妙義ステージトップバッターはNakamuraEmi! 女性のリアルな生き様を力強く歌う
NakamuraEmi
山人音楽祭2016 【妙義ステージ】 NakamuraEmi
群馬・前橋の地で盛り上がりを見せている『山人音楽祭2016』。唯一の野外エリアとなる【妙義ステージ】でトップバッターを務めたのは、女性シンガーソングライターのNakamuraEmiだ。残念ながら天候は怪しく、時折小雨もパラつくなか、「みなさん、雨の中集まっていただいてありがとうございます!」と、NakamuraEmiが元気良く登場。今回は、プロデューサー兼ギタリストのカワムラヒロシも、アコースティックギターで共にステージに立つ。
ゆったりとしたTシャツとパンツに、グレーのベレー帽という、ナチュラルないでたちのNakamuraEmi。1曲目の「Rebirth」では、「ここで叫ぶんだ、山人で叫ぶんだ、復活おめでとうー!」と、歌詞にのせてイベント復活への祝福の言葉を贈った。身長148センチと小柄で華奢ながらも、その体から放出されるエネルギーは並大抵のものではない。全身を使って、自らの魂をひねり出すかのように、パワフルな歌声を紡ぎ出す。彼女の楽曲の特徴でもある、HIPHOPやレゲエ、ジャズなどに影響を受けたフロウも冴えわたっている。
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続いて、音楽活動・仕事・恋愛や結婚の3つで悩んでいた時期に作ったという、「使命」を披露。NakamuraEmiの曲には、現代を生きるアラサー女性ならではの悩みや葛藤が、リアルに描き出されている。彼女の曲は、境遇を同じくする女性たちのそばにそっと寄り添い、励ましのエールを送ってくれるのだ。MCでは、「今日は、私の音楽人生を変えてくれたRHYMESTERさんのステージを舞台袖から観るという、すごい経験をして、感動しながらここに立っています」と、長年尊敬していたアーティストに対する特別な想いを語った。
3曲目は、女性から見た男性ならではの決意を歌った「スケボーマン」。大人になって社会に出て、結婚して家族を守っていく……そんな立場ある者が抱えるプレッシャーや純粋な想いについて、しっとり切なく歌い上げる。続く新曲「メジャーデビュー」は、今年1月にメジャーデビューが決定してからの心境の変化や将来の抱負について、リアルな胸の内を描いた歌詞。ラストは、「山人で「YAMABIKO」を歌います!」と、自身の代表曲を披露。群馬の地に、オーディエンスと共に大きな叫びを響かせた。
レポート・文=まにょ 撮影=Shingo Tamai
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