MONKEY MAJIKの申年ツアー、東京公演で吉田兄弟と白熱セッション

2016.7.16
レポート
音楽

MONKEY MAJIKと吉田兄弟のセッションの様子。

MONKEY MAJIKがその名前にちなんで、“申年”である2016年にバンド史上最大規模のツアー「BLUE MOON presents MONKEY MAJIK JAPAN TOUR 2016 -YEAR OF THE MONKEY-」を実施中。その東京公演が7月9日に東京・中野サンプラザで開催された。

ライブの序盤は、最新アルバム「southview」からダンサブルなナンバーを連発。ファンキーな演奏で観客の体を揺らしていく。中盤からはゆったりした楽曲が増え、力強く噛み合ったバンドのアンサンブルの上で、プラント兄弟が伸び伸びとハーモニーを響かせ合う。「空はまるで」ではラストに、ブレイズ・プラント(Vo, G)のギター1本で観客と共に合唱した。

4月にスタートした今回のツアーは、開幕直後に熊本で震災が発生。それを受けて地震発生後のツアー会場では募金箱が設置されていた。メンバー全員が東日本大震災で被災した仙台在住ということもあって、ブレイズはMCで被災した人々について「気持ちはわかる」とコメント。募金を呼びかけながら「コミュニティはすごく大事。みんながいないとうまくいかない。次の曲でそんなメッセージを伝えたい」と言って「Together」を歌い上げた。

アンコールでは吉田兄弟が登場し、2007年に発表された2組のコラボ曲「Change」と、6月末に発売されたばかりの最新コラボ曲「criminal」を立て続けに披露。洋楽のような洗練されたグルーヴィなギターサウンドと和風な三味線の音色で熱いセッションが繰り広げられ、会場中から喝采が沸き起こった。演奏後、2組はツアースポンサーであるクラフトビール「BLUE MOON」を手にして乾杯。「以前一緒にアメリカツアーをしたけど、今度はヨーロッパに行きたいね」という話を2組でしていたことを明かした。最後にメイナード・プラント(Vo, G)は「今日は、初めて東京でやったO-EASTでのライブのことを思い出しながら、楽しいライブができました」と観客に感謝。最後に「The Mistakes I've Made」を歌い上げてステージを後にした。

全22公演におよぶこのツアーも、残すところあと2公演で終了。7月22日に福島・福島県文化センターでライブが行われ、ツアーファイナルは7月24日に地元・宮城の仙台サンプラザホールで開催される。