冨田勲×初音ミク 『題名のない音楽会』の“冨田勲追悼特集”でコラボへ
-
ポスト -
シェア - 送る
冨田勲×初音ミク
今年5月5日(木)に他界した作曲家・世界的シンセサイザーアーティスト・冨田勲の追悼特集が、7月24日(日)にテレビ朝日『題名のない音楽会』で放送され、初音ミクが特別出演することが明かされた。
長年、冨田と親交のあった指揮者の藤岡幸夫氏を迎え、冨田の遺した数多くの名曲の中から、NHK『きょうの料理』や大河ドラマ『勝海舟』、『新日本紀行』のテーマ曲。さらに手塚治虫のアニメ『リボンの騎士』のテーマ曲など、選りすぐりの代表曲をオーケストラの演奏で披露されている。
さらに番組後半では、晩年冨田が最も力を入れていた、コラボレーション曲も演奏される。2012年に初演された、バーチャル・シンガーの初音ミクをソリストに迎えたオーケストラ作品「イーハトーヴ交響曲」の特別バージョンを披露。さらに、今回はテレビ放送初の試みとして、初音ミクとオーケストラとの共演にARマーカー(※)を用いた画期的システムを導入したそう。マーカーから位置、角度、レンズ情報を取得し、リアルタイムでCGカメラに反映させるAR技術を、厳しい条件下でテレビ品質に応えさせるのはこれまで困難だったのだが、今回見事に実現した。
冨田勲 photo by Yashuhiro Ohara
今回のチャレンジについてクリプトン・フューチャー・メディアは「イーハトーヴ交響曲の初演以降、進化を続けているリアルタイム3DCGコントロールシステム[R3]を、さらに応用、展開させ、常用外のテクニックを組み合せることにより、特別な装置を必要とせず、テレビカメラ実写映像のみから、CG合成を実現させる新しい映像合成技術“放送収録ARシステム”の開発に成功しました」と述べている。
放送では、ステージ内のあちこちにマーカーが配されており、初音ミクは通常のソリストと同様にステージ袖からやってきて指揮者のかたわらで歌い踊り、さらには指揮者とコミュニケーションを取る様も映し出されるとのこと。
さらにこの日の放送では、冨田が上演を夢見て、他界直前まで創作を続けていた舞台作品『ドクター・コッペリウス』の一部も初演奏・初公開される。今年11月11日(金)・12日(土)に東京・オーチャードホールで世界初演が予定されているこの作品も、「イーハトーヴ交響曲」同様、初音ミクとのコラボレーション作品となっている。「題名のない音楽会」では初音ミクは残念ながら登場しないようだが、初演の前に冨田の壮大な構想の一端が明らかになる貴重な放送となる。
※画像認識型AR(Augmented Reality:拡張現実)システムにおいて、付加情報を表示する位置を指定するための標識となる決まったパターンの画像のこと
[ BS朝日 ] 2016.07.31 日曜よる11時放送
ヴァイオリン編曲: 萩森英明
ヴァイオリン: 五嶋龍
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
編曲: 萩森英明
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
編曲: オオシマダイスケ
尺八: 藤原道山
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「イーハトーヴ交響曲:3.注文の多い料理店」
歌: 初音ミク
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
歌: 初音ミク
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
一部編曲: 萩森英明
歌: 初音ミク
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
エレクトロニクス: ことぶき光
トランペット: 本間千也
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
冨田勲 追悼特別公演
冨田勲×初音ミク「Dr.Coppelius」
11月 11日 (金) 18:00/19:00
11月 12日 (土) 12:30/13:30 17:00/18:00
会場: Bunkamuraオーチャードホール
日本コロムビア
ローソン
イープラス http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002102178P0050001P006001P0030006
CNプレイガイド 0570-08-9999
楽天