GLIM SPANKYが満を持して放つ決定打・2ndアルバム『Next One』で「お茶の間に衝撃を」

インタビュー
音楽
2016.7.18
GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

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1stアルバム『SUNRISE JOURNEY』を提げた衝撃の登場がちょうど1年前。それ以降のGLIM SPANKYの快進撃ぶりは目覚しいものがある。発表する楽曲には次々と映画やアニメ等のタイアップがつき、各界の著名人の絶賛を受けている――という話題を目にした方も多いかもしれない。そしてこの度ついに、彼女たちにとって決定打となりうる2ndアルバム『Next One』が完成した。本作においての大きなトピックスは、なんといっても国民的映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌に抜擢された「怒りをくれよ」だろう。そのアグレッシヴなロックサウンドがGLIM SPANKYの名と音をより多くの耳に届けてくれることは間違いないが、アルバム全体を通してみれば、彼女たちの音楽性とその魅力を多角的に伝えることもできる、奥行きのある作品にも仕上がっている。ブルースあり、フォークあり、サイケあり、自らのルーツをGLIM SPANKYなりに昇華・再構築した最新作をじっくりと語ってもらった。

――まずはとにかく『ONE PIECE FILM GOLD』主題歌に「怒りをくれよ」が決まったというニュース、ビックリしました。

松尾レミ(Vo/G):本当に。私たちもビックリしました。まだあんまり実感がない。

亀本寛貴(G):いや、でも僕ね、やっと実感湧いたんだよね。

松尾:マジで?

亀本:過去に(『ONE PIECE』を)60巻くらいまで読んでて、そこでちょっと一休みしてたんですけど、それを読み直してたら最初から全部読みたくなって、最近ずっと読んでいて。そんなときにふとYouTubeの告知動画を見たら自分たちの曲が流れるから、そこで「うわぁ……!」ってなりました。

――最初にタイアップのお話が来たときはどう思いました?

松尾:本当かな?って。本当に決まったのかなっていう、うん。……信じられなかったですね。あとから「他のアーティストに決まりました」って言われるんじゃないかな?というくらいで(笑)。まず(作者の)尾田(栄一郎)さんがGLIMを知ってたということも信じられなかったし。自分たちがずっと見てきた作品だし、小学校のときはクラスの男子が「海賊王になりたい」とか言っていたような、ミッキーとかドラえもんと同じカテゴリにルフィがいる、みたいな存在だったので。

――決まってから曲を書いたわけですよね?

松尾:そうです。尾田さんが「GLIMがいい」っておっしゃってるっていう話が来て、今まで大御所の人たちが主題歌を担当してきたわけなので、『新人が決まるのか?』みたいな話もあって。でも結局は作者の意向が強くて決まりました、ということになって。そこで初めて映画サイドの方とどんな曲が良いかのミーティングをしてから作り始めました。でも、どんな歌詞が良いとか、特にそういう要望が無くて。「自由に作ってください」みたいな。

亀本:うん、そうだったね。「褒めろよ」とか「リアル鬼ごっこ」とかよりもっとメジャー感のあるロックを、っていうことぐらい。最初はそんな感じだったんですよ。

松尾:それで一曲作ってみたんです。私たち的には『ONE PIECE』って、青い空にカモメが飛んでて、今から航海に旅立つぞ!みたいなイメージだったから、中途半端はせずにかなり『ONE PIECE』に寄せて作ったんですけど、「もう今までの『ONE PIECE』らしさは要らないんです」ということを言われて。あとは映画のエンディングに合うような感動的な曲も要らないと。そういうことじゃなくて、『ONE PIECE』を新しくしたいから今までにない曲にしたい、だからGLIM SPANKYに頼んでいるし、“こんな激しい感じの音がお茶の間やTVで流れても大丈夫なの?”っていうくらいのサウンドにしてくださいっていうことを言われました。

――へぇ!

松尾:それで「あ、そっちの方向なんですね」ということになって、もう一回作り直したのがこの曲ですね。

――苦戦しました?

