18万枚のチケットが1秒で売り切れる史上最強のEDMフェスへの道【Tomorrowland日記】Vol.4

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2016.7.21

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3回にわたってお送りした争奪篇、楽しんでもらえましたでしょうか? 「来年こそは『Tomorrowland』へ!」と思っている皆さんに、筆者の経験が少しでもお役にたちますように。「おい、買うだけで3部作って、そろそろ次いけよ!」と思ってる皆さん、安心してください、ここからが佳境ですよ。ちなみに筆者の荷造りも今佳境です、出発前日に原稿書いていますから。今回は昨年の感想も交えつつ『Tomorrowland』準備篇をお伝えしようと思います。

<会場はどこ?>
『Tomorrowland』の会場があるBoom(ボーム)まではブリュッセル市内から車で約40分。いわゆるヨーロッパの片田舎って感じの綺麗な街でした。会場付近になると所々民家のベランダに『Tomorrowland』フラッグが掲げてあり、会場に向かう道のりで、いやでもテンションがアガります。余談ですがGoogle Mapでボームを検索するとスポットで『Tomorrowland』って出てきますね。

関係ないですがコレがエントランス。
夢の国の入り口、一気にテンションが上がります。

だいたいの人はシャトルバスを使うことになると思います。もちろんタクシーでもOK。シャトルバスは事前に購入が必要です。シャトルバスはブリュッセルのほか各所から発着便があり、ざっくりと往復3千円くらい。昨年は会場近くの大きなバスターミナルで無料バスに乗り換え、会場最寄のバス停まで行くという感じでした。今年は会場内のDreamVilleに宿泊するので昨年とどう変わるか楽しみです。事後レポをお楽しみに。

>>シャトルバスについてはコチラ
https://www.event-tickets.be/TomorrowlandShuttles2016

イベントは0時頃に終わりますが、退場は大混雑! なのでバスに乗るのは1時半くらい、ブリュッセル市内に着く頃には2時過ぎ、風呂入って翌日の準備して、寝るのは3時半頃……という感じでしたね。

ちなみに筆者、昨年の初日この大混雑に巻き込まれ、乗らなくてはいけないバスに乗り遅れてしまいました。あちゃー、ベルギーでも遅刻かよと思いましたが、別のバスの前に立ってた係員さんに、出川イングリッシュばりの拙い英語で「ゴートゥーブリュッセル、ニヤーXXX(止まってるホテルの名前)? オーケー?」とブレスレット見せたら別のバスにサクッと乗ることができちゃいました。

何をどうやって判断してたのか謎ですが、無事ホテルに舞い戻ってこれたので良しとします。とにかく人多過ぎなのでいちいち細かい事チェックしてないんでしょうね。ポイントは自分の宿泊しているホテル名ではなくそこの近くにある、Global Journeyなどオフィシャルツアーが使っているホテル名を伝えたという事でしょうか。このように、何かあっても意外とどうにかなるのでご安心ください。

<天気とか服装とか>
結構な確率で雨降ります。アウトドアショップで売ってる200円くらいの使い捨てのポンチョが大活躍します。昨年すげー助けられました。次に気温ですが、7月末とはいえそこは田舎町、寒い時は十数度にまで気温が下がることもあります。そのくせ日中お日様が出ているとカラっと暑いという、実にツンデレな気候です。クルクルっとコンパクトに丸められるウィンブレも大活躍でした。

写真撮ってたら「俺を写せ!」と入りこんできたお兄さん。防寒の参考に使わせていただきます。

昨年参加して思ったんですけど、海外の人ってけっこう薄着なんですね。タンクトップ・短パン・コンバース、以上!って人もけっこういて「この人ら雨降ったらどーするんだろ」とか思ってました。で、実際雨も降ったんですが、タンクトップ君達おかまいなし! 踊る踊る、むしろ楽しんでるし! 後々聞いたんですが、海外の人って日本人より体温高いので少しくらい薄着でも平気みたいですね。ちょっと羨ましい。

みんなが雨でヒヨるなかまったく動じないタンクトップのお兄さん

いろいろ書きましたが、屋外フェスということをちゃんと意識していれば特に迷うことはないかなと思います。ほんといろんな格好の人がいて見ているだけでも楽しいですし、思い思いにファッションも楽しんじゃってください!

