『まんがタイムきららフェスタ!』に総勢26人のキャストが出演、笑顔と歓声にあふれた大盛り上がりの昼公演をレポート
-
ポスト -
シェア - 送る
まんがタイムきららフェスタ!2016 2016.6.26.Sun TOKYO DOME CITY HALL
芳文社が発行するマンガ雑誌『まんがタイムきらら』(以下:きらら)のイベント『まんがタイムきららフェスタ!”』以下:きららフェスタ)は、きららで連載されたマンガの中でアニメ化された作品の声優キャストが一堂に会するフェスだ。2014年からスタートし、今年で3回目の開催となる。TOKYO DOME CITY HALLを舞台に全26名のキャストが歌あり、笑いありの演出だけでなく、笑顔というパフォーマンスを見せてくれた。
『まんがタイムきらら』をはじめ、5種類の雑誌が発売されており、今回のフェスタでは各誌からアニメ化された『ゆゆ式』『きんいろモザイク』などの8作品がピックアップされた。約2000人のファンがメインステージに立つ内田真礼、大久保瑠美、茅野愛衣、種田梨沙、東山奈央などの出演キャストを見守る。アリーナから2階席どこに座っても隅々までステージを見渡せる観客席。オープニングコーナー進行役の花守ゆみりが各作品のキャスト紹介を行い、大所帯のメンバー挨拶を次々と繋いでいく。手際よくスピーディーに進行する彼女の司会に驚いた人もいたかもしれない。大人数の女性声優がステージいっぱいに広がってオーディエンスを迎え入れた。作品だけでなく、声優ファンにとっても嬉しいフェスの幕開けだろう。
挨拶が終わるやいなや、イベントのメインでもある朗読コーナーに突入。キャストメンバー全員、各作品の個性的なキャラクターをファンの前で生アフレコした。観客を前にしての演技だったが、動じることなくキャラクターを演じきる。何よりも、印象に残ったのが、彼女たちの太陽のようなまぶしい笑顔だ。まるで「キャラクターに成りきった姿を見てほしい」とアピールするかのように観衆の視線を集める。中にはキャラクターの決めセリフや自ら身振り手振りでファンの笑顔を作り出すキャストまでいた。その姿からは、役者としての気概や来場したファンに楽しい時間を過ごしてほしいという気持ちを感じる。“オーディエンスが楽しむためには、自分たちが楽しまないといけない”。そんな想いを表現するステージを展開してくれた。
中盤では朗読コーナーから一転して、“きらら作品合同対抗戦”へ進む。各作品がそれぞれチームを組んで、箱の中に入った中身を当てる“箱の中身はきららかな?”ゲームを披露し、大盛り上がりを見せた。キャスト全員、中身は何なのか不安になりながらも、和気あいあいと楽しそうにゲームを繰りひろげる。そんな彼女たちの笑顔を見て、客席から笑い声が絶えることはなかった。
ゲーム中の盛り上がりもさることながら、ときおり見せる彼女たちのキレのあるポージングにインパクトを感じた人もいたことだろう。声優でありながら、自ら笑いを生み出すセンスを持ち合わせる26人の姿に、場内の熱気は急上昇。アグレッシブなステージングに、会場中から大歓声が沸き起こった。
そして、“きららフェスタ”も終盤に差し掛かり、イベントの目玉でもあるライブパートへ移行し、各作品から次々とキラーチューンが放たれる。トップの『三者三葉』の「クローバー♣かくめーしょん」を皮切りに、アップテンポなリズムで出演キャストの歌声がホールの空気を震わせた。2000人の観客が起立し、会場をサイリウムで照らし、熱狂の渦を巻き起こした光景はまさに圧巻だ。その後、『NEW GAME!』『あんハピ♪』『がっこうぐらし!』の3作品が立て続けに主題歌を歌い上げ、まるで祭りを思わせるかのような最高潮の盛り上がりを見せ、“きららフェスタ”の幕を下ろした。
アニメも2クール分が終わり、気づけば2016年も半分が経過。その中で、26人の出演キャストがステージに立つという偉業を成し遂げた。当日、気になっていたアニメ作品やお気に入りのキャストがいたアナタ、そして、この日会場に足を運べなかったアナタ。ぜひ来年の“きららフェスタ”に参加してほしい。もしかしたら、ステージを観て新しい発見や楽しさを見つけることができるかもしれないのだから。
レポート・文=野島亮佑