瀧川ありさ ツアーファイナル大成功! 恵比寿LIQUIDROOMで響かせた“繋がり”の楽曲に大絶賛
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瀧川ありさ 撮影=Soshi Setani
瀧川ありさ東名阪ワンマンライブツアー Girl meets Wonder 2016.6.16.Thu 恵比寿LIQUIDROOM
2016年6月16日(木)恵比寿LIQUIDROOMにて、瀧川ありさ東名阪ワンマンライブツアー『Girl meets Wonder』の最終公演が開催された。当日は平日にも関わらず会場には多くのファンが集結。開演まで彼女の登場を今か今かと待ちわびている様子だった。25歳の新進気鋭のシンガーソングライター・瀧川ありさのライブにファンが集まる理由とは何なのだろうか?
撮影=Soshi Setani
彼女は1991年に東京で生まれ、風景を描くように生み出された歌詞とメロディーでオーディエンスを魅了するシンガーソングライターだ。2015年に放送されたテレビアニメ『七つの大罪』のエンディングテーマ「Season」でメジャーデビューを果たし、同年の『SUMMER SONIC 2015』にも出演。同年11月に行なわれたTSUTAYA O-nestでの初のワンマンライブでは、
撮影=Soshi Setani
「ファイナルいくよ!」
開演前の静けさが、次の瞬間ウソのように大歓声に包まれた。鳴り響くクラップと共に、力強い掛け声を会場中に響かせて瀧川ありさがステージに登場。彼女の姿を見るやいなや、フロアはとても序盤とは思えないほどの盛り上がりを見せる。スタートから「さよならのゆくえ」「I know」「ロストラブレター」と、爽快なアッパーチューンを披露し、会場をヒートアップさせた。はじめて“瀧川ありさ”というアーティストの歌声を生で聞いた記者だったが、そのパワフルな勢いに圧倒されてしまう。自らエレキギターをかき鳴らし、バンドメンバーたちとグルーヴを奏でながら、“お客さんに楽しんでもらいたい”という思いを伝えようとしているのをヒシヒシと感じることができた。
撮影=Soshi Setani
「こんばんは! 瀧川ありさです!」
彼女のあいさつに、オーディエンスのテンションが高まった。平日の、しかも木曜日で仕事終わりに駆けつけた人もいただろう。しかし、きっと彼女の歌は日々頑張る人たちの明日への活力になっているのだ。何より、バンドメンバーと奏でるサウンドから、瀧川自身の“楽しい”という想いが溢れていた。ライブでの臨場感を全身で体感できる。それが彼女の歌の魅力なのかもしれない。
撮影=Soshi Setani
初めて彼女のライブに参加して感じたこと。それは“驚き”だった。
キュートな見た目からは想像も出来ない力強い歌声と、開演早々にまるで中盤のような盛り上がりを見せるオーディエンスの声援。そして何より、瀧川ありさが楽しそうに歌う。彼女もMCで「お互いに音楽を通じていろんな驚きと、いろんな喜びを体験できたら良いなと思っています」と、ツアーに対するテーマを語った。
自ら晴れ女と語る瀧川ありさだったが、ツアー最後に雨が降ってしまうという“驚き”。天気もタイトルに合わせてくれたなどと、ちょっとした冗談で会場を笑い声で包みこんでしまう。ちょっとしたお茶目さも、彼女の人柄をあらわしているかのようだった。
撮影=Soshi Setani
先ほどまでのエレキギターから、アコースティックギターに持ち替えスタートから見せていたアグレッシブな曲調から一転、バラード曲の「1991」を熱唱。とても心地よい音色で、聴く人を惹き込むようにステージに立つ彼女の姿を見ると、そこには音楽の力を信じる強い意志が見えてくる。
「今の1991という曲も、たくさんの人と合唱したくて作った曲です」
彼女の気持ちを受け取ってなのか、曲中に自然と身体を揺らすファンが目立った。恵比寿LIQUIDROOMで大勢のオーディエンスの前で歌って「嬉しいです!」と喜ぶ彼女を見ていると、不思議と自分たちも笑みを浮かべてしまう。
撮影=Soshi Setani
「誰しも独りぼっちじゃないですか。自分も10代のころその孤独があったからこそ、いろいろな曲を書けたんです。皆さんにもあの頃の気持ちに戻って聞いていただけたらなと思います」
そんな思いを胸に「日々モノクローム」が会場中に響き渡る。20代の記者にも独りぼっちの経験があった。だからなのかもしれない。“隣にいた・いて欲しい”ときの気持ちに共感する。同じ経験をしたことがあるからこそ実感できる歌詞に驚嘆した。
その後「ハナウタ」「Season」「Never Ending Crawl」とキラーチューンが放たれ、まるでこのステージ以上の大きな会場にいるような感覚を覚えてしまう。何よりも印象的なのは、彼女の笑顔だった。デビュー当時は笑うことが苦手だったと語る瀧川だったが「皆さんに出会えたおかげで、私はこんなに変わることができました!」と応援してくれるファンに感謝のコメントを送る。ファンにとっては、瀧川ありさのライブを目の前で見ることが、何よりのプレゼントなのかもしれない。
撮影=Soshi Setani
リズミカルでアップテンポな曲をフレッシュさで表現し、オーディエンスを驚かせ、見事に恵比寿LIQUIDROOMでのライブを大成功に収めた。オーディエンスも、ストレートな彼女の姿勢に時には聴き入り、時には身体を揺らし、手を挙げて応えた。楽曲に合わせてファンも様々な楽しみ方をしているのが印象に残る。瀧川ありさにとってファンとの出会いは自身の成長。彼女の笑顔の源は、ファンと音楽や歌を通じて繋がることのように感じた。彼女が近い将来、どのような歌を生み出し、より多くの人に喜びを届けてくれるのか期待して待ちたい。
撮影=Soshi Setani レポート・文=野島亮佑
01. さよならのゆくえ
02. I know
03. ロストラブレター
04. 銀河鉄道の降り方
05. ふたりよがり
06. 1991
07. 日々モノクローム
08. ハナウタ
09. Season
10. Never Ending Crawl
11. 夏の花
12. アイセイハローのすべて
13. Again
[ENCORE]
14. 色褪せない瞳
15. 赤いスニーカー
16. Summer of Love
[ENCORE2]
17. さよならのゆくえ