実は女性にオススメ! たった4分で『宇宙戦艦ヤマト2199』をレクチャーしてくれた声優・内田彩さんにインタビュー! 初心者はとりあえずこの動画を見ればOK!?

インタビュー
アニメ/ゲーム
2016.11.26
『宇宙戦艦ヤマト2199』をレクチャーした内田彩さんインタビュー

『宇宙戦艦ヤマト2199』をレクチャーした内田彩さんインタビュー

 不朽の名作と知られるTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクし、完全新作アニメーションとして制作された『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下、『2199』)。2017年2月25日(土)より公開される『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下、『2202』)を控える中、“ヤマト初心者”に作品の魅力を伝えるべく声優・内田彩さん(岬百合亜 役)が立ち上がりました!

 11月25日から配信されている“ヤマトリビアの沼”は、『宇宙戦艦ヤマト』の隠れた小ネタを探求するWEB番組。初回配信時にはテレビシリーズは全26話+映画版を含めた『2199』の物語を、内田さんが4分で総まとめしちゃう“4分間でわかるヤマト”が収録されています。

 今回は、そんな番組の収録を終えた内田さんにインタビュー! 担当している岬百合亜や“4分間でわかるヤマト”の内容はもちろん、「正直、『宇宙戦艦ヤマト』って難しくありませんか?」という直球な質問にも答えて頂きました!「『宇宙戦艦ヤマト』に興味があるけど、見ていない……」「男性が見るアニメでしょ……?」と思っているアナタは必見ですよ!

女の子が増えた『2199』は、宇宙の生活リアルに描かれている?
──まず、内田さんが演じる岬百合亜についてお聞かせ下さい。

内田:私が演じる百合亜ちゃんは、原作『宇宙戦艦ヤマト』には出てこない、『2199』で追加された新キャラクターです。年齢が17歳とメインキャラの中では一番若い女の子で、髪の毛がツインテールだったり、言葉遣いなどで、かなり現代風のキャラクターになっています。原作の「古き良き男のヤマト」というイメージから、さまざまな変化のあった『2199』を象徴するような女の子ですね。


──百合亜を始め、『2199』では多数の新キャラクター。特に若い女性が追加されています。例えば、百合亜と同室の原田真琴なども印象的です。

内田:真琴ちゃんは、百合亜が同室になったことで、寝ぼけているところや、パジャマ姿で会話しているシーンなどもありますよね(笑)。女の子が増えたことで、『宇宙戦艦ヤマト』では描かれなかった“船の中での生活感”が楽しめるのは、『2199』の大きなポイントです。


──生活感ですか?

内田:食事は食堂でするとか、お風呂や艦内ラジオといった娯楽もあったり、仕事が3交代制なのが判明したり……。ヤマトの乗組員も、ひとりの人間として生活をしていることが『2199』では描かれていて面白いと思います。

ファンの方々に怒られないかビクビク!?
──続いて、『宇宙戦艦ヤマト』と『2199』を深掘りする“ヤマトリビアの泉”についてですが、番組内で『2199』を4分でまとめたと動画を公開するとお聞きしました。

内田:はい。もう、“4分間でわかるヤマト”は、昔からのファンの方から「こんなのヤマトじゃないから!」って怒られないか、ずっとドキドキしてます!


──そうなんですか(笑)。

内田:もともと、『星巡る方舟』の劇場公開時におさらい用で作った“3分間でわかるヤマト”というものあって、それを今回再編集、1分間追加して、『星巡る方舟』の内容もプラスしたのが“4分間でわかるヤマト”になります。


──ヤマトの旅路を、たった4分でまとめたのはすごいと思います。

内田:やっぱり、私達の業界で『宇宙戦艦ヤマト』はレジェンドな存在です。そんな物語を、あんなに面白おかしく、しかも4分間でまとめちゃうと聞いた時は「そんなことやってもいいの!?」と衝撃でした!


