アルバム『Ear Food』も好評なKの特別インタビュー&渋谷で行われたアコースティック・ライブをレポート!!

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デビュー10周年を迎え、現在も全国47都道府県ツアーを敢行中と精力的に活動する、シンガーソングライター・K。SPICEでは、彼自身が愛聴する作品から名付けたという思い入れたっぷりのアルバム『Ear Food』と、ゲストを迎えて好評開催中のアコースティックライブシリーズ『連載・おとといミーティング~“K”olors~』について訊いたインタビューと、7月31日(金)にLIVING ROOM CAFE by eplusで行われたライブの模様をレポートする。

――さっそくですが、今回の『連載・おとといミーティング~“K”olors~』のコンセプトから教えていただきたいです。

「『“K”olors(以下、カラーズ)』は音楽ライターの森田恭子さんと共同プロデュースで開催しているイベントなんですが、森田さんと話をしていたときに、「このアーティストはこの色」っていう風に、アーティストの皆さんそれぞれにオーラというか"色"が見える、という話題になったんです。そこから“色をテーマにする”というコンセプトが決まりました」

――毎回ゲストを招くカラーズですが、本日は宮田和弥さんとのセッションです。

「宮田さんとは、3年前ぐらいに別のイベントでご一緒させて頂いたことがご縁で、すぐにゲスト参加のOKを頂きました。今回に限らず、お客さんもテーマ色に合わせた服やアクセサリーを身につけて頂いたり、ゲストのアーティストさんとは一緒にオリジナル曲を作らせて頂き、演奏することもあって。それに毎回、宿題曲を発表するなど、カラーズならではの取り組みを行っています」

――10回連続開催のイベントで、今日の東京公演は6回目。ちょうど折り返し地点です。

「どの回も楽しいのはもちろん、大体月に1回開催するかどうか、というペースで行っているので、イベント自体が僕の日常をリフレッシュしてくれています。たとえば今年の前半はずっと楽曲制作を行っていたんですが、ときどきカラーズの舞台に立つことで、刺激を受けることも多かったですね」

――そうしてカラーズから刺激を受けつつ制作された8月5日発売のアルバム『Ear Food』について、お訊きしたいと思います。

「いい意味で隙間が多いというか、空白が多いアルバムです。レコーディングにミュージシャンが集まったときって、互いの音を合わせていくんですが、2~3回目ぐらいが一番"グルーヴ"を感じるんじゃないか、って思うんです。確かに回数を重ねるうちにミストーンがなくなっていくんですけど、同時にグルーヴ感もなくなってしまう気がしていて。だから、『Ear Food』では「3回まで、それ以上は録らない」ということを決めて、ほとんど一発録りのような形で録音を行っています。だから最初から最後まで通して聴いてもらえると、ライブを見ているような感覚を味わってもらえると思います」

――7月からは、全国47都道府県を回るツアーもはじまっていますよね。

「会場によってバンド編成や弾き語りなど、さまざまなステージがあります。全国各地を回るので、せっかくならライブの前後を含めて楽しみたいな、と思って毎日をすごしています。たとえば会場の周辺を歩いてみたり、前乗りしたときにはひとりで現地で映画を見たり、ショッピングしたり東京だとなかなかできないこともしています。それと僕の場合、ライブごとに毎回セットリストを変えていて。会場にあるピアノを触ってみて、当日演奏する曲を決めたり、生感というか、その土地で感じた空気を反映したいんです」

――ツアーを通して、ファンのみなさんに伝えたいことはありますか。

「やっぱり、歌を聴いてほしいですね。最近、アーティストにとって、"環境"ってすごく大事なんだと思うんです。たとえば『dear...』は、兵役に行く前に発表した曲なんですけど、いまは、自分がこう伝えたいという気持ちより、だれか苦しんでいる人がいたら聴いてほしいという想いが、より強くなりましたし、そんな経験があったことがきっと歌にも反映されていると思うのでぜひ歌を聴きに来てほしいです。それに兵役のときに苦しい経験をしても、「これは日本でライブをやったときにMCで話せるぞ!」って思いながら頑張れたから、MCも(笑)」

――今日のライブも楽しみです!