<持ち物>
ロッカーも有りますが基本は使わないことをお勧めします。持ち物は最低限のものだけ! 参考までに昨年の筆者の持ち物は、携帯、モバイルルーター、携帯充電器、パスポート、財布、ウィンブレ、フラッグ、セルフィー、梅干(理由は後述)といったところ。うん、全然最低限じゃないですね。バッグはランニング用のウエストポーチなんかがオススメです。筆者もギッチギチに詰めてやりました。

海外ですから一応パスポートは持っていないといけないルールなのでこれが一番困るところ。何が困るって「スリ」です。昨年はスリ対策としてパスポートと財布はランニング用のウエストポーチへ入れてショートパンツの中に入れるという作戦で対応しました。やりすぎじゃね?って思うかもしれませんが、実際筆者の周りでスリにやられた人もいますから“自分の身は自分で守る”が基本です。スリではなく何か無くしてしまったら会場内にある“Lost & Found”というカウンターへ行ってください、運が良ければ出てきます。なんてったって“夢の国”、締めるところはしっかり締めて、楽しい思い出だけ持ち帰りましょう。

フラッグ(国旗)については好みが分かれるところですが、持っていくとやっぱ楽しいですよ。あと、いざって時の防寒用途としても。筆者もブンブンフラッグ振り回してきました。フラッグがあると結構話しかけられて国際交流できますね。昨年一番印象的だったのは「ユー、ニホンジン? ポケモン? ポケモン? イエェー!(ハイタッチ)」です、ホントの話ですよ。ポケモンに限らず、日本のアニメと漫画は強かった!

あ、それと持ち物ではないですけど会場内で配られているタイムテーブル兼エリアマップ、昨年は初日で無くなってたので、最初に多めにもらっておく事をお勧めします。

<飲食について>
フードエリアはさすがの規模で、様々な種類のフードが用意されています。もちろんベルギービール、ベルギーポテト、ベルギー名物ムール貝もありますよ! 人も多いですがあまり並んだ記憶はないですね。また会場内にいくつか予約制のレストランもあります。ステーキハウス、シーフードなどなど。これ今年筆者も行ってみます。事後レポをお楽しみに。

>>レストランについてはコチラ
http://www.tomorrowland.com/en/node/7471

とにかく筆者、日本食がないとダメな子なんで、心の中でずっと「豚汁……味噌汁……」とつぶやいてました。といっても日本食はゼロ。で、ここで出てくるのがさっき説明した我らがソウルフード「梅干」というわけです。いやー、これを持ち込んだのは我ながらファインプレーでした。食べだしたら止まらない止まらない。日本人ですねぇ。疲れた体にクエン酸が染み渡ります。おかげでガッツリ元気チャージできました! 梅干し食いながらHardwellで踊ってたのなんて世界広しといえども筆者だけだったと思います。Arminでも食いましたね。なんの参考にもならない話でスイマセン。まぁ日本食が恋しくなる人は何か一工夫したほうがいいですよってことで。

<『Tomorrowland』のについて>
忘れたらシャレにならんでしょ、ってわけで一応紹介。だいたい6月下旬から7月の中旬にかけてが届きます。昨年届いたのは日本出発直前の7月18日、今年は6月下旬に届き始めていたようです。選んだプランによっては現地受け取りもあり、筆者は今年現地受け取りです。また、何らかの理由で届かなかった場合は『Tomorrowland』からメールが来て、現地受け取りになります。

まず最初のサプライズがこの! 「え、そこまでやんの?」ってくらい手が込んでます。写真は昨年のものですが右上、これオルゴールですよ、本当に音鳴るんですよ。右下のパーツが鍵になっていまして、箱の裏に差し込んでキリキリっと回すとあら素敵、『Tomorrowland』のテーマ曲が流れます。すでにこの時から「Welcome to Tomorrowland」が始まります。ニクいねぇ~。

肝心のは左下。もいちいちオシャレです。ブレスレットになっていて、一つづつシリアル番号が振られています。左上の巻物にURLが書いてあり、参加者は当日までにそのサイト上でブレスレットを認証して、事前登録したアカウントと紐付けておく必要があります。

