「高知県産、超絶無名バンド」sympathyのフリーライブは、トランス状態の予感
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sympathy
キャッチコピーにやられ、音を聴いてまたやられ。
僕は恥ずかしながら、正直まったくチェックできていなかったのだけれど、瑞々しくもしっかりとした踊れるグルーヴはここ数年のロックシーンのトレンドを上手いこと消化・吸収しているし、高めのトーンで独特のコブシを操る歌声は、いそうでいないオリジナリティ。ちょっとサブカル臭とラジカルポップな雰囲気を醸し出しつつ可愛らしい見た目も含め、総合的に感じるのは鋭いセンス。
高知県で結成された女の子4人組バンド・sympathyはすごく面白いことになっていきそうなバンドである。
「高知県産、超絶無名バンド」というキャッチコピーもなかなか秀逸。別に愛媛県産でも埼玉県産でも成り立つワードではあるのだが、謎の語呂の良さとやったもん勝ち的発想の勝利で出自と現状をアピールし、興味を抱かせることに成功している。このあたりにも彼女たちのセンスと良い意味での“したたかさ”が表れている気がする。
実際、超絶無名と言いながら、たった一回の東京でのライブで所属事務所の目にとまり、レーベルにいたってはライブを観る前に音源のみで契約を決めてしまうなど、彼女たちは次々に周囲を巻き込んでいき、7月には2ndミニアルバム『トランス状態』をリリース。そろそろ超絶無名とは言えなくなりそうな勢いのsympathyだが、その第一歩となりそうなフリー・ワンマンライブが8月21日(金)に開催される。
『トランス状態 ON THE STAGE フライデーナイトはどうなっちゃうのー?!』と題されたライブの会場となるのは大阪BIGCAT。メンバーは「1人でも多くの人とフライデーナイトしたい! 1時間くらいしかやらないから終電だってしんぱいないよ!」とツイートしているが、地元から大阪への殴り込みということでおそらく気合は十分な上、関西圏のファンにとっては参加しやすい会場、しかもかなり大きいハコである。。それに現在各メンバー大学在学中のためライブ活動が限定されてしまっていることから考えても、貴重な、そして濃密なライブになることは間違いなく、本当に「どうなっちゃうのー?!」といった感じ。
果たしてsympathyは、会場のオーディエンスは文字通りの“トランス”状態となるのか。そして高知県産の超絶無名バンドは、そのまま黒潮に乗り全国区になっていくのか。超注目のライブだ。
ああ、観てみたい……! 東京来ないかなぁ。
日時:8月21日(金)
会場:大阪BIGCAT
出演者:sympathy