XOX 伝説的なライヴとして語り継がれるに違いない、初ワンマンをレポート
XOX 撮影=板橋淳一
読者モデルとして活躍する志村禎雄、とまん、バトシンに加え、Sony Music×WEGOが仕掛ける『BOYSグランプリ2014』オーディションで選ばれた田中理来、木津つばさからなるボーイズグループ、XOX(キス・ハグ・キス)。昨年12月にメジャーデビューシングル「XXX(キスキスキス)」をリリース以降、爆発的な勢いで人気を拡大させ、先日発売されたばかりの2nd「Ex SUMMER」は、何と週間シングルチャートで初登場6位にランクインするなど、今ノリにノっている彼らが、初のワンマン公演『XOX COLLECTION 2016 Spring/Summer』を5月22日(日)東京・ラフォーレミュージアム原宿で行なった。
発売直後でソールドアウトになった一夜限りのプラチナ公演だけあり、会場にはを入手できなかった人も含め多くのファンが詰めかけていた。しかも、女性ばかりでなく、彼らのスタイルに憧れる同世代の男性の姿も多い。
XOX 撮影=板橋淳一
そして会場の照明が消え、ステージ前にあったスクリーンに「XOX」の文字があらわれると、「キャー」という大歓声が巻き起こる。すると、スクリーン奥から5人が直立不動で立っている姿が見え、歓声は悲鳴にも似た叫びへと変わり、ショーがスタートした。全員がデニムをベースにしたコーディネートで、デビュー曲のカップリングに収録されている「Ice Cream」を映像やダンスを駆使して、クールにパフォーマンスする。“来た人すべてを魅了させるエンターテインメントを披露したい”という彼らの熱意が、迫ってくるように伝わってきた。
XOX 撮影=板橋淳一
1曲目を披露した後には、メンバー全員の自己紹介があり、さらにとまんが「こんなにたくさんのお客さんに集まってもらってうれしい。最後まで楽しんで!」という言葉と共に、会場がさらに盛り上がっていくなか、新曲(タイトル未定)も初披露。全員サングラスをかけ、エレクトロニックでキャッチーなサウンドで、たちまち観客を釘付けにさせ、さらにダンスさせた。これは今後のライヴ定番曲になるのかもしれない。
新曲を披露後、DJタイムを経て衣装チェンジをした彼ら。「グランジ」をテーマに、それぞれがデザインしたというコスチュームを、ステージ中央に設けられたランウェイで、ひとりひとりが披露していく。ワイルド系なバトシン、ヴィヴィッドな(とにかく明るい)志村、インテリジェンスな田中、弟的なキュートさがある木津、アーティスティックなとまん、ファッションからもひとりひとりの個性が伝わってきた。そんな衣装で「これは僕らにしか歌えない楽曲だと思っていて、それが6位を獲得できたことがうれしい」(とまん)と、大ヒットシングル「Ex SUMMER」をパフォーマンス。夏が始まる前の高揚感を綴ったダンサブルなナンバーを、息のあったハーモニーやダンスで披露しファンを魅了した。
XOX 撮影=板橋淳一
この楽曲以降には、机や椅子を駆使したダンスタイムがあったり、ステージに座り観客の目の前で歌う場面もあったりなど、楽曲ごとにさまざまな魅力や演出をしてくれた彼ら。終盤になると、今度はチェックのシャツに白Tシャツというコーディネートにチェンジ。そして「XXX」を披露してくれた。コンサートグッズであるペンライトが放つピンクの光が曲にあわせ揺れるなか(その光景にとまんは「桜の花びらみたい」と感動)、5人はとびきりの笑顔を浮かべながらパフォーマンス。彼ら自身も最高の瞬間を味わっているような心境がうかがえた。
XOX 撮影=板橋淳一
アンコールでは、全員がコンサートグッズであるTシャツを着て「もう1回最初からライヴをやりたい!」(田中)、「本当に(終わるのが)寂しい」(木津)などと、終わりを惜しむ声が。また、この日を迎えるまでの日々を思い出したのか「(ワンマン公演まで)いろいろなことがあって、時には頭が真っ白になってしまう出来事もあったけど、それを乗り越えてライヴができたことに感謝しています」(バトシン)と語り、バトシンと田中がハグをしたり、とまんが目頭をおさえる場面も。結成間もないグループであるのかもしれないが、これまでさまざまな試練を乗り越えてここまでたどり着いた彼らの歩みに、誰もが思いを巡らせたはずだ。
XOX 撮影=板橋淳一
だが、XOXはこのワンマン公演がゴールなのではない。とまんが、12月23日に東京・Zepp Diver Cityにて『XOX COLLECTION 2016Autumn/Winter』を開催することを発表。会場からは、割れんばかりの拍手が巻き起こる。今回よりも何倍ものファンが集まることのできる会場でのライヴ開催に、メンバー自身も興奮がおさえられない様子で、志村はすでに「頭パッカーンな感じ(笑)」と漏らしていた。そこでパワーアップした彼らと再会する日を夢見て、いや約束して最後には「Ex SUMMER」を再び披露。この瞬間を、人生のなかで忘れられないものにしたいというメンバー、そして観客の思い(声)が重なって、最後には大合唱のなかライヴはあっという間に終了した。
なお、この公演の模様は映像作品としてリリースされる予定とのこと。今後ますます成長していく彼らの第一段階を刻んだ、伝説的なライヴとして語り継がれること確実なので、会場に足を運んだ人もそうでない人も手にしておきたい。
撮影=板橋淳一 レポート・文=松永尚久
日時:7月18日(月・祝)
会場:音霊 OTODAMA SEA STUDIO (神奈川県 鎌倉市由比ガ浜海岸)
出演者:AO-ZERO、きいやま商店、クレイ勇輝、THE HOOPERS、SOLIDEMO、5IGNAL
泡フェスOSAKA2016
日時:7月23日(土)
会場:大阪・万博記念公園お祭り広場
出演者:DJダイノジ、TJO、軟式globe。' 14、アフロマンス、DJ SHIMA☆YURI with Go Go Friends