angela、超満員の野音でド派手に“愛の秋祭り”
angela(撮影:釘野孝宏)
10月23日、angelaのライブ「LOVE & CARNIVAL」が東京・日比谷野外大音楽堂で開催された。
このライブは8月にangelaのオリジナルフルアルバム「LOVE & CARNIVAL」がリリースされたことを記念して開催されたもの。彼らは10月8日の大阪・大阪城野外音楽堂と、この日の日比谷野外大音楽堂という2つの“野音”公演を行っている。
指定席はもちろん、その後方の立ち見席にまであふれたファン、通称“ぢぇらっ子”の前に現れたatsuko(Vo)とKATSU(G)はドラマー、ベーシスト、キーボーディスト、和太鼓奏者というサポートバンドと4人のダンサーと共にトランシーな「Come on」でライブを幕開け。この曲でぢぇらっ子たちを踊らせると、続く「DEAD OR ALIVE」ではその彼らとの「Follow me」「Follow you」の大コール&レスポンスを巻き起こしてみせた。
「この長いツアー……」と切り出してはKATSUに「2カ所目です」とツッコまれ、「メンバーの脱退や度重なるメンバーチェンジ……辛いこともありました」と続けては「和太鼓が増えこそしたけど、メンバーは減ってません」と苦笑されるatsukoのMCのあとも2人とバンドの勢いはそのまま。「LOVE & CARNIVAL」に収められたトライバルな「EIEIO」や、2004年のスマッシュヒット曲にして、ドラマチックなハードロックチューン「Shangri-La」など、新旧の楽曲群でぢぇらっ子たちを盛り上げる。またダークトランスとマーチのマッシュアップナンバー「シドニア」に続いて、アコースティックセットでバラード「愛すること」と、中島みゆき「時代」のカバーバージョンを披露したのちには、2003年のメジャーデビュー前「インディーズ時代からやっていた曲」だと語る「ストーリーが始まる」や、新譜収録のブラスロック「Jump up!」とまたも多彩なナンバーを畳みかけて、野音中を踊らせまくっていた。
「次の曲には簡単な振り付けがあります」「私たちの代表曲です」と切り出し、ぢぇらっ子たちにダンスレッスンを勧めておきながら、なぜかfripSideの代表曲「only my railgun」のサビを歌い出すくだりの後、本当にangelaの代表曲にしてメジャーデビュー曲「明日へのbrilliant road」をプレイして、野音中にぢぇらっ子たちの笑顔をあふれさせ、バラード「愛、ひと欠片」でジェントルな歌声を夜空に響かせた彼らは、ライブ本編終盤、そのサブタイトル通り“LOVE & CARNIVAL”なステージを展開する。
atsukoの「“愛”と“祭り”に満ちた後半戦です!」の宣言と共にハッピ姿に変身したangelaとバンド、ダンサーは「是、夏祭り」「二十四節気恋唄」「騎士行進曲」と和のテイストあふれるナンバーを3連投。「是、夏祭り」ではKATSUがギターを三線に持ち替えてオリエンタルな旋律を響かせ、また「騎士行進曲」ではそのKATSUがマレットを手にバスドラムを打ち鳴らし、指揮棒を手にしたatsukoがぢぇらっ子たちの歓声を激しく煽っていた。
熱烈なアンコールに応えてステージに登場したのはangela、バンドメンバー、ダンサーと、数十人に及ぶスタッフ陣。パンプキンやバンパイヤ、動物など、さまざまなコスプレをした面々と共に「That's Halloween」を踊りまくったatsukoとKATSUは、10月19日にfripSideとのユニット・angela×fripSideとしてシングル「僕は僕であって」をリリースしたことをアナウンスする。そして「これさっき聞いたんですけど、今日、fripSideさんのプロデューサーが観に来てるらしいんですよ」「そういうことは早く言っておいてよ!」「知ってればやらなかったこともあったんだから!」と、「only my railgun」をカバーしたことを笑顔で後悔すると、「僕は僕であって」をセルフカバーして、“愛”と“祭り”の野音公演をド派手に締めくくった。
なおangelaは2017年3月4日に自身初となる東京・日本武道館単独公演を実施。シングル「僕は僕であって」にはこの公演の先行予約券が封入されている。
angela「LOVE & CARNIVAL」
2016年10月23日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト
01. Come on
02. DEAD OR ALIVE
03. EIEIO
04. Shangri-La
05. butterfly
06. シドニア
07. 愛すること
08. 時代
09. ストーリーが始まる
10. Jump up!
11. 明日へのbrilliant road
12. ホライズン
13. 愛、ひと欠片
14. KIZUNA
15. Over the limits
16. 是、夏祭り
17. 二十四節気恋唄
18. 騎士行進曲
<アンコール>
19. That's Halloween
20. 僕は僕であって