SPYAIRが自らの目指すべき姿=ロックスターをテーマに掲げた今年の富士急ライヴを語る
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SPYAIR
SPYAIRが今年も彼らの原点である野外にファンを集め行なう単独ライヴ『JUST LIKE THIS 2016』を7月30日に開催する。場所は昨年と同じ富士急ハイランド・コニファーフォレストで、今年は“ロックスター”というテーマを掲げての開催となる。その見どころ、さらには、SPYAIRがこうして野外ライブにこだわる理由、その魅力をメンバーのIKE(Vo)とKENTA(Dr)に訊いた。
――今年開催の『JUST LIKE THIS 2016』は“ロックスター”というテーマを掲げてやるそうですが。
KENTA:KENTA:そうなんです。去年は立ち上げということもあって、とにかく最後まできちんと演奏することだけに集中しちゃってた部分もあって、今年はコンセプトをまず決めこんでやろうよと考えて。
――そこで出てきたのが“ロックスター”だった、と。
KENTA:いま一番俺たちが何をすべきか、していくべきかって考えたときに出てきたのがロックスターだったんです。
IKE:俺らは少なくともロックスターに憧れて音楽を続けてきてる訳で。幼少期にそういう様を見せてくれるバンドがいなかったら、バンドやってなかったと思うんですよ。
――みなさんが見てきたロックスターというと?
IKE:例えばGLAYとかSIAM SHADEとかL'Arc-en-CielとかB'zとか。そういうバンドがいてくれたからここまでやってこれたと思ってます。今の俺らは、もしかしたらそのときの“彼ら”の年齢になってるのかな、みたいなことを考えると、そういう様を俺らのファン、ファンの中にいる音楽やりたいと思ってるキッズたちにすごくカッコよく見せることができたら、また俺らの後ろにも音楽が続いていく可能性がある。
――自分たちがロックスターに憧れて音楽を始め、続けてきたように。
IKE:ええ。そういった意味で、俺らがいま目指すものはロックスターじゃないかと思ったんです。だから、今年の『JUST LIKE THIS 2016』は俺らが幼少期に体感したロックスター、そのイメージを具現化するのがテーマです。表現的には過剰なぐらい、攻め攻めでそれを突き詰めたいと思っています。
――もう何から何まで過剰なぐらいにロックスターもりもりで。
KENTA:やっちゃいますよ!
IKE:俺はずっと空を飛びたいって言ってるんですけど(笑)。
KENTA:ライヴ会場のスタッフさん、警備員さんを全員外国人にしちゃおうぜという案も出たね(笑)。実現できるかできないかは置いておいて、「お前ら馬鹿じゃね?」っていうようなことばっかり提案してます。
SPYAIR 『JUST LIKE THIS 2015』より
――でも、実現したらめちゃくちゃ面白そうじゃないですか。バカげてるけど、テンションは間違いなく上がりますよね。
IKE:でしょ?(笑) そういうことなんですよ、ロックスターって。
KENTA:エアロスミス、ボン・ジョヴィ、ガンズ・アンド・ローゼズにしてもみんな演出だったり、格好だったり、笑えるくらい過剰に振り切れてるじゃないですか! なのに、パーンと手を広げたその一瞬だけでその場の空気を全部持っていっちゃうカッコよさがありますよね。
IKE:(にやけながら)かっこいいんだよなぁ。
KENTA:それがロックスターなんですよ。笑えるんだけど、なんかカッコいいなと。
――俺らが目指すポジションはそこじゃないかと。
KENTA:そう。「確かにそうだ」ってメンバー全員が納得したね。
IKE:なんかね、ここには使命感みたいなのも感じてて。例えば、俺らがこれからやろうとしてる表現を日本の他のバンドで誰がやるんだ?と考えて……他でもない、俺らがやるべきでしょう!と(笑)。
KENTA:そうだよね!