松尾:そうですね、本当にリクエストが無くて、お任せだったので。例えば歌詞のテーマも、何かキーワードとかあるのかな?と思っていたし、これだけ大きいタイアップだから、いろんな人が色々言ってくるんだろうなって覚悟してたんですけど、全然無くて。「どんなテーマが良いんだろう?」って迷った部分もありました。そこで「『ONE PIECE』のタイアップっていう見え方じゃ無くて、『ONE PIECE』対GLIM SPANKYっていう見え方にしたい」「だから全然寄せ無くて良いです」っていうことを言っていただけて、きっとルフィや作品自体の精神性の部分と繋がれれば良いかな?っていう風に思えたんです。

――表面的な要素ではなくて。

松尾:はい。景色とか……“海”とかじゃなくて、もっと熱い魂の部分を書けば、特に『ONE PIECE』を意識しなくても繋がるんじゃないかっていうことを思ったんです。……けど、その具体的なテーマがなかなか思い浮かばず。ルフィをはじめジャンプの漫画って“友情・努力・勝利”みたいな要素が根底にあるじゃないですか。でもそっちの方向に行くと歌詞がキレイにまとまりすぎちゃうというか、綺麗事っぽくなっちゃうので、そこをどうしようかな?ってずっと悩んでいて……で、ついに締め切りの日になっちゃったんですよ。

――おお……!

松尾:(笑)。それでも全然浮かばなくて、アコギ抱えて鉛筆とノートを握りしめて自分の部屋にずーっといたんですけど、だんだんマジでムカついてきて。出来ない自分と、しまいには締め切りがあるという事実にもムカついてきて(笑)。それが爆発したときに、ふと“これを乗り越えないと何も無くなる”“こんなことでへこたれる自分じゃないだろ”と心の中で思って。そのときに、今までいろんな曲を書く中でいろんな壁を乗り越えてきたときにも、そのときに自分が限界だと思った危機があって、でもそれを乗り越えるとさらに大きな自分が待っていたっていうことを思い出して。それならもっと危機感をくれ!と、それをそのまま書いた感じです。だから本当に、私の曲ができない怒りと(笑)、危機感と、でもそれを乗り越えないとデカくなれないっていう思い。それは、めちゃくちゃムカつく強敵が出てきて、仲間を傷つけられて、「俺がぶっとばしてやる」ってなったときのルフィにも、他の人にも通じる部分だと思ったし、尾田先生とも共有ができました。

――確か、「時代のヒーロー」のときにも結構追い詰められてた記憶が……。

松尾:そうですそうです。……はい、追い詰められてました(笑)。

――そのパターンが最近……

松尾:多いです(笑)。でもこの曲が出来てから、ひとつ答えが出て。今までは「曲ができない、どうしよう、どうにかしなきゃ」っていうところだけで限界だったんですけど、そこにもっと怒りや危機感を自分で呼び込んでやる!くらいの意識が出てきて、精神的にもっと大きくなる方法を確信できた感はあります。この曲を書けたことで自分の背中も押されたし、今後曲を書くときにも気持ちの面でヒントになる曲でもあるなぁと書き上げてから思いました。

GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

――サウンド面はどうでしたか。

亀本:サウンド面では、最初に作っていたときにイントロのインパクト、掴みが大事だねという話になって。自分はいつも自分の作るイントロが最強だと思っているので、これじゃ不十分なのかな?心外だな!と思ったんですけど(笑)。とにかく有無を言わさないくらいインパクトのある、鳴った瞬間にもう「お!」って思わせるくらいじゃなきゃダメだ!って気合を入れて、全てを注ぎ込みました。だからこの歌から始まってバーンとテーマがある感じ……この流れはすごく気に入っていて。今も聴くたびに「これ以上無いだろ」って思えてるし、サウンドとしてもアレンジとしてもそこが一番聴いて欲しいところかなぁと思います。

――確かに、これはカッコいいです。

亀本:レコーディングの仕方やミックスに関しては亀田(誠治)さんにお任せをしていて、僕らはミックスができたものを聴きに行って微調整をするくらいだったので、ミックスや音の感じは亀田テイストというか。それが亀田さんと一緒にやっている意味でもあると思うし、他の曲とはだいぶ印象の違うものに仕上がっていると思います。

松尾:映画サイドとやりとりしていく中で、本当に急なスケジュール感のときもあったんですけど。明日までに違うサビを作ってみてください、とか。そういうことって今まで無いくらいのスピード感だったので、そこにやっぱり亀田さんがいることによって私たちも安心して出来ましたし。亀田さんって曲を作るときもレコーディングのときも、難しいことがあったときに私たちの気持ちを高めてくれる役でもあるんですよ。そこでも一緒にやっていて良かったなと思うし、タイアップものも百戦錬磨のプロデューサーなので。