──確かに、言葉遣いがユニークで、明るいですよね。『宇宙戦艦ヤマト』っぽい、熱さやシリアス感が一切ない。

内田:「わるい宇宙人が~」とか「敵が攻めてきて~」とか、そんな単語ばっかりですからね。本当に、ファンの方に怒られる気しかしません! でも、私は用意された台本を精一杯読んだだけなんです。許してください(笑)。


──そのぶん、知らない人にはとてもとっつきやすい内容になっていると思います。

内田:やはり、『宇宙戦艦ヤマト』はレジェンドだからこその敷居の高さがあって、若い世代の方に興味を持ってもらうのは大変なんだそうです。なので、私もその敷居を「ぴょ~ん」と飛び越えられるくらいのイメージでやったら、「『宇宙戦艦ヤマト』をナメてる?」と言われてもおかしくない動画に……(笑)。コレを“ヤマトリビアの沼”で羽原監督と氷川さんとに見てもうと聞いたときは、どうしようかと思いましたが、ふたりともクスッと笑ってくれたので安心しました(笑)。でも、やっぱり、4分でまとめるのは難しいですよ!

『2199』は女性から見ても面白い作品に
──原作の『宇宙戦艦ヤマト』は男の子の物というイメージがありますが、そのリメイクとなる『2199』を見て内田さんは「難しい」や「つまらない」と感じたことはありますか?

内田:ないですね! 熱い展開や、敵とのバトルは見ていて楽しいですし、さまざまな人間ドラマや物語に引き込まれます。とくに、『2199』では人間ドラマの部分が原作よりも深く描かれていくので、女性からみても楽しいですね! ラブストーリーもありますから!


──では、『2199』を見たとき、女性目線から“胸キュン”するポイントはありましたか?

内田:あります! いっぱいありますよ! まず、男女問わずキャラクターのデザインや設定が現代風になっているので、見た目だけでもキュンッとします!


──主人公の古代進でさえ、設定から顔立ちまでガラッとかわっていますね。

内田:そうです! 原作『宇宙戦艦ヤマト』の古代くんは、まゆげがボン、目がキラキラ~な感じで、熱血漢な“THE昭和の男性”でした。それが『2199』では現代風になって、性格もナイーブな感じに変化したんです(笑)。


──確かに、ビジュアルが変化したことで、すんなりキャラクターを楽しめる物になった気がします。

内田:あと、女性キャラが増えたことで、恋愛話に発展していくシーンが多いのも、女子的には胸キュンなポイント。古代くんが「雪!」て言ったシーンは「今、雪って言った!!」っと、思わず熱が入ってしまいました(笑)。真琴ちゃんなんて、知らない間に付き合ってるし、結婚までしちゃうんですよ!


──最後は子どもまで出来てましたね。

内田:あの展開は「ちょっと、ちょっとー!!」って思っちゃいました。逆に、実らなかった恋もあったりして「その人より、こっちの人がいいよ」と思っちゃたり……


──近所のお姉さんみたいになってますね(笑)。恋バナといえば、個人的には森雪とノラン・オシェットのエピソードが胸キュンでした。

内田:あーっ! アレは切ないですよね! 原作ではなかったガミラス人の肌の色に関する設定を、うまく活かした1シーンだったと思います。別れのシーンはとっても切ない気持ちになりました……!


──ちなみに、内田さんのイチオシキャラクターは誰ですか?

内田:保安部の伊東真也です。……これを言うと、いつも「男運がない」とか「見る目がない」って言われます(笑)。


──彼、反乱しますからね……。

内田:表情からして、怪しいとは思ってました!


──(笑)。

内田:ただ、ちゃんと人類を想う心があるからこそやったことで、悪いヤツではないんですよ! 反乱ですけど! 証拠に、最後は助けてくれますし、雪に託したひとことがすごく素敵なんです! 信念を持っていたけど、悪者になってしまって、最後はヒロインを助けて退場する……。そんな姿にキュンとしちゃいます。

想像以上に『2199』は“敷居が高くない”アニメ作品
──恋バナだけでこれだけ盛り上がれるなら、『2199』女子トークとか出来そうですね。

内田:本当にそう思います! 恋バナもそうですが、男女問わず、いろいろな角度から作品の楽しみ方を発見できるのが『2199』の魅力であると私は思います!


