小澤征爾、骨折のためオペラ公演を降板
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セイジ・オザワ 松本フェスティバル公式サイトより
「ベアトリスとベネディクト」はギル・ローズが指揮
明日8日の歓迎演奏会、9日のOMF室内楽勉強会から本格的に開幕するセイジ・オザワ 松本フェスティバルから、残念なお知らせが届いた。先月下旬から風邪のため入院していた小澤征爾が病院で転倒し、その際に腰椎棘突起及び横突起を骨折、全治三週間であるという。そしてこの怪我の療養のため、小澤征爾はベルリオーズのオペラ「ベアトリスとベネディクト」の指揮から降板し、代役をギル・ローズが務めることが今日発表された。
実行委員会は、指揮者の変更に伴って
なお、9月に予定されているバースデー・コンサート、オーケストラ・コンサート(Bプログラム)は小澤征爾が出演する。
そう、その高い集中力で指揮をし、また楽しそうに音楽を語る姿を見るとついマエストロの年齢を忘れてしまうのだが、小澤征爾はこの9月1日には80歳になる。なによりもまずはご快癒を、そして初回となる彼の名を冠したフェスティバルの成功をお祈り申し上げたい。
小沢に代わって登場するギル・ローズはボストンを拠点に活動する「オデッセイ・オペラ」を2013年に創設し、これまでワーグナーの「リエンツィ」やショスタコーヴィチの「鼻」、ヒンデミットの「カルディヤック」など演奏機会に恵まれない作品を手がけているという。シェイクスピアの「から騒ぎ」をベルリオーズがオペラ化した「ベアトリスとベネディクト」もまたあまり演奏されない作品だが、彼がどう聴かせてくれるか、その手腕に期待しよう。
■セイジ・オザワ松本フェスティバル公式サイト http://www.ozawa-festival.com/