亀本:すごかったよね。10分くらいでワンコーラスぶんの打ち込みをパッとできちゃう。

松尾:今までは亀田さんのスタジオに行って曲自体を一緒に練るっていうことは、あまり無かったんですけど、今回は私たちもその場で曲を作って亀田さんとやり取りしたので。亀田さんのプロの技というものを目の当たりにして「すごいな」と改めて思いました。その場でポンポンと、しかも良いものを作っていっちゃうので、すごく助けられたし。

亀本:今回これだけスピード感が求められたから、今まで一緒にやってきた人たちとできて良かったよね。

松尾:本当に。それに(いしわたり)淳治さんもそうでした。私の使いたい言葉だったり、淳治さん的にGLIMがこれを歌ったら面白いだろうっていう言葉が分かり合えているので、一人ではどうしたら良いか分からなくなるような状況もスムーズにできましたね。

――そんな「怒りをくれよ」の収録されたフルアルバム『Next One』。それにしても作品のインターバルが短いですよね。

松尾:あ、そうですか?

――この1年ちょっとの間にフルアルバムが出て、ミニアルバムが出て、フルアルバムですよ。

松尾:……確かに! そうですね(笑)。

亀本:フルアルバムのペースとしては年に1枚なんですけど、ミニアルバムやシングルがあったから。

松尾:ツアー中もずっと曲は作り続けていたイメージがあるね。ずっとリリースの予定がある中で動いていたので、やっぱりいつまでに何曲作らなければいけない、というものが常にあって。それで常に(曲の)素材探しをしている感もあったので、これだけずっと曲作りをしていた期間というのは、今までの人生で無かっただろうなっていうくらい。インプットとアウトプットの繰り返しだったなと思います。だから今作はいつも以上にリアルタイムに、そのとき思ったことをそのまますぐに書いたメッセージがとても多くて。

――必然的にそうなりますよね。

松尾:例えば「grand port」っていう曲は、ツアーで北海道にフェリーで行ったときにホテルに着いてそのまま書いた曲だから“船に乗る”っていうテーマになっていて、「いざメキシコへ」は、今すっごい海外に行きたくて(笑)、その異国に思いを馳せる気持ちをそのまま歌にしていたり。今までは、思うことがあったときに、一旦脳内にその感情を溜めて“書こうと思ったら書こう”くらいの気持ちだったんですけど、今回はいつまでにアルバムを作らなきゃっていう期限もあったので。

――そういう作業の仕方はどうでしたか?

松尾:思っていたよりも、めちゃくちゃ楽しかったです。多分、伝えたいことだったり思っているテーマを、感情が溢れているときにそのまま歌詞に乗せて曲ができると……曲ができるだけでもかなりの幸せなんですけど、それがさらに“今”思ったことがそのまま曲になって完成したっていうことになると、思っていることをメロディに乗せる自分なりのやり方がわかってきている気もしたし、ミュージシャンとして、作詞家として楽しいというか。その楽しさが一番大きかったです。出来上がった曲を早く歌いたいなともより思うようになったし。それに、自分の言葉が浮かんでくる時間帯がわかったんです。

――おお。

松尾:なんか、深夜2時から朝の6時くらいまでがめちゃくちゃ浮かぶ(笑)。

――だから夜から夜明けの曲が多いんですかね。

亀本:あぁ~。

松尾:そうですね、そうかもしれないです。その時間帯は……眠いんですよ(笑)。眠いんですけど、その中で書いているとそんなに覚醒していないので、ちょっとトリップ状態というか(笑)。

――現実感が薄れてる状態ですよね。

松尾:そう。眠りとの間に自分がいるわけですよ。だから変にうーんって考え込むんじゃなくて感情がそのままポンポン出てきて。それを書いてから寝て、朝起きると「あ、出来てるじゃん」みたいな。という感じでした。あとは夜寝て朝5時くらいに起きて眠い状態で書いたものもよく書けてるんですよ(笑)。

