楠本桃子のゲームコラムvol.1 可愛いだけじゃない、おてんばなお姫様の物語『リトルプリンセス マール王国の人形姫2』

2016.6.25
コラム
アニメ/ゲーム

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【女の子よゲームを抱け!】

はじめまして、楠本桃子です。
このたび、SPICEにて記事を書く“SPICER”として定期的にコラムやレポートなどを書かせていただくこととなりました! よろしくお願いいたします。

そんなSPICERとしての記念すべき第一回目のテーマは"女の子よゲームを抱け!"です。
プレイステーションVRも発表され、ゲーム業界が盛り上がりを見せている昨今、女性ゲーマーも増えてきました。しかし、「ゲームは難しそう」、「ゲームをやってみたいけど、どんなゲームが面白いのかわからない」と嘆く女子も多いはず。難しそうと思ってゲームから遠ざかっちゃうのは勿体無い! 面白いゲームは人生を豊かにしてくれるよ! 

……というわけで、女性目線で女性にオススメのゲームをたくさん紹介していきたいと思います。
(もちろん、男性の皆様もバッチリ楽しめるゲームですよ)

 

【可愛いだけじゃない。おてんばなお姫様の物語『リトルプリンセス マール王国の人形姫2』】


今回紹介するゲームは『リトルプリンセス マール王国の人形姫2』です。『マール王国の人形姫』の続編となる作品です。1999年11月25日、日本一ソフトウェアからプレイステーション用ソフトとして発売されました。

現在はゲームアーカイブスでも配信されているため、携帯ゲーム機にダウンロードをして持ち運ぶこともできちゃいます。

「むかーし、むかし
マール王国の城下町のはずれに、オレンジ村という小さな村がありました。
そこには人形と仲良くなれる不思議な力を持った女の子が暮らしていました。

女の子の名前は、コルネット。
コルネットの夢は素敵な王子さまと出会い、恋をすることでした。

ある日、コルネットはマール王国の王子さまに命を救われ、
恋に落ちてしまいます。

しかし、その王子さまはコルネットを助けた事が原因で
悪い魔女マージョリーに石に変えられてさらわれてしまいました。

コルネットは王子さまを救うため、旅に出ました。

楽しいこと、うれしいこと、つらいこと、そして悲しいこと、
いろいろなことを経験しました。

そして、ついには悪い魔女マージョリーを倒して
無事に王子さまとの恋を実らせたのでした。

めでたく結ばれた二人の間には、かわいい女の子が誕生しました。

それから12年後……」

(公式サイトより抜粋)

というオープニングからはじまる本作は、可愛らしいキャラ達によるミュージカルシーンが必見のRPGです。

一作目である『マール王国の人形姫』と異なり、バトルシーンは『ドラゴンクエスト』のようなコマンド入力型となっているため、RPG初心者の方にもわかりやすくオススメ!
お人形さんの力を借りたり、美味しそうなスイーツで敵を攻撃したりと、バトル中もキラキラとした女子力が光ります。

「ごほうび」は、お人形さんを呼び出すごとにたまっていく「ごほうびゲージ」を消費して協力な攻撃や回復ができるというシステム。巨大なプリンやショートケーキで敵をなぎ倒していく戦闘シーンには、強さの中にも女の子らしい可愛さが見え隠れしています。

 

【可愛いキャラが歌って踊る! ミュージカルRPG】


絵本タッチなグラフィックが印象的な本作は、キャラクターが歌い踊る"ミュージカルRPG"です。ストーリーを追っていく中で重要なポイントでは、ミュージカルシーンが流れます。ときに可愛く、ときにカッコよく、ときにコミカルに……。

物語のシチュエーションによって様々なミュージカルを楽しむことができるため、きっとお気に入りの一曲が見つかるはず。 歌って踊るキャラクター達の豊かな表情と動きにも注目! 一度聴いたら耳から離れない曲も多く、気付いたら日常生活の中でも口ずさんでいる、ということも。 

 
 

【魅力的なキャラクターが織りなすドラマ】


魅力的なキャラクターとストーリーは、本作の中でもポイントとなっています。

おてんばかぼちゃパンツ姫の主人公クルルに、笑顔で二丁拳銃をぶっ放すクルルの友人代表クレア。敵ながら憎めないマージョリー一家とアクージョ一家に、ツンデレ美少年のチェロ……。多くのキャラクターが登場するにもかかわらず、すべてのキャラクターに個性付けがされているため、どのキャラクターも一度見たら忘れられません。個人的には笑顔で毒を吐き、2丁拳銃で鮮やかに敵を殲滅していくお嬢様、クレアが大好きです。

「王子様を見つけにいく!」という目的ではじまったクルルの冒険。猫のう○ちを食べさせられたり、大親友との喧嘩を経験したり、敵キャラクターからの盛大なおもてなしを受けたりと、王子様を見つける旅では様々な出来事が起こります。

クルルの冒険の結末を、ぜひ見届けてあげてください!


【散りばめられた遊び心は、まるでおもちゃ箱】

 

随所に散りばめられたギリギリなネタやパロディを見つける、というものも本作の楽しみ方のひとつ。中でも、クルルとクレアの春休みの宿題として登場する観察ノートは一読の価値あり! 観察ノートは、冒険時に出会った人物やモンスターについて、クルルとクレアが辛口コメントと共にまとめたもの。これが本当に辛口赤裸々コメントで、読んでいると思わず笑ってしまいます。

観察ノートをばっちり完成させたら、学校の先生からご素敵な褒美ももらえちゃいます。そのため、ゲームプレイ中は全モンスターを倒すために血眼になって駆け回っていました。ノートを埋める、というやり込み要素も用意されているので、やり込み派の方もばっちり楽しめます。

発売元である日本一ソフトウェアのファンであればニヤリとできる『炎の料理人クッキングファイター・好』のパロディネタも……。

 

【「女は行動力!」と、彼女は言った】


主人公であるクルルは、素敵な王子様を探すために冒険の旅に出ることになります。そこで重要なキーワードとして度々登場するセリフが「女は行動力」!

日々だらだらと毎日を過ごしてしまいがちな自分には耳が痛くなるセリフですが、何か大切なものを気付かせてくれたセリフでもあります。欲しいものを手に入れるためには、とにかく行動あるのみ。後悔なんてやっちゃってからすれば良いんです。幸せは向こうから歩いては来ません。クルルのように自分の足で歩いて探しに行きましょう!

笑いあり、涙ありのストーリーには、人生における大事な教訓が隠れています。ぜひ、あなたなりの"人生の一言"を探してみてくださいね。


【ゆるーくRPGを楽しみたい方に!】

本作は「腰を据えてガッツリと大作RPGをプレイしたい」という方よりも「気軽に面白いRPGをプレイしたい」という方にオススメのゲーム。ライトな遊び心地でありながらゲームとしての面白さは一級品です。ちょっと古いゲームですが、今になってプレイをしても古臭さは感じません。普段あまりゲームをプレイしない女性はもちろん、RPG初心者の男性にもプレイしてほしい作品です。

最近の美麗グラフィックが織りなす長編大作RPGも魅力的ですが、たまにはホッと一息つけるようなあたたかいRPGはいかがですか?

 

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