野田秀樹らの「東京キャラバン2016」が8月18日からリオで開催!

2015年に行った公開ワークショップより 撮影:井上嘉和

2015年に行った公開ワークショップより 撮影:井上嘉和

オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であると同時に、文化の祭典でもある。「東京キャラバン」とは、「東京2020オリンピック・パラリンピック」の文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトとして、劇作家・演出家・役者である野田秀樹の発案により、多種多様なアーティストが出会い“文化混流” することで、新しい表現が生まれるというコンセプトを掲げた新たなムーブメントだ。
 
2016年夏、オリンピック開催に湧くリオデジャネイロで、才能溢れる様々なジャンルの日本人アーティストが、現地のアーティストと出会い、国境、言語、文化やそれぞれのジャンルを超えた文化混流ワークショップを行い、創作する。そして、ブラジルを出発点とし、福島、宮城、さらに国内外各地に出現。「文化サーカス」を繰り広げていくとともに、国や地域を越えた交流を、継続的に図っていく。
 
「東京キャラバン」とは?
 
野田秀樹が提唱する「人と人が交わるところに『文化』が生まれる。」というコンセプトに賛同する多種多様なアーティストが出会い、国境/言語/文化/表現ジャンルを超え“文化混流” ワークショップを行い、共に創作していく中で、新たな生き生きとした「文化」が生まれる。そうして生まれた「文化」を持って、日本全国をキャラバンして回ることで、各地においてまた新たな「文化」が生まれていく。そんな文化ムーブメントが「東京キャラバン」である。
 
「東京2020オリンピック・パラリンピック」の文化プログラムを先導する都のリーディングプロジェクトのひとつとして始まった本プロジェクトの第一歩として、2015年、野田秀樹とともに、現代アーティストの日比野克彦、彫刻家の名和晃平が呼びかけ、演劇・美術・能・ファッション・伝統芸能・現代アートなどが一堂に会し、駒沢オリンピック公園のステージにて「公開ワークショップ」が実施され、大きな反響を呼んだ。
 
 
2015年に行った公開ワークショップより 撮影:井上嘉和

2015年に行った公開ワークショップより 撮影:井上嘉和



2016年の「東京キャラバン」は、「リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック」の開催に合わせて、8月にリオデジャネイロにて現地アーティストを交えた“文化混流” ワークショップを行い、9月には福島および宮城にて現地アーティストや子供たち、伝統芸能の担い手らとともに、さらなる“文化混流”ワークショップを行う。これらのワークショップを経て創作されたパフォーマンスが、10月の六本木アートナイトのメインステージにて公開される。この活動は2017年以降も継続し、「東京2020大会」へ向け、さらに活動を充実させながら、全国各地にてワークショップおよび公演を実施し、「東京2020大会」以降の文化的な基盤を創ることを目指している。

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「東京キャラバン」のコンセプト/野田秀樹
 
必要なのは、今、2020 年に向けての『物語』、そして、その『物語』が2020 年を越えても続いていけるような、そんな『物語』を作ることではないのか? 1964年の東京オリンピックには、これで戦後が終わっていくのだ、日本がいよいよ世界に向かって復帰できるのだ、といった確固たる物語があったように思う。今回の東京オリンピックには、今、日本人を動かすべき、そうした大義名分のような『物語』を簡単に見つけることは難しいだろう。ただ、ある程度の大きさの『物語』を積み重ねることで、人々の「気運」を作ることはできる。そして、盛り上がっていった「気運」の中からしか、壮大な物語は生まれないと思う。(中略)そして、この「東京キャラバン」が日本中にばらまいた、目の前にある文化=ライブの面白さ。それを経験した小さな子供たちの心の中に種は撒かれる。インターネットの普及で偏りがちになった文化とは、全く違う姿、目の前で息をしている人間が生み出す文化への興味を示してくれるようになり、その中から、新たな形態の文化を生み出すとき、この「東京キャラバン」という物語は、本当に壮大な物語になるだろう。(「東京キャラバン」構想より)
 
2015年に行った公開ワークショップより 撮影:井上嘉和

2015年に行った公開ワークショップより 撮影:井上嘉和



【「東京キャラバン」2016 開催概要】
 
 
『東京キャラバン in RIO』
●8月18日~21日
参加アーティスト◇東京スカパラダイスオーケストラ(ミュージシャン)、津村禮次郎(能楽師・観世流シテ方)井手茂太(振付家・ダンサー)、“東京キャラバン” アンサンブル・原摩利彦(音楽家)、野田秀樹(劇作家・演出家・役者・東京芸術劇場芸術監督)、Arto Lindsay(ミュージシャン・プロデューサー)ブラジルのアーティスト
[リオ ワークショップ]
ブラジルと日本は地球の裏側に位置する。その地球の裏側からやってきた日本のアーティストたちが、ブラジルで活動するアーティストたちと、ワークショップを行い、音楽、演劇、身体表現、伝統文化など、それぞれの文化が交じりあうことで生まれる、新たな表現を創作する。
「東京キャラバン」の“文化混流“のコンセプトに共感し、今回、「東京キャラバンに初参加となる東京スカパラダイスオーケストラや、リオデジャネイロ在住のアーティストArto Lindsay 氏の呼びかけにより、ブラジルの多種多様なアーティストらが集い、オリンピックの熱狂に湧くリオデジャネイロで、日本×ブラジルの“文化混流” ワークショップを行う。
 
『東京キャラバン in 東北』
●9月上旬(調整中)
参加アーティスト◇東京スカパラダイスオーケストラ(ミュージシャン)、津村禮次郎(能楽師・観世流シテ方)“東京キャラバン” アンサンブル 、野田秀樹(劇作家・演出家・役者・東京芸術劇場芸術監督)ほか
ワークショップ開催候補地(調整中)福島県 相馬市内/宮城県 仙台市内
[福島& 宮城ワークショップ]
東京キャラバンのコンセプトである、「人と人との出会いによる“文化”創造」をもとめ、東京キャラバン参加アーティストらが、リオを出発し、日本全国津々浦々にキャラバンし、文化サーカスを開催するための最初 の第一歩として、震災により甚大な被害を受けた福島や宮城に赴き、現 地のアーティストや、学生、子供たち、そして継承が困難な伝統芸能の担い手ら、各地のお祭り等の文化と出会い、交わり、新たな表現を模索する。
 
『東京キャラバン in 六本木アートナイト』
 
●10月21日~22日 
参加アーティスト◇東京スカパラダイスオーケストラ(ミュージシャン)、津村禮次郎(能楽師・観世流シテ方)“東京キャラバン” アンサンブル 、(劇作家・演出家・役者・東京芸術劇場芸術監督)ほか
[東京キャラバン in 六本木アートナイト]
オリンピック開催中のリオデジャネイロでの“文化混流” によって生まれた「東京キャラバン in RIO」、そしてブラジルから地球の裏側、日本へ凱旋し、「東京キャラバン in 東北」を福島、宮城にて行い、現地でのワークショップから生まれたパフォーマンスを、2015 年の「東京キャラバン~ プロローグ ~」と融合し、さらに進化した「東京 キャラバン 2016」として六本木アートナイトのメインアリーナでのパフォーマンスとして展開する。

 主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/what-we-do/creation/leading/tokyo-caravan/11510/
 

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