このブレスレットにはもう一つ役目がありまして、『Tomorrowland』って基本キャッシュレスで遊べるんですが、そのためにコイツにフェスで使う分の金額を事前チャージしておくわけです。エントランスからドリンクやフード、グッズ購入(グッズはカードと現金でも買えますが)に至るまで、全部ブレスレットで「ピッ!」です。これ本当に便利。

事前チャージは認証ページでカード決済します。イベント中も会場各所で追加できます(今年はオフィシャルのアプリからもできるようになりました)が、たしかカード決済だけだった気がします。ちなみに使いきれなかった分は後日きちんとRefound(キャッシュバック)されますのでご安心ください。

あと、ちょっと混乱するかもしれませんが、会場内の飲食物販は独自の通貨「pearl(パール)」で表記されています。パール? ユーロじゃないの? と思う人、そうですここは“夢の国”。こういった細かい世界観の統一が『Tomorrowland』が世界で評価され"夢の国"と言われている理由なんじゃないでしょうか。

先にお伝えした事前チャージもこの独自の通貨「パール」をいくつ購入するか?ということになり、会場内ではベルギーポテトもベルギービールも全部パール表記です。携帯の充電もパール、サングラス買うのもパール、至るところでパール祭りです。このパール、20ユーロ=13パールから交換できるので、1パールおよそ1.5ユーロ、ざっくり200円弱といったところ。ちなみに昨年ビールは2パールくらいでした(意外と安い?)。筆者は3日間で200パールくらい使った気がします。キャッシュレスってホント楽なんで、初日は「使いすぎ注意!」とか思ってましたけど、ユーロと円とパールの時点ですでに計算アウト、加えてフェス気分で気持ちも高ぶってるんで、最後のほうはもうどうでもよくなっちゃってピッピピッピしまくってましたね。あー楽しかった。

>>パールについてはコチラ
http://www.tomorrowland.com/en/what-“pearl

<で、どんな雰囲気?>
演出やステージの規模、会場内の装飾、出演者、参加者などすべてが想像以上、正直スケジュール的にはキツイところもありましたが、とにかく圧倒されて疲れを感じる暇がなかったです。喧嘩とかイザコザも見かけませんでしたし、すごくピースフルな印象です。若者ばかりというイメージがあると思いますがそんな事はなく、年齢層高めな方もチラホラ見かけます。実際Comfort(VIP)エリアでベルギーにお住いの60歳過ぎの夫婦から「あんたら日本からか? どうよ、すごいだろこのフェス?」と自慢されたりしましたし。ほんとに“Music Unites us All”してます。一言でいうと“最高”で、一緒に行った知人とフェス後に集まったのですが「しばらく他のフェスじゃ満足できないねぇ……」としみじみ話してました。

アフタームービーもよくできていると思いますが、実際行ってみるとあのムービーの何倍もみんな楽しんでますよ! 筆者の言葉ではとても説明しきれないので、ぜひ一度体験してみてください。今年行きたかったなーという人、7月23日にagehaで『UNITE』っていう中継イベントがあるので、ぜひそこで日本とベルギーをUNITEしましょう!

というわけで筆者は荷造りに戻ります。事後レポをお楽しみに!

待ってろ、夢の国!

つづく……。

文=ガースー


 
イベント情報
UNITE-Mirror to Tomorrowland-
2016年7月23日(土)TOKYO ageHa@STUDIO COAST
OPEN/START 22:00

同時中継開始 27:30~予定
同時中継終了 30:30予定
※当初の予定より変更となりました。
 
同時中継アーティスト:Dimitri Vegas and Like Mike/Nicky Romero/Afrojack
国内出演アーティスト:DubVision/Seven Liones/YAMATO/VIVID ...and more!
前売:1F 立見:¥8,900(税込) / 2F 指定:¥12,000(税込)
発売中 https://www.creativeman.co.jp/unite/
※20 歳未満の方のご入場は一切お断りさせて頂きます。
※入場の際全ての方に ID チェックをさせて頂きますので、顔写真付きの身分証明書(生年月日記載)をお持ち下さい(コピー不可)。
※ご本人様と確認出来ない場合はご入場をお断りする場合がございます。

 

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