IKE:俺らはね、リンキンパークみたいにはなれないんだよ(笑)。どこまでもカッコよくてスタイリッシュに、なんてことはね。
――サウンドもハイブリッドの最先端いってて。
IKE:というバンドではないよね。なら、ここは意を決して、ロックスターのフィールドへ飛びこもうよと。
KENTA:そう腹をくくったSPYAIR・2016だね(笑)。
――となると、去年アメ車に乗って登場したライヴのオープニングシーンも、今年はさらにゴージャスに、ド派手になりそうな予感が。
KENTA:俺らはヘリで登場したいといってるんですけどね(笑)。
IKE:とりあえず、乗り物はマストですよね。そこに今年は美女もいて欲しいな~と思ってますけどね。ロックスターなんで(笑)。
SPYAIR 『JUST LIKE THIS 2015』より
――つきものですからね。
KENTA:どうせならブロンドがいいね。
IKE:みんなの目の前でカッコよくブロンド美女と登場したいですよね(笑)。
――なんか……似合わない(苦笑)。
IKE:当日ぎゃふんといわせてやりますから!(笑)
KENTA: IKEはきっとやりきれると思うよ。すげぇカッコつけて。
IKE:想像はバッチリできてるんだけどね(笑)。
KENTA:UZなんかは「うわ、マジ!? 本物だわ」って興奮しそう(笑)。でも、そういう人間くさいところも面白そうだなと思って。もしこれが実現したときは、そこも楽しんでください。
――楽しむといえば、ライヴ以外にも企画満載のバスツアーや、メンバープロデュースのメニューが登場するフードコートなども昨年は大盛況でしたが。
IKE:元々このイベントは、ライヴが始まる前後も含め、1日を通してみんなで楽しんでもらいたいというのがコンセプトですからね。フードは去年よりも充実したものになるんじゃないかな。
KENTA:今年は楽しみにしてて下さい。
IKE:フードだけではなく、バスツアー、他のブースなんかも去年よりもグレードアップさせたいなと思ってます。
SPYAIR 『JUST LIKE THIS 2015』より
――この『JUST LIKE THIS』はSPYAIRの原点を体感するライヴといわれてますが。みなさんが“野外”にこだわる理由は?
KENTA:それは結成してからずっとやってきた場所だからです。俺らはデビューするまで延々と野外ライヴをやってきたから、野外ライヴって好き / 嫌いのレベルとかではないんですよ。SPYAIRを形成しているものの一つ、SPYAIRの“血”みたいなものなんですよね。
――屋内では体感できない野外ライヴならではの魅力をあげるとすると?
IKE:音を遮る壁がないから、音がいいんですよ! そこは、屋内でやってるだけじゃ感じられないものが体感できる。屋外でロックバンドが音を鳴らせることって、なかなか難しいんですよね。でも、俺らはたまたま日常的にライブ活動を屋外でやってきたからそれを知っている。こんないいものを知らないで死ぬなんて、かわいそうじゃん。っていう意味で、このイベントを継続して野外の音の気持ちよさを一人でも多くの人たちに届けていきたいです。
――では、最後に今年開催する『JUST LIKE THIS 2016』に向けて、意気込みをお願いします!
IKE:俺がこの野外ライヴで一番体感して欲しいなと思っているのは、みんなが声を出した瞬間なんですよ。俺らの楽曲は一緒に歌える曲が結構あるんですけど、1万人を超える人たちがね、大声出して本気で歌ったときの空気がビリビリする感じ? その空間にありえないぐらいのパワーが出てる感じを、俺はとても見たい。その瞬間こそが“JUST LIKE THIS”、最高だろこの音! っていう瞬間だと思ってるんで、それをみんなと共有したいし。それが焼きついた状態で帰ってもらえたらなと思ってます。一番の見どころ、聴きどころ、体感場所はその瞬間じゃないかな。もちろんパフォーマンスするのは俺らなんですけど、ライヴは俺らだけで作っているものではないという理由がその瞬間にあるから。ああ、私たち、僕たちが作ってるっていうことを一緒に感じて欲しいですね。
KENTA:今回はロックスターというテーマを掲げてやるので、そのコンセプトを1日を通して楽しんでほしいですね。ライヴもそうだし、ライヴが始まるまで、帰りも含めて「あ~楽しかった」「行ってよかったな」と思ってもらえるものにするので、一緒になって楽しんでもらえたらと思ってます。
――ライヴでは、待望の新曲披露もあるんでしょうか?
IKE:まだなんともいえないですが、そこは期待してて下さい!!
インタビュー・文=東條祥恵
SPYAIR 『JUST LIKE THIS 2015』より
2016年7月13日(水)発売
●初回生産限定盤 [CD+DVD] ¥1,667+税/AICL 3126~7
初回盤
初回特典:デジパック仕様/DVD/ロゴTATOOシール
通常盤
【収録曲】
[ Disc1 CD ] ※初回・通常盤共通
1.THIS IS HOW WE ROCK
2.JUST ONE LIFE (Live at NHK Hall 2016.3.10)
3.U & I (Live at NHK Hall 2016.3.10)
4.THIS IS HOW WE ROCK (inst.)
最新アルバム『4』を携えて開催された、全国ホールツアー”SPYAIR TOUR 2016 「4 -for-」”よりファイナル公演となった2016年3月10 日NHKホールでのインタビュー&ライブ映像付き!
Live at NHK Hall 2016.3.10
<収録曲>
Someday, Somewhere
ファイアスターター
Stand by me
4 LIFE
ダレカノセイ
アイム・ア・ビリーバー
会場:富士急ハイランド・コニファーフォレスト
料金:全席指定6,600円(税込)※富士急ハイランド入園料
イベント特設サイト http://www.spyair.net/justlikethis2016/
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