――その影響かは分からないですが、今作は今まで以上に物語調の、風景とか情景が具体的に描かれている曲が多いと思いました。

松尾:今回は自分の中でそんなテーマもありました。前回の1stアルバムには物語調の曲を書かなかったので、そのぶんの反動で。もともと文学もそうだし、物語っぽいものが好きだったんですけど、前作ではそういう曲を書かなかったなぁって。その中でどう自分の感情をのせるか、聴いた人が自分に重ねられる物語を歌えるかっていう。まずは人にちゃんと伝わるかがメインテーマですけど、物語調の曲をっていうこともサブテーマでしたね。

GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

――その中でも曲ごとの色もバリエーションがあって、わりと全方位型のアルバムに仕上がったのではないかと思います。

松尾:ありがとうございます。前作はシンプルで生っていうのがテーマだったんですけど、今作はもうちょっと前作でやっていないことをっていうことで、打ち込みのドラムと生のドラムを重ねたり、リバーブを強くかけたり、リズムでも遊んだというか。シンセも入れてますし、今どき言われてる日本の4つ打ち文化というものを、あえてGLIM SPANKYもやってみて。

――あれはビックリしました。あの4つ打ちの入れ方は僕はすごい好きですけどね。

松尾:よかった、ありがとうございます。自分たち的には結構、4つ打ち=洋楽っていうイメージがあって。日本で文化になっている4つ打ちってかなり速いんですよね。だからミディアムテンポくらいでやればアヴィーチーとか、ああいう方向の音になるんじゃないかと思ったんですよね。

――踊る文化圏の。

松尾:そうですね。腰で踊れる系になるんじゃないか、それをGLIM SPANKYがやるとこうなるんだよっていう。

亀本:それによってリフやフレーズが映えたりもしますしね。

――「grand port」なんてイントロはフォークや南部の雰囲気で、そこにリズムとしてはいわゆる流行りのものを違和感なく融合してて。

亀本:最近、フォークとか白人音楽とEDMみたいなものがくっ付いた曲ってすごく多いなと思っていて。わりとそういうイメージがあるんですね。

――それこそアヴィーチーとかね。

亀本:まさにそうで。ああいうシンガロングもできるようなフォーク/カントリー調の、マムフォード・アンド・サンズとか。そんなイメージはありました。

――実際<オーオーオー>っていうコーラスも入ってますし。これ、すごく良いと思うんですよ。世間の思うGLIMっぽさをちゃんと確保した上で、いまノレるとされているリズムをさらっと入れてる。さらにフェス文化と言われる環境においてシンガロングパートも重要視される中でのGLIMなりの回答にもなり得るんじゃないかって。

松尾:そうですね! まさにそういう狙いで。この<オーオーオー>っていうのも本当にサラッと出てきて。

亀本:でもちょっと難しいんだよね、コレ。みんな歌えるかなぁ?

松尾:わたしもね、ちょっと難しかった(笑)。

――ちょっと練習パートを長めに取りましょうかね。

松尾:ライブでよくあるやつ(笑)。

――という曲もあれば、トリッピーな曲やワルそうな曲もあって。あとは前回のインタビューで新しい夜の曲ができたと言ってましたけど。

松尾:それは「闇に目を凝らせば」っていう曲なんです。この曲は映画『少女』の書き下ろしで書いたんですけど、監督から「NIGHT LAN DOT」(こちらも『Next One』収録)みたいな曲を書き下ろしてくださいっていうオファーを頂いて。暗くて出口の見えない感じの曲を書いてくださいっていうことで書き始めたんです。監督からは、音楽も映画の一部だからエンディングで急にバンドサウンドが来ちゃうと「はい、エンディングです」みたいな印象になるのが嫌だということと、最初は声から始まる構成で、登場人物がいきなり歌い始めるようなイメージが良いと言われていて。そこから歌から始まるように作り始めて、弦楽器も入れて。わたしの作りたい夜のイメージに合っていたし、監督もそういう世界観をわかってくれた上でのオファーだったので、いろんなリクエストはあったけどすごく信頼してできたし、わたしとしても速い曲を作る以外のオファーでできたっていうことはとても嬉しかったです。アルバムの中でもかなり重要な曲かなって。

