ベリーグッドマン 「“これ良い曲やな”って思う曲たち」が詰まった新作『SING SING SING 4』を語る
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ベリーグッドマン
10月5日にアルバム『SING SING SING 4』をリリースしたベリーグッドマン。「同じラブソングでもポップなものからバラードまで、バラエティ豊かにしていこうっていうコンセプトがあって」と語るように、1枚のアルバムに様々な表情を持った楽曲が詰まったバラエティに富んだ作品となっている。そんなアルバムを引っ提げて、10月16日よりツアー『“てっぺんとるぞ宣言”ツアー2016-2017 ~超好感男の跳躍~』がスタートした。新作についてはもちろん、ライブへの意気込みや、ファンに対する想いをありのままに語ってくれた。
――アルバム『SING SING SING 4』は、一歩踏み出す勇気をもらえるし、大切な人を想って心が温かくなる作品だなと思いました。
Rover:そう感じていただけるのがもう、一番です。ありがとうございます!
――なおかつ、キャッチーなメロディを軸にヒップホップやレゲエ、テクノやEDMと、幅広いアプローチが楽しくもあって。
Rover:そういういろんな音楽要素はもちろん、応援歌とかメッセージソング、アッパーチューン、同じラブソングでもポップなものからバラードまで、バラエティ豊かにしていこうっていうコンセプトがあって。それぞれに違うジャンルのルーツを持つ3人だから“SING SING SING”シリーズのアルバムを出してきているわけですけど、方向性はいろいろでも3人が3人とも「これ良い曲やな」って思う曲たちなら、それはもう世の中的にもたくさんの方に共感していただけるんじゃないかなと思うので。特に今回は、メジャーからのリリースで、支えてくださるスタッフの方も増えて……僕らも気合いが入ってるし、自分たちの良いところや持ち味を出せるように努力しました。
ベリーグッドマン・Rover
――中でも、それぞれに思い入れが強い曲を挙げるなら?
MOCA:僕はそのときによって違っていて、先週(取材は10月上旬)やったら「シンクロニシティ」、その前やったら「ありがとう~旅立ちの声~」とかだったんですけど……今この瞬間やったら「ライオン」ですね。バタバタと忙しい日々の中で、自分の視野が狭くなる瞬間があるんですけど、何かと闘っている人、苦しんでいる人にはきっと届く曲なんじゃないかなと。
――“負けないで”というフレーズにもグっときてしまいます。HiDEXさんはいかがですか?
HiDEX:僕は「Supernova」ですね。もともとRoverと2人組で活動していたときから作っていたんですけど……。
Rover:4~5年くらい前かな?
HiDEX:そうやな。そのときからすると自分も成長したんでしょうね、すらすら曲が書けて。より歌を聴かせられる曲になったなと思います。
Rover:ホンマやな。僕はやっぱり、「ありがとう~旅立ちの声~」ですかね。デビューソングやし、この曲のおかげで僕らはここにいると思っていて。僕の父親が遺してくれた“旅立ちの声”というタイトルの手紙を読んだ18歳のときから音楽を始めて、「デビューするときは“旅立ちの声”っていう曲でデビューしたい」という願いが9年経ってやっと叶ったので、やっぱり感無量というか。今回のアルバムの最後に入れられたのもひとつの親孝行になったんじゃないかな、という想いもあります。
――きっと、お父様も喜んでいらっしゃるはずです。
Rover:ですかねぇ……いや、どうやろ。
MOCA:なんで不安になんねん、自信持っていこ!(笑)
ベリーグッドマン・MOCA
――ちなみに、アルバムとしては4作目となる今回の制作を通して、お互いにあらためて気づいたこと、新たに見つけたものはありますか?
MOCA:時間がない中での制作でもあったから、最初はちゃんと間に合うのかっていう不安もあったんですよ。でも、良い曲たちが生まれてきたし、まだまだ曲が出るなって思いましたね、僕は。
Rover:確かに。あと、作詞・作曲・伴奏とかいろいろやることがある中で、お互いの得手不得手もわかってきたし。3人の歯車がうまいこと噛み合っているなっていう手応えがすごくあったんですよ。
――お互いの信頼感も、これまで以上に強くなってきているからでしょうね。
Rover:そういうことだと思います。
HiDEX:だから、この先まだまだいろんなことができるし、いろいろチャレンジしてみたいっていう想いもすごくあります。
――10月16日からスタートした『“てっぺんとるぞ宣言”ツアー2016~超好感男の跳躍~』に向けての期待感も、大きいのではないでしょうか。
MOCA:全国12か所……自分たちにとって最大規模で、総動員も5000人近くになる挑戦のツアーなんですけど、ワンマンツアーとしては4回目で慣れてきてしまっている部分もあって。良い意味でブっ壊していきたいなと。あと、この前インディーズ時代のレコード会社の社長に「きみたちはもっと自信を持って立つべき人間なんだから期待しているよ」という言葉ももらったので、セットリストも攻めていこうと思います!
ベリーグッドマン・HiDEX
Rover:駆け出しのころに憧れていたなんばHatchにも立つわけですけど、それに相応しいアルバムもできたしな。もう、楽しみしかないです。
HiDEX:「いつかここに立つ!」って誓っていたなんばHatchはじめ、僕らが歌い始めたころには想像もしていなかったようなハコ、恵比寿LIQUID ROOMとか福岡LOGOSに立てるっていうワクワク感もあるしね。ちゃんとみんなを楽しませるショウにしないといけないっていう責任感はありつつも、僕も楽しみでしょうがないです。
――会場に足を運ぶ人も同じ想いでしょうけど、必須なのは……やはりタオル?
Rover:お、察しが良いですね、当たりです(笑)。
HiDEX:特に「TTS」という曲はタオルを振る曲なので。
MOCA:男子も女子も、全力で振ってください! なんせ、僕らのお客さんは老若男女幅広いんですけど、来てくれたからにはその人の明日、もっと言うと人生をより楽しいものにしたいなと思っているので。
――そういった強い想いを持ってステージに立ってくれているんですね。
Rover:応援してくださる人たちがいてるから、僕らはここまでやってこられたわけですからね。この先も、それは変わりません。
取材・文=杉江優花 撮影=大橋祐希
ベリーグッドマン
発売中
通常盤:CD UPCH-2096 2,160 円(税込)