──『2199』を見ると、“敷居が高い”と思っていた頃がなんだったのかと思うくらい、すんなりと『宇宙戦艦ヤマト』を好きになれる気がします。

内田:そうなんです。2月に公開される『2202』では、そんな『2199』の物語から3年後の世界が描かれるということで、とてもワクワクしてます。真琴ちゃんの子どもがどれだけ成長してるのかとか……(笑)。


──確かに、すごく気になります(笑)。

内田:とくに、『2202』で描かれる物語は、長年『宇宙戦艦ヤマト』ファンである羽原監督やスタッフのみなさんが「ここからが熱い」とおしゃっているお話です。まだまだ制作途中の為、『2199』のオリジナル要素が追加されてどんな展開になるのか、私もファンとして楽しみで仕方がありません。公開されるまで時間がありますので、みなさんも冬休みを使って『2199』を一から見るも良し。原作『宇宙戦艦ヤマト』と見比べるのも良し。“ヤマトリビアの沼”を楽しんでもらうのも良しで、公開に備えてもらうと嬉しいです!


──ちなみに、“ヤマトリビアの沼”ではどんなトリビアが紹介されるのでしょうか?

内田:『2199』のキャラデザで「なぜアホ毛が生まれたのか」とかですね。


──めちゃくちゃ気になります!

内田:ヘルメット外すときに、アホ毛が出てくるんですよねー(笑)。


 ご自身も『2199』のオーディションをきっかけに『宇宙戦艦ヤマト』を勉強したと話してくれた内田さん。インタビュー中は、掲載しにくいネタバレ全開の話しなどでも盛り上がるほどの“ヤマト好き”な印象でした。

 いよいよ3カ月後に迫る『2202』の公開。それを前に、みなさんも『2199』でヤマトの世界に触れてみてはいかがですか?

[インタビュー・文/大島弥月]

「内田彩の4分でわかる宇宙戦艦ヤマト2199【完全版】~road to 2202~」
 これさえ観れば、「ヤマト」がざっくり分かっちゃう!!『宇宙戦艦ヤマト2199』TVシリーズ26話(約10時間以上)をぎゅっと4分に凝縮、人気キャラ岬百合亜役の内田彩がハイテンションなナレーションと共にわかりやすく解説!!

 なぜヤマトはイスカンダルへ旅立つことになったのか?そもそもイスカンダルって何?というヤマトを全く知らない人もこれを見れば“ヤマト通”!もちろん『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズをすべて観た方も楽しめること間違いなしの映像となっております。ぜひ『2199』の復習、そして『2202』の予習にお役立てください。



『宇宙戦艦ヤマト2199』の魅力を独自の視点で解説する特別番組「氷川竜介・内田彩のヤマトリビアの沼」が配信開始!
 年末年始を除き毎週金曜配信、全7回構成でアニメ・特撮研究家の氷川竜介さん、岬百合亜役の内田彩さん、そして『2199』の絵コンテ・演出や『2202』で監督を務める羽原信義さんがディープに『2199』の魅力、そして『2202』への抱負を語ります。記念すべき第1回は本日11月25日(金)18時より配信決定!

 第1回では『宇宙戦艦ヤマト』というアニメが如何にその後のアニメに影響を与えたのか、その時代の背景や熱気と共に語っていただきます。ヤマトファン必見の「ヤマトリビアの沼」を是非チェックして下さいませ!

<出演者> 氷川竜介(アニメ・特撮研究家)、内田彩(岬百合亜役) 
スペシャルゲスト:羽原信義(『宇宙戦艦ヤマト2199』第9話&第19話絵コンテ・演出、『2202』監督)
<配信スケジュール>
第1回:11/25(金) アニメの歴史を変えた!『宇宙戦艦ヤマト』
第2回:12/2(金) 熱気を継承するクリエイターたち
第3回:12/9(金) アップデートされたヤマト世界
第4回:12/16(金) 極限状況のキャラクター群像劇
第5回:12/23(金) メカ描写の魅力
第6回:1/6(金)  スペースSFの勇壮さ
第7回:1/13(金) 心を震わせる音楽と効果音




>>「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」公式サイト

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