「最初のゾンビが倒せないんです」柚希礼音がゲームで苦戦！　ミュージカル『バイオハザード』」製作発表

7月7日（水）ミュージカル『バイオハザード-ヴォイス・オブ・ガイア-』の製作発表記者会見が催され、主演を務める柚希礼音と共演の横田栄司、渡辺大輔、平間壮一、海宝直人、吉野圭吾、そして脚本・演出を務めるG2、作曲・音楽監督の和田俊輔、監修のCAPCOM小林裕幸が登壇した。

会の冒頭ではゲーム『バイオハザード』の歴史をスクリーンで上映。みるみるうちにキャラクターや背景、動きのクオリティが進化していく様を出演者と共に鑑賞した。ミュージカル版では人類が滅亡の一途をたどる中、それでも生き抜く道を模索し続ける登場人物たちの純粋で力強い姿と地球全体の命の神秘を描くという。

主人公リサ役を演じる柚希は、「今までは公演を頼まれなかったのに、兄の友達の友達から『バイオハザードなら観たい』と言われた。オリジナルミュージカルとしても満足していただける世界観を作りたい。愛とか希望、勇気といったハートフルな要素も入れた作品になりそう」と語る。

本作が退団後初の主演舞台となる柚希。実はゲームをあまり上手にできないタイプとのことで、「今回、プレイステーションを用意し、（バイオハザードの）0と1をやっていたが何度やっても最初のゾンビが倒せない。すぐ噛まれて死んじゃうう。リサを演じることができるか不安になるくらい、ゾンビが現れると逃げたくなります。何とか倒そうと心臓を狙って撃っていたのに、頭を撃たないとダメだと後で知ったし」など、初心者ならではの発言で場を沸かせていた。「稽古が始まる前に、CAPCOMさんに伺います」と舞台とは違う面での決意も見せていた。

シェイクスピア作品の舞台に数多く出演する“大ベテラン”の横田は、挨拶の冒頭で「新人ですので…」と言い出し、周りが苦笑する一幕も。無骨な武闘派ベルナルドを演じるにあたり「謙虚に大胆に生きのびて、元の世界に戻りたい。今、記者の皆さんがゾンビに見えて……早くここから逃げだしたい。四十肩を治して舞台に立ちたい」とさらに笑わせていた。

『ミュージカル・テニスの王子様』青学4代目・手塚国光役で人気を博した渡辺は、医師ダン・ギブソンを演じる。「中学生のときにドキドキワクワクしながらゲームをやった。その作品に舞台で関われると思っていなかった。映画もDVDでもっているので、過去の医師役だけを研究していってもおもしろそう。作品として自分たちも楽しめそうです」とコメント。

平間は、リサに想いを寄せるロブロ役を演じる。この出演者の中では、いちばんゲームに詳しいようで「（『バイオハザード』は）1から6までやってます。最初は普通のゾンビにやられて誰でも絶対一度は死ぬんです（笑）ゲームを一度クリアしても2度3度やりたくなる」と作品の魅力を熱く語った。「俊敏な役になると思うので身体づくりにいそしみたいですね」

音楽家ロベルト・レコを演じる海宝は、劇団四季『ライオンキング』『アラジン』『レ・ミゼラブル』『ジャージー・ボーイズ』など数々のミュージカルでパワフルで美しい歌声を響かせてきた。「映画版の『バイオハザード』が好きです。世界中で愛されている作品に参加できることが楽しみです。ゲームはあまりやったことないので、柚希さんともども僕もゲームに挑戦したい」と語る。

吉野は「地球の息吹を感じさせる作品…になったらいいですね。歌で、声で地球を救う作品になる…んですよね？タイトルにもあるし」と、目の前に座るG2に同意を求めながら話を進める。その様子に「吉野さん、ネタ晴らしをしそうですね」と司会に突っ込まれていた。自身が演じるモーリス・グリーン大佐について、「戦う場面があまりなさそうなので…みんなの応援にまわりたい。そして僕もCAPCOMに連れていってください。スケジュールを合わせて」と柚希に同意を求めていた。

本作を作り上げる演出家のG2は、「私は怖がりで」と前置き。「映画版のアタマ5分くらいでもう怖くてそれ以降が見れなかった。実際は全然怖くない場面なんですが、これからどれだけ怖くなるのかを考えるとそれが怖くて」と告白する。「夜、怖くて観れないので朝から全シリーズを観て、関係あるゾンビ映画もガンガンみて、朝からそんなのを観ていたのでアタマがおかしくなりそうだった。でもそこから出てきた発想を小林さんに伝えると、どうぞご自由にやってくださいと言われて」ようやく本作の制作に立ち向かえたと笑顔で語っていた。

「生き抜くために、勝つために心と身体を鍛えます」と柚希が意気込むミュージカル『バイオハザード』にどうぞご注目を！

★会見後、柚希礼音さん横田栄司さん吉野圭吾さん平間壮一さんG2さん小林裕幸さん（CAPCOM）にSPICEインタビューを敢行。お楽しみに。