鈴木慶一とムーンライダースの名盤『火の玉ボーイ』40周年盤発売、秘蔵ライブ音源も収録

2016.10.9
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ムーンライダーズ

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1976年、“鈴木慶一とムーンライダース”名義のアルバム『火の玉ボーイ』でデビュー以来、常に新しいサウンドとテクノロジーを導入して先鋭的な作品を発表し続けてきた“ムーンライダーズ”。2011年に無期限の活動を休止を発表したが、ドラムスのかしぶち哲郎の逝去、またヴァイオリン担当の武川雅寛が大病から生還するなどを経て、40周年の今年2016年に、長年のファンへの感謝を込めた期間限定の「活動休止の休止」を宣言。10月6日(木)名古屋 Electric Lady Land(ell.FITS ALL会場の予定キャパシティが、ソールドアウトの為、急遽会場が変更)を皮切りに、全国7カ所8本のライブツアー『Moonriders Outro Clubbing Tour』が始まったばかりだが、ツアー2本目の10月9日(日)新宿ロフト公演にて、ボーカルの鈴木慶一より『火の玉ボーイ~40周年記念デラックス・エディション』のリリースの発表があった。

1976年1月25日、ワーナー・パイオニアよりリリースされた “鈴木慶一とムーンライダース”のデビューアルバム『火の玉ボーイ』は、今年2016年で記念すべき発売40周年。当初は鈴木慶一のソロアルバムとして制作され、ムーンライダースのほかに、ティンパンアレイ(細野晴臣、林立夫、佐藤博)、ラストショウ(徳武弘文、村上律、島村英二、松田孝一、ロボコン)、矢野顕子、南佳孝、矢野誠らが参加した、日本ロック史上に残る永遠の大名盤。この40年の間にアナログで3回、CDでは5回リリースされ、今回の40周年記念盤は、9回目のリリースとなる。

オリジナルリリース時にレコード会社の“意向”で、“鈴木慶一とムーンライダース”とバンド名がクレジットされた『火の玉ボーイ』は、1988年にメトロトロンからCD再発した際には“鈴木慶一”名義になったが、その後、再び“史実”に従い“鈴木慶一とムーンライダース”名義になっている。しかもどういうわけか、現在の、ムーンライダー「ズ」ではなく、ムーンライダー「ス」なのである。今回の『火の玉ボーイ』の音源は、鈴木慶一による2010年最新デジタル・リマスター音源(35周年記念の紙ジャケット仕様&高音質SHM-CDで2011年1月26日にワーナーミュージック・ジャパンよりリリース)を使用し、CDフォーマットで再現。

一方、1976年10月1日(金)にオープンした新宿ロフトも同じく今年2016年で40周年のメモリアル・イヤーを迎える中、新宿ロフト・オープン・セレモニー 10日間のうち、オープン3日目の1976年10月3日(日)のムーンライダースのライブ音源(全10曲約42分)が奇跡の発掘、ボーナスCDとして収録されることになった。

新宿ロフト『オープン・セレモニー10 DAYS』と銘打ったラインナップの初日は、ソー・バッド・レビューと金子マリ&バックスバニー、2日目は加川良、大塚まさじ、西岡恭蔵、金森幸介、中川イサトのベルウッド関西フォーク勢。そして10月3日(日)のラインナップがムーンライダーズ、南佳孝&ハーバー・ライツ、桑名正博&ゴースト・タウン・ピープルの3バンド。ムーンライダーズ自身のレーベル「MOONRIDERS RECORDS」より、1976年5月1日の「ムーンライト・リサイタル1976」が『Archives Series Vol.1』として2005年にリリースされているが、今回発掘された新宿ロフトのライブ音源は、『Archives Series Vol.1.5』とでも言うべき音源で、実質、バンドとしての1stアルバム『MOON RIDERS』(1977年2月25日)のリリースまでを繋ぐ、重要なライブ音源の一つと言える。しかも、そのライブ音源は、当時としては最新の機材である16chのマルチトラックで録音されていたのだが、その存在はいつしか忘れ去られていた。今回、商品化されるライブ音源は、約10年前に発見された、劣化しかけたアナログテープを出来る限りデジタルアーカイブ化した貴重な音源である。