――3曲目にこういうタイプの曲が入るのも新鮮です。

松尾:「怒りをくれよ」が結構ドカンとくるので、そのあとにドーンと落とした曲が来る方が面白いなと思って。

亀本:映画の話がなかったら、こういう曲は作ることがなかったかもしれないなと思うんですよ。自分たちだけで作っていたら、サビまで弦だけで引っ張ったりしないもんね。

松尾:うん、確かにね。

亀本:なかなかイレギュラーではありました。

松尾:監督が「こういう風にするとGLIM SPANKYとしても素敵だと思うし、映画も引き立つんだよ」って熱く話してくれたので、コラボがあって始めて完成できた曲だと思います。とても気持ちが良い、一緒にできて良かったと心の底から思えるコラボでした。

亀本:映画でも結構インパクトのある流れ方をするので、我ながら“これヤベぇな”って思いました(笑)。ぜひ観てみてほしいです。

――全10曲の中に、そういった新曲と発表済みの曲が半々くらいというバランスです。

亀本:ミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』から2曲、タイアップがついて書き下ろした曲が4曲、新曲が4曲だから、バランスとしてはすごく良い形になりましたね。

――結論として、これは多くの人に聴かれる勝負作になると思うんですよ。

松尾:うん、そうですね。この作品だけでも聴いてほしいし、そこから前作を聴いてもらえたらちゃんと1stアルバムの土台があって出来たっていう、コアの部分も分かると思うし。さらに『Next One』っていうタイトルに関しても、たとえば『ONE PIECE』が決まったけれど、2ndアルバムが決まったけれど、私たちはまだまだ“Next One”だって言い切れる、熱くハングリーな気持ちもアルバムで表せたかなと思います。これが世間に出ることでどうなるか、すごく楽しみです。

亀本:僕的には今回、レミさんの歌詞の、単語によって引っ張っていくキャッチーさみたいな部分が良い意味で薄れているというか、さっき話していたように物語みたいな曲もあるわけで。そのぶん楽曲のアレンジだったりフレーズでロックンロールとしてのループ感やキャッチーさを出したいと思ったんです。歌詞の時間軸が進んでいくところを、伴奏はあえて同じことを繰り返したりっていう。そこをシンプルなやり方で達成できた気はするので、結果的にキャッチーで印象に残る曲にできたと思います。そこが僕的にこだわったポイントですね。聴いてもらったときに一発で仕留めたいっていう。

松尾:コーラスが多めなのも覚えやすさを狙って。

亀本:『ワイルド・サイドを行け』あたりからのテーマとして、ロックンロールは一発で覚えさせなきゃダメだ、みたいな思いもあって。3分間で勝てなかったらもうダメだろ!みたいな。一回聴いてフレーズを覚えちゃった、でも何回でも聴いちゃうっていう曲を目指してます。僕が好きな曲って割とそういう曲が多いので。

松尾:でも10曲全部、本当に好きな感じに作れたので、今の自分はすごく満足できているし、悔いのない作品になったと思えていて。だからこそ「はい、もう次!」みたいな切り替えもできています。まだ出す前なんですけどね(笑)。

――リリース後にはフェスシーズンがあって、秋からはツアーが始まります。

松尾:初めての全国ワンマンツアーなので。今までは東名阪だけとか、対バンだったんですけど、今回は初めてライブしに行く場所にもいきなりワンマンっていうことになってるし!みたいな。

亀本:楽しみだよね。ワンマンだとやっぱり尺も長いし、今までやってなかったことを体感していくことになるなと。マジで『ONE PIECE』みたいな話ですけど、レベルアップできるんですよね。だからこのツアーを終えて次の作品を作るときには自分もパワーアップしていて、もっと良いものができるだろうっていう……楽しみしかない感じです。

――そしてファイナルは新木場STUDIO COASTですよ。

松尾:そうですね。COASTの会場が好きなんですよ、ハコとして。だからそこでワンマンライブをできることが楽しみだし、ちゃんとCOASTの大きさに勝るくらいのステージをちゃんと作り込んでいけたらなって。ライブに関しても、ツアーで鍛えてファイナルに全てを、今の集大成を見せられたらと思うので、それにはシンガロング出来る曲を作った理由でもある、“お客さんとともにライブを作る”っていう部分をしっかり達成したいと思うし、もっと大きなステージを想像させられるようなライブにしたいです。

亀本:あれだけ広いとちゃんと届くかな?って心配にもなるけどね。……ならない?