「カラーズでは、カバー曲など、ふだん演奏しない曲だけをやってるんです。僕の楽曲をゲストに演奏してもらったり、ゲストの曲を、ピアノも弾かずに歌ったり。大阪では、藤巻亮太さんに僕の『Only Human』を歌ってもらい、僕が『粉雪』を歌わせて頂きました。毎回違う会場ということもあって、最初から盛り上がることもあれば、少しずつ熱が上がっていく場合などさまざまです。ライブごとに異なる雰囲気を感じられるのも、カラーズの面白さですね」

インタビュー=泉 夏音[SHUTTER magazine]

 
 


7.31 Live Report @LIVING ROOM CAFE by eplus

今年でデビュー10周年のKが、敬愛するミュージシャンを毎回ゲストに迎えるアコースティック・ライブ『連載・おとといミーティング~“K”olors ~』の第6回が7月31日、LIVING ROOM CAFE by eplus(東京・渋谷)にて行われた。

毎回、“色”をテーマにしている本イベントだが、今回のカラーはアクア(水色)。薄い水色のTシャツで登場したKは、スピッツの「水色の街」のカバーからスタート。軍隊での日々を長い旅に例えた「641」、ブルージーなピアノが印象的な「偶然の雨」と、それぞれ異なる曲調に、来場客は耳を傾ける。

「自分のカラーに染めたい」と語りつつ、披露されたのは"宿題曲"である鈴木雅之の「違う、そうじゃない」。いい意味で期待を裏切り、力強いアレンジに仕上がった歌と演奏が終わると、大きな拍手が巻き起こった。

ゲスト宛の手紙を読み上げると、舞台袖から宮田和弥が登場。挨拶代わりにジュンスカ(JUN SKY WALKER(S))の曲「風見鶏」とRCサクセションの「スローバラード」をセッションし、会場の空気はガラリと変わる。

鍵盤ハーモニカでKがリードする7曲目「君がいるだけで」は手拍子の中、絶好調に盛り上がっていたかと思えば、しっとりとした「dear...」では美しいファルセットを響かせた宮田が「力が入りすぎちゃった」と歌い直し、場内を笑いと拍手で包んだ。

テーマ色にちなみ、Kと宮田が共作した新曲「水色の風」は、明るく夏にぴったりのナンバー。終了時には「もう一丁!」の声が上がり、また最初から歌う、嬉しいサプライズも。

本編ラストは、Kが最近すごく好きになったという「スニーカー」をソロで熱唱。

アンコールで水色のボーダーに着替えたKは「夏の夕暮れに詠うバラッド」で甘く切ない歌声を響かせると、宮田も再登壇する。アンコール2曲目は本イベントのテーマ曲「バトンタッチ」を二人で演奏し、幕を閉じた。

Kのさわやかな人柄がにじみ出るアットホームなMC、ゲストとの楽しい掛け合いは、一服の清涼剤のようで、あっという間の2時間弱だった。
 

【SETLIST】
1. 水色の街(スピッツ)
2. 641(K)
3. 偶然の雨(K)
4. 違う、そうじゃない(鈴木雅之)
5. 風見鶏 ★(JUN SKY WALKER(S))
6. スローバラード ★(RCサクセション)
7. 君がいるだけで ★(宮田和弥)
8. dear…(K)
9. 水色の風(新曲) ★(K・宮田和弥)
10. スニーカー(K)
【ENCORE】
11. 夏の夕暮れに詠うバラッド(K)
12. バトンタッチ ★(K・TRICERATOPS)
※★はK×宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))

文=野村和代

 

また今回はライブを終えた直後のKからコメントを頂いた。コメントは以下の通り。


カラーズは、毎回違う会場で行うこともあって、最初から盛り上がることもあれば、少しずつ熱が上がっていく場合などさまざまです。

今日ライブを行ったLIVING ROOM CAFE by eplusは、僕らもみなさんの顔を見ながら演奏できる環境ですし、音も良かったです。やりやすい会場だなと思いました。

リハのときと、お客さんが入ってからでは雰囲気が全然違うんですが、「ちゃんと客席に届いているな」と感じましたし、どのライブもそうなんですけど、1本の“線”みたいなものが、どんどんひとつにつながっていく感じが、楽しかったです。

ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」というアルバムがあるんですが、ライブをそのまま収録したアルバムで、イスとかがガタガタ動く音などもすべて収録されていて。ビル・エヴァンス本人はあまり好きなアルバムではないらしいんですけど、僕は大好きなんです。そんなライブアルバムのように、今日のお客さんも、食事やグラスが触れ合う自然な音に囲まれ、あまり緊張せずに音楽を楽しんで頂けたんじゃないかな、と思います。

今日終わってみて感じたのは、やはりカラーズはゲストありきのイベントだな、っていうこと。ゲストによって本当に、全然違う雰囲気のライブになります。お客さんには、そのときそのときの雰囲気を楽しんでもらえたら、と思います。

