360°型新劇場のこけら落とし舞台 劇団☆新感線『髑髏城の七人』《花》製作発表!小栗旬「古田新太さんに負けたくない」
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「ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season花 Prodused by TBS」
2017年春に豊洲にオープンする新劇場「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演となる、「ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season花 Prodused by TBS」の製作発表記者会見が9月8日(木)TBS放送センターにて行われ、本作に出演する小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名、近藤芳正、古田新太、そして脚本の中島かずきと演出のいのうえひでのりが登壇した。
『髑髏城の七人』は1990年から7年ごとに上演されてきた劇団☆新感線の代表作。今回この劇場にて2017年から「ドクロイヤー」となる2018年までを“花・鳥・風・月”の4シーズンに分けて、シーズンごとにすべて異なるキャスト、脚本・演出も練り直されて、全く違ったアプローチの『髑髏城の七人』として上演されていく。
ステージ前に紙吹雪と共に幕がおり、さらにその幕が落ちるとキャストが勢ぞろい!
舞台は織田信長が本能寺で討たれた8年後。当時の関東は「天魔王」が率いる関東髑髏党が君臨していた。そこに現れた謎の男「捨之介」。そして関東一の色里の主人「蘭兵衛」。二人は天魔王の前に立ちはだかる。実は三人には切っても切れぬ縁があった――
会見の前には新劇場についてど迫力のプレゼン映像が流される。小栗は「この企画には、大分期待がかかっているようで、受けるんじゃなかったかな」と苦笑しつつも、自身が2011年の公演(通称『ワカドクロ』)で、それまで古田が演じてきた捨之介役を受け継ぎ、今回再びの登板となることで「古田さんには負けたくないですね。これまでは古田さんと同じ板の上に立てなかったが、今回は一緒に立てるということで、新感線に出ている古田さんを観ることができるので楽しみ」と喜びを口にしていた。
小栗旬
そんな小栗に“ライバル宣言”された贋鉄斎役の古田は、「俺は昔、そっち(小栗)に座ってました。年月を感じますね」と語り、「俺はりょうちゃんに負けたくない。りょうちゃんが演じる花魁(極楽大夫)に寄せていこうかと。最終的にりょうちゃんより古田さんのほうが色っぽかったよ、と言われたい」と笑わす。ライバル(?)として指名されたりょうは「(古田に)勝てる気がしない。以前、小池栄子ちゃんが極楽大夫をやったときの映像を見たが、『このセリフは(自分が演じるときは)カットだな』と思う箇所がいくつかあった」そういいつつ、小池の巨乳をイメージさせるしぐさをして笑っていた。
前はここに座ってた、と主張する古田新太
山本耕史、りょう
ちなみに古田が新劇場に思うことは「(公演が始まるまでに劇場がある)新豊洲に飲み屋をいっぱい作ってほしい。絶対行きますから!我こそは、と思う方はどんどん出店してほしい」とPR。これには特に男性陣が深くうなづいていた。
古田新太
蘭兵衛を演じる山本は、「過去にこの役を演じてきた役者と比較するつもりはない。まっさらな気持ちで臨むつもり」といったものの、ポスター撮影の際にスタッフが「もっとこんな感じで」と指示を出す様子を見て「みんなのアタマの中には何かしらイメージがあるんだろうな」と苦笑い。
山本耕史
天魔王役の成河は、演出のいのうえと数年前から古田を介して親交があると語り、「いつか新感線の舞台に何かしら携わることができたら、と言っていたけど、それがこの代表作か!しかもなんかすごいお金が動いていそうな感じで…」
この日の挨拶では成河に限らず、口々に「お金がかかっていそう」というのでそのたびに詰めかけた報道陣や関係者から笑いがおきていた。
成河
兵庫役の青木は「初めての新感線で、こんな長い公演の舞台もはじめて。劇場の図面を見せていただいたがなんのこっちゃと!(笑)でも、知らないことを楽しんで挑戦できるように頑張りたい」と意気込む。
小栗旬、青木崇高
沙霧を演じる清野は「小栗さんから『清野(の役)は走り担当だから』と言われまして今から体力作りに励んでいます」と笑顔。過去、この役を演じてきた女優たちがみな汗だくになりながらステージの上も下も裏も走り回っていた沙霧役をどう演じるのか、期待大だ。
清野菜名
狸穴二郎衛門役の近藤は「15年くらい前に『阿修羅城の瞳』に出演させていただいた。最近になって映像化されたものを見たときに、あの時楽しかったなーと思い、いのうえさんにあったときにまた出たいですよ、という話をしていた。その後『近ちゃん、来年スケジュール空いてる?』って新感線のスタッフに聞かれて二つ返事で受けた。フタを開けたらこんなことになっていて、だまされた気分です。僕もこれまでいろいろな舞台に出演してきましたが、同じ劇場で80ステージはなかった」と大変さを今から痛感しているようだった。
近藤芳正と古田新太
客席をぐるりと取り囲むステージ。舞台が盆で回るのではなく客席が回るという前代未聞の劇場。次の場面がすでに他の外周に用意されており、客席が回り、場面転換されることで暗転がなくなるなど、観る側にとっては次々と切れ目なく物語を楽しめる一方で、役者にとっては舞台袖にひっこみ一瞬の休息をとれなくなる!?など、双方とも気になる事が満載。どのような「ハナドクロ」になるのか、楽しみに待ちたい。
劇団☆新感線の「顔」ですね!古田新太、いのうえひでのり
中島かずき、近藤芳正
本日の古田のシャツはこんなデザインでした!
古田新太と小栗旬の靴が印象的!
■日程:2017年3月30日(木)~6月12日(月)
■会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)
■演出:いのうえひでのり
小栗旬、山本耕史、成河、りょう 青木崇高 清野菜名、近藤芳正、古田新太 ほか
■料金:S席13,000円 A席9,800円 (全席指定・税込)
■公式サイト:http://www.tbs.co.jp/stagearound/