篠山紀信×宮沢りえ、秋山庄太郎×関根恵子… 日本のヌード写真史を振り返る『アサヒカメラ7月特大号』
-
ポスト -
シェア - 送る
『アサヒカメラ7月増大号』
「ヌードの90年」と題した巻頭特集が掲載される『アサヒカメラ7月増大号』が6月20日(月)に発売される。
本誌の特集では、戦前から平成にかけてヌード写真がどう撮影されてきたかをグラビア&記事で計53ページの大ボリュームで振り返る内容となっている。今年4月に創刊90年を迎えたアサヒカメラだからできる、アートとしても学術的にも貴重なアーカイブ集だ。
グラビアは「巨匠たちが撮った“名作”ヌード」
野島康三が撮影した貴重な戦前の作品から、土門拳、大竹省二、植田正治、立木義浩、沢渡朔の名作まで一挙公開。注目は秋山庄太郎が撮った若きころの女優・関根恵子(高橋恵子)、そして篠山紀信が撮った宮沢りえ。150万部を超える大ベストセラーになった写真集『Santa Fe』から貴重なカットが登場する。ビジュアルで紐解く"日本のヌード写真史"が24ページに渡って展開されている。
篠山紀信インタビュー「僕がヌードを撮り続けるワケ」
写真界のトップランナーとして君臨すること約半世紀。篠山紀信は毎年、本誌1月号で新作を発表している。しかし最近は自身の作品について語ることはほとんどない。本誌では、その類稀なる作品で、世間をアッと言わせてきた篠山氏に「どうしてヌードを撮り続けるのか?」を問いかける。近年では貴重な篠山氏の写真論をたっぷりと知ることができる特集となるだろう。聞き手は写真評論家のタカザワケンジ氏が務める。
篠山紀信
スペシャル座談会 渡辺達生×山岸伸×魚住誠一「俺たちのヌード論」
武田久美子の「貝殻ビキニ」など、話題作を次々に世に送り出した「名人」渡辺達生氏。これまで関わった写真集は数百点に及ぶ「達人」山岸伸氏。そしてその背中を追う世代として人物写真を撮り続ける注目の写真家・魚住誠一氏。彼らのこだわりはもちろんのこと、撮影時のエピソードやテクニック、現場での意外な気遣いなど、写真を撮る人も撮られる人も役に立つ情報が満載となっている。
戦前から90年代まで ヌードの世紀を振り返る/海外「ヌード写真集」事情
戦前の名作から90年代までを写真評論家の上野修氏が徹底検証する。そこから透けて見えるのは時代の空気感や流行、風俗……「芸術か、わいせつか」の議論はもちろんのこと、ヌード写真の歴史は法律とモラルの狭間で揺れ動いてきた文化史とも言えよう。海外事情も交えてたっぷり解説される。