 
ライブ情報
K デビュー10周年記念47都道府県ツアー「10th anniversary K~thanK you!~」​

8/9(日)    東京    よみうりホール
(東京都千代田区有楽町1-11-1)
8/14(金)大阪    メルパルク大阪ホール
(大阪府大阪市淀川区宮原4-2-1)
8/15(土) 福岡   イズムホール
(福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イズム9F)
8/17(月) 大分    Drum Be-0
(大分県大分市金池町2-13-20)
8/18(火) 長崎 Drum Be-7
(長崎県長崎市栄町5-5)
8/23(日) 兵庫    新神戸オリエンタル劇場
(兵庫県神戸市中央区北野町1-3 新神戸オリエンタルシティ内)
8/24(月) 愛知    ダイアモンドホール
(愛知県名古屋市中区新栄2-1-9 雲竜フレックスビル西館5F)
9/2(水)    北海道    札幌市教育文化会館・小ホール
(北海道札幌市中央区北1条西13丁目)
9/4(金)    青森 青森Quarter
(青森県青森市安方2-11-3)
9/5(土)    岩手 岩手県公会堂 21号室
(岩手県盛岡市内丸11-2)
9/18(金) 香川    高松オリーブホール
(香川県高松市南新町5-6 サンプレイスビル3F)
9/19(土) 愛媛    松山Vivit Hall
(愛媛県松山市真砂町119)
9/21(月・祝) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
(広島県広島市南区宇品海岸3-12-69)
9/23(水・祝) 岡山 ルネスホール
(岡山県岡山市北区内山下1-6-20)
9/25(金) 奈良    なら100年会館・中ホール
(奈良県奈良市三条宮前町7-1)
9/26(土) 滋賀    びわ湖ホール 小ホール
(滋賀県大津市打出浜15-1)
10/4(日) 神奈川 関内ホール 大ホール
(神奈川県横浜市中区住吉町4-42-1)
10/9(金) 宮崎    NEW RETRO CLUB
(宮崎県宮崎市橘通西2丁目2-27)
10/10(土) 鹿児島  キャパルボホール
(鹿児島県鹿児島市東千石町3-41 キャパルボ8F)
10/12(月・祝) 熊本  B.9 V1
(熊本県熊本市城東町5-13)
10/13(火) 佐賀    佐賀GEILS
(佐賀県佐賀市駅前中央2丁目7-18)
10/17(土) 群馬    ベイシア文化ホール
(群馬県前橋市日吉町1-10-1)
10/18(日)山梨 コットンクラブ
(山梨県甲府市中央4丁目3-20)

10/23(金) 茨城    茨城県立県民文化センター 小ホール
(茨城県水戸市千波町東久保697番地)
10/25(日) 栃木    佐野市文化会館 小ホール
(栃木県佐野市浅沼町508-5)
10/31(土) 沖縄    桜坂劇場 ホールA
(沖縄県那覇市牧志3-6-10)
11/2(月) 山形    山形市民会館 小ホール
(山形県山形市香澄町2丁目9-45)
11/3(火・祝) 宮城 仙台イズミティ21 小ホール
(宮城県仙台市泉区泉中央2-18-1)
11/7(土) 秋田    秋田カフェ・ブルージュ
(秋田県秋田市南通築地6-17)
11/8(日) 福島    創空間 富や蔵
(福島県郡山市開成2-4-15)
11/13(金) 徳島    徳島市シビックセンター ホール
(徳島県徳島市元町1-24 4F)
11/16(月) 高知    ラ・ヴィータホール
(高知県高知市本町3-3-1 ラ・ヴィータ高知店8F)
11/20(金) 島根    松江Canova
(島根県松江市嫁島町13番地25号)
11/21(土) 鳥取    BEXX米子
(鳥取県米子市末広町311 イオン米子駅前店3階)
11/23(月・祝) 山口 Shunan RISING HALL
(山口県周南市銀南街49番地 銀南毎日興業ビル4F)
11/27(金) 静岡    マリナート 小ホール
(静岡県静岡市清水区島崎町214)

 

 

連載・おとといミーティング~“K”olors#YELLOW~

日程:9月15日(火)
場所:名古屋・BLcafe(THE BOTTOM LINE)
ゲスト:GAKU-MC
宿題曲:「ダンスは上手く踊れない」(1977年石川セリ、井上陽水 作詞作曲)
カラーコード:イエロー(黄色)


 

 

リリース情報
K『Ear Food』
好評発売中
Sony Music Records
¥3500(税込)/ SRCL-8856
※通販ページはこちらから

 

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