更に、2001年12月の通算6回目の『火の玉ボーイ』リリース時(CD/発売元:ワーナーミュージック・ジャパン)に収録したボーナス・トラック5曲を、2016年リマスターにて15年ぶりに再度収録。今回の『火の玉ボーイ~40周年記念デラックス・エディション』は、初回限定盤三方背BOX仕様CD2枚組でのリリースとなり、40周年メモリアル・ブックレット付き。更に、1976年オリジナル・リリース時の歌詞カードを4ッ折り仕様で復刻し、豪華トリプル解説付き【①2016年40周年記念新解説文②小倉エージ氏解説文再掲載(2010年12月執筆)③音楽プロデューサー牧村憲一氏×藤井正博氏対談文章(元ニッポン放送ディレクターで新宿ロフト・ライヴ録音の当事者)】の豪華永久保存盤だ。

ムーンライダーズ「活動休止の休止のラスト」ツアー は、『火の玉ボーイ~40周年記念デラックス・エディション』リリース直後の12月15日(木) 中野サンプラザに決定。歴史的な夜となる事は間違いない。ちなみに、アルバム収録曲の名曲「スカンピン」が、2013年5月公開の映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(出演:大泉洋、松田龍平)の主題歌に起用され、映画の中でも重要な役割を担ったのは記憶に新しいし、アルバムタイトル曲の「火の玉ボーイ」は、細野晴臣氏をモデルに書かれた曲だというのは周知の事実だろう。

リリース情報
鈴木慶一とムーンライダース『火の玉ボーイ』40周年記念盤
『火の玉ボーイ~40周年記念デラックス・エディション【2CD初回限定盤(三方背BOX仕様+メモリアル・ブックレット)】』

鈴木慶一とムーンライダース『火の玉ボーイ』

2016年12月7日(水)発売
WPCL-12499/2500 ¥4,000+税
<収録曲>
 (Disc1):『火の玉ボーイ』(鈴木慶一による2010年デジタル・リマスター音源)
1. あの娘のラブレター
2. スカンピン
3. 酔いどれダンス・ミュージック
4. 火の玉ボーイ
5. 午後のレディ
6. 地中海地方の天気予報
  7. ウェディング・ソング
8. 魅惑の港
  9. 髭と口紅とバルコニー
10.ラム亭のテーマ~ホタルの光
(Disk2):新宿ロフト・ライブ音源(1976/10/03)[M1~M10]&ボーナス・トラック5曲[M11~M16](2001年リイシュー時に収録[発売元:ワーナー 品番HDCA-10081])
<新宿ロフト・ライブ音源(1976/10/03)>
  1.ペルシャの市場
2. 魅惑の滝
3. Beep Beep Be All Right
4. 月の酒場
5. 地中海地方の天気予報
6. ラム亭のママ
7. 酔いどれダンスミュージック
8. あの娘のラブレター
9. 髭と口紅とバルコニー
10.スカンピン
演奏メンバー:鈴木慶一(ボーカル)、かしぶち哲郎(ドラムス)、鈴木博文(ベース)、椎名和夫(ギター)、岡田徹(ピアノ)、武川雅寛(ヴァイオリン)
(ボーナス・トラック)
11.酔いどれダンスミュージック(Out take)
12.髭と口紅とバルコニー (Out take)
13.ラム亭のMAMA(Live 1976)
14.魅惑の港(Live 1976)
15.ウエディングソング(Live 1976)

 

ライブ情報
Moonriders Outro Clubbing Tour
2016年10月6日(木)名古屋Electric Lady Land 開場:19:00/ 開演19:30  【問】052-201-5004
2016年10月9日(日)東京都 新宿LOFT 開場:17:30 /開演18:00 【問】03-5272-0382
2016年10月10日(月・祝)東京都 新宿LOFT 開場:17:30/ 開演18:00 問:03-5272-0382
2016年10月13日(木)大阪府 Music Club JANUS 開場:19:00 /開演19:30【問】06-6214-7255
2016年10月15日(土)香川県 高松オリーブホール 開場:17:00/ 開演18:00 【問】087-861-0467
2016年11月9日(水)京都府 磔磔 開場:18:00 /開演19:00 【問】075-351-1321
(税込)】オール・スタンディング6,000円(ドリンク代別途)
2016年11月11日(金)石川県 金沢市アートホール 開場:18:30 /開演19:00
【問】(公財)金沢芸術創造財団 076-223-9898(平日9:00〜17:00)
(税込)】一般指定席:4000円(中学生以上)
2016年12月15日(木) 中野サンプラザ 開場18:30/開演19:00
【問】キョードー東京 0570-550-799
(税込)】プレミアムーンシート(オリジナルグッズ付)12,000円/指定席 8,000円