ハリウッド版『スパマロット』に生みの親が出演
Playbill.comのフォトギャラリーより。見慣れた衣裳を着るエリック・アイドルが新鮮だ
エリック・アイドルがムロツヨシでお馴染みのあの役に
映画の都ハリウッドにある野外音楽堂、ハリウッド・ボウルで7月31日~8月2日、2005年にトニー賞を受賞した『モンティ・パイソンのスパマロット』が上演された。日本でも、福田雄一の演出により2012年に初演され、今年の再演も記憶に新しい大ヒットコメディ・ミュージカル。同音楽堂では、ブロードウェイ・ミュージカルの名作が数日間限定で上演されるのが毎夏の恒例となっている。
リー・ミシェルのエポニーヌ(2008年『レ・ミゼラブル』)、ヴァネッサ・ハジェンズのミミ(2010年『RENT』)、クリスティン・ベルのシーラ(2014年『ヘアー』)など、ブロードウェイでもなかなか実現しないレアなキャスティングが毎年注目を集めるこのシリーズ。今年はモンティ・パイソンのメンバーで、本作の脚本・詞・音楽を手掛けたエリック・アイドル自身が出演したことが最大の話題となった。演じたのは、日本版ではムロツヨシが扮した歴史学者役。尚、ムロは「死んでないフレッド」「ハーバート王子」など複数の役に扮して爆笑をさらったが、エリック・アイドルはさすがに歴史学者のみだったようだ。
そのほかの出演者に、クリスチャン・スレーター、ジェシー・タイラー・ファーガソン、クレイグ・ロビンソンら。また、パイソンズのマイケル・ペイリンも「神」の役で映像出演を果たしたという。ハリウッド・ボウルといえば、伝説のライブ『モンティ・パイソン・ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』(1980年)が行われた場所でもあるだけに、モンティ・パイソン・ファンにとっては感慨深いステージだったことだろう。
「地元ネタ、時事ネタがちりばめられた」、「相変わらず道徳的とは言えない」、しかし「夏の夜に相応しい愛すべきおバカミュージカルだった(意訳)」と、Playbill.comは報じている。
日時:2015年7月31日(金)~8月2日(日)
会場:ハリウッド・ボウル(米ロサンゼルス)