESTA+GAKUTEN 2016』。年々来場者を伸ばし続ける『デザフェス』が、学生を主体としたイベントと交わる意図とは? さらに、デザフェス初心者のための"おすすめの当日の歩き方"から、イベントの裏側まで、広報担当者にたっぷりと語ってもらった。
――まずは、お二方の自己紹介からお願いいたします。
髙橋慶好(広報・以下、髙橋):デザインフェスタギャラリーの運営をしながらデザインフェスタ(以下、デザフェス)の広報としてマルチに働いています。
広報担当:髙橋慶好
サラ・ファイナマンインタビュー(海外広報担当・以下サラ):デザフェスをメインに、海外メディアへのアプローチや通訳、翻訳をしています。ギャラリーの手伝いもしていますね。
海外広報担当:サラ・ファイナマン
――そんなお二方に8月27日~28日に行われる『真夏のデザインフェスタ+GAKUTEN2016』(以下、『真夏のデザフェス』)についてお伺いします。このイベントは、『デザフェス』と『万国學生藝術展覧祭(GAKUTEN)』が融合した形で行われるとのことですが、まずは両者についてそれぞれ教えてください。
髙橋:『デザフェス』というのは“自由に表現ができる”をコンセプトに誰でも参加できるアートイベントです。『GAKUTEN』もコンセプトは同じですが、今何かを学んでいて世界へ飛び立とうとしている学生に注目したイベントになっており、出展者は学生のみとなっています。
――"自由に表現"といいますと、どんなものでも出展していいんですか?
髙橋:オリジナルであれば、審査なしで出展可能です。もちろん消防法などのルールには準拠する必要がありますが。
――学生さんからすると、自由に表現をすることができる魅力的なイベントですよね。『GAKUTEN』が開催されるようになった経緯は?
髙橋:新たなユーザーを求めて「学生さんに焦点をあてたらどうなるんだろう?」と考えたのが発端です。若い人たちはお金を持っていないけれど、発表の場は求めていらっしゃるんですよね。そんな、「お金を持っていなくても出展したい」という気持ちを汲んだイベントができるのは、私たちとしても有意義だと感じています。
サラ:学生さんのようにサポートが必要な人たちの為の新しいイベントを立てようという思いから、『GAKUTEN』 は開催されるようになったわけです。
――今回初めて『デザフェス』と『GAKUTEN』を同時開催するわけですが、これにはどのような思いがあったのでしょうか。
髙橋:ユーザーがわかれている『デザフェス』と『GAKUTEN』。これらを一緒に開催することでお互いが刺激を受け合い成長できるんじゃないかと考え、規模を拡大しました。根源は同じイベントなので、アメーバのように混ざり合って大きくなるんじゃないかと思っています。
――学生による自由な作品と、プロのクリエイターによる洗練された作品が一堂に集まることで化学反応が起こりそうですね。
髙橋:『デザフェス』を観に行ったら隣で『GAKUTEN』もやっていたからついでに観ていく……というのが、来場者の方の自然な気持ちかなと思っています。ブースが変わったことに気付かなくても、作家の作品を観てもらえれば展示として成立しますので、興味が湧いたら気兼ねなくどちらのブースも観て欲しいですね。
過去の『デザインフェスタ』の様子
――初めて『真夏のデザインフェスタ』に行く方のために、当日の歩き方についてお伺いします。『デザフェス』といえば開場前の長蛇の列がすごいことで知られていますが。
髙橋:当日の様子を見て入口を増やすなど、臨機応変に対応しています。開場前にお並びいただく場合、待ち時間はどうしても発生してしまうので、熱中症対策はしっかり準備していただければ。今回の『真夏のデザインフェスタ』は11:00~19:00まで開催していますので、初参加で雰囲気を見てみたい方は昼過ぎや夕方からでもオススメです。カフェブースや休憩スペースもありますので、気軽に来て楽しんでいただけるかと思います。
『デザインフェスタ』Vol.43 入場風景
――出展数が多いのでどこから回ればいいのか迷う方もいると思います。そういった方へアドバイスはありますか?
髙橋:自由に回っていただいて結構ですよ。お気に入りの作家さんが決まっていれば一直線に向かってもいいですし、入口付近から順に観てもいいと思います。来場してからどう回るかを考えることも醍醐味かもしれません。
サラ:作品に関しては審査をしておりませんので、どんな作品が出展されるかは私たちでも当日にならないとわからないんです。けれども、それが楽しい。その時・その場所にしかないものを感じて欲しいですね。また会場では、ライブペイントも行われています。描き始めから完成までを観察するのも、『デザフェス』の過ごし方の一つです。
髙橋:作家さんによっては、一日目に作り上げた作品をまるきり上書きしてしまう方もいるんですよ。二日目に観たらまったく新しい作品になっていた、なんていう驚きも味わってもらえるかと思います。
ライブペイントの様子
ライブペイントの様子
――最後に、『真夏のデザインフェスタ』へ来場を考える方へ向けてメッセージをお願いします。
サラ:『デザフェス』は、出展者さんや来場者さんの組み合わせは当日一回しかない、ライブエンターテインメントの要素が強いイベントだと思います。今回しかない出会いを、色んな人と共有して楽しんで欲しいです。
髙橋:このイベントは出展者と来場者の皆さんが顔を合わせて初めて成り立つイベントなので、一期一会の出会いがあればいいなと思います。『デザインフェスタ』と『GAKUTEN』のコラボは初めてなので、そこも注目してほしいですね。
――当日は私もチラミュマン(※)として取材にいくので、是非感想をお聞かせください! それでは、本日はありがとうございました。
チラミュマンと広報担当のお二人
※チラミュマン:美術展のチラシを一覧でみられるアプリ『チラシミュージアム』のオリジナルキャラクター。『デザインフェスタ』など、各種アートイベントに出没予定。
日時:
2016年8月27日(土) 11:00~19:00
2016年8月28日(日) 11:00~19:00
会場:東京ビッグサイト西1・2ホール
入場券:一日券 当日:1,000円 前売:700円
詳細:www.gakuten.jp/