松尾:やるしかないでしょ!(一同笑)

――では最後に。この夏、アルバム発売からツアーに向けて、リスナーのみなさんに一言ずついただけますか。

松尾:お茶の間にも流れるだろうし、『ONE PIECE』のファンや普段ロックを聴かない層にも、聴いてもらえる機会が一段と増えると思うので、そういうお茶の間にも衝撃を与えられるようなものを観せたいし、ライブにも、特にロック好きではないけどちょっと行ってみようかな?くらいの気持ちでどんどん来て欲しいし。そうやって来てくれた人に対して良いライブをして、自分たちが掴みきれるかの勝負だと思うので、ツアーに向けて洗練されたライブを作り込んでいきたいと思います。

――『ONE PIECE』キッカケでGLIMの存在に気づいてくれる人は間違いなくいるでしょうからね。

松尾:大半がそうだと思うんです。そこをちゃんとガシッと掴めるように。

亀本:あとまずはアルバムで鷲掴みにしてっていうところですね。そういう鷲掴みにできる作品をちゃんと作れた自負はあるので。見てろよ!っていう。

松尾:ふふふ。

亀本:ん?

松尾:いや、なんか今日ちょっとアツいなと思って。

亀本:本当? ……昨日徹夜で『ONE PIECE』読んでたからかな(笑)。


撮影・インタビュー・文=風間大洋

GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama

リリース情報
セカンド・アルバム『Next One』
2016年7月20日発売
初回盤:CD+DVD(TYCT-69104/¥3700+税)
初回盤
初回盤
通常盤:CD(TYCT-60086/¥2700+税)
通常盤
通常盤
CD:映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌「怒りをくれよ」を含めた全10曲収録
 
【CD】
1. NEXT ONE(ブラインドサッカー日本代表公式ソング)
2. 怒りをくれよ(7月23日(土)公開 映画『ONE PIECE FILM GOLD』 主題歌)
3. 闇に目を凝らせば (10月8日(土)公開 映画『少女』主題歌)
4. grand port
5. 時代のヒーロー (福田雄一監督Amazonオリジナルドラマ『宇宙の仕事』主題歌)
6. 話をしよう (高橋留美子原作 NHK Eテレアニメ「境界のRINNE」第2シリーズエンディングテーマ)
7. NIGHT LAN DOT      
8. いざメキシコへ
9. 風に唄えば
10. ワイルド・サイドを行け

【DVD】
“ワイルド・サイドを行け”ツアー(2016.4.16恵比寿LIQUID ROOM)ライブ映像約50分収録予定
ワイルド・サイドを行け
褒めろよ
リアル鬼ごっこ
ダミーロックーとブルース
夜明けのフォーク
BOYS&GIRLS
時代のヒーロー
NEXT ONE
太陽を目指せ
大人になったら
話をしよう
CD購入先着特典「ONE PIECE スペシャル黄金スリーブケース」
※一部対象外の店舗、WEBストアもございます。

■iTunes 『Next One』
SmartURL→ smarturl.it/it_glim_nextone
Po.st URL→ http://po.st/itglimnext
元URL → https://itunes.apple.com/jp/album/id1125483077?app=itunes&at=10I3LI
*「闇に目を凝らせば」は7月8日(金)0時より先行配信スタート
 
■レコチョク 「闇に目を凝らせば」
Po.st URL→http://po.st/reco_glim_yami
元URL →http://recochoku.com/u0/yaminimewokoraseba/
*「闇に目を凝らせば」は7月8日(金)0時より先行配信スタート

 

ツアー情報
『Next One TOUR 2016』
9/22(祝・木)長野 CLUB JUNK BOX
9/24(土)京都磔磔
9/25(日)高松TOONICE
9/30(金)福岡the voodoo lounge
10/1(土)岡山ペパーランド
10/6(木)金沢vanvan V4
10/7(金)新潟CLUB RIVERST
10/10(祝・月)札幌BESSIE HALL
10/14(金)仙台MACANA
10/16(日)広島CAVE-BE
10/22(土)梅田umeda AKASO
10/28(金)名古屋BOTTOM LINE
10/30(日)新木場STUDIO COAST
 
≪チケット先行予約スケジュール≫
CD封入先行:7月20日(水)12:00~7月31日(日)23:00 <受付方式:先着>

 
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