『LMX』Livemasters Inc. 真夏のX DAYに潜入・後編
-
ポスト -
シェア - 送る
LMX LMX
LMXも折り返し地点を過ぎ、テンション冷めやらぬレポートは続く…
※前半の様子はこちら
他のフェスに比べてインターバルの短いLMX…。
ちょっとご飯でもと思ったら、次のバンドの音出しが流れてきてその場を離れることもできず。
中盤を過ぎても空腹を忘れるくらいのテンションです!
ドラマチックアラスカ 17:45 M STAGE
奈良だけでなく神戸ゆかりのアーティストも多かったLMXですが、次なるは神戸発・王道ロックバンド。
「世界の始まり」でドアラの世界観に引き込まれ、気が付けばハンズアップ!
超絶技巧のギターと骨太のドラム、シンプルな音づくりで歌詞に込められたメッセージがストレートに伝わってくるヴォーカルは、すんなりストンと頭に入ってくる。
MCではヴォーカルの土方氏を「総合司会」といじる場面もあり、フロアからは笑いが沸き起こっていた。
7月発売のニューアルバムから「無理無理無理」のアグレッシブなナンバーを飛ばし、さっそうと締めくくっていった。
『アラスカナイズワンマンツアー 2015 「シティーポップをはじめよう」』
>>
アルカラ 18:25 L STAGE
いきなり「アブノーマルが足りない」とか言われても困ります!
STUDIO COASTのスピーカーの本領発揮の重い音炸裂で、すべての音が奔放なのにすべての音が一つになり…。渾然一体とした音楽はズンズンと体の奥に響いて、気が付けばまんまと乗せられてしまった…。
神戸出身バンド2組目。MCではほかのアーティストを軽快にいじってフロアを沸かせるトークも楽しい。
「愚痴ばっかりのローレロレロ」「マゾスティック檸檬爆弾」とふざけたタイトルながら、「これヤバイやつや…」とテンションあがりまくるプレイングにブチあげられ、「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」で爽快感を残してさわやかに締めくくられた。
アルカラ 2015秋ワンマンツアー
>>
Hello Sleepwalkers 19:10 M STAGE
当日、エントランスで一番名前を聞いたバンドじゃないだろうか「ハロスリ」。
ドラマチック劇場型の曲構成ながら、それを地に足ついた音楽に仕上げる演奏力…なんて難しいことはさておき、「カッコイイじゃないですか!」ですべてオーライ。
男女のツインボーカルの良さを十二分に発揮し、「午夜の待ち合わせ」から始まる掛け合いのような軽快さと、スペイシーな音展開のライブは息つく暇ないスピードだった。
”Quintet Laboratory Go Round””Quintet Laboratory Underground”“Quintet Laboratory Phase2”
>>
9mm Parabellum Bullet 19:50 L STAGE
ドラマチックな雰囲気のまま、ステージを変えて更なる劇場型ロックが開幕。
「超絶」としか言いようのないメンバーそれぞれのプレイが冴えわたり、フロアの空気を一新する。
9月リリースのクアトロAサイドシングル=つまり4曲入りだけど全部がA面なんだよ!から「反逆のマーチ」をプレイ。
息つく暇ない音の連なりに圧倒されながら、気が付けばラストの「Talking Machine」のカッティングギターに腕を振り上げていた。
フロアを力技で引きずり出すようなパワフルな展開は、ライブならではの醍醐味!
「カオスの百年TOUR 2015」
>>
フレデリック 20:35 M STAGE
Mステージのトリを飾るのは、神戸出身の4人組。(神戸3組目)
「ブンブンの前にタンタンします」とのMCからライブスタート。
背筋を正す緊張感が続いたところへ投げ込まれた清涼剤、だけどはじける炭酸キツメ(みたいな…)。
「オワラセナイト」でいきなりフレデリックカラーに染め上げフロアをダンスホールに変えた。
裏打ちドラムの軽快なリズムに丸みのある声がきれいに重なり、すこしリラックスした空気の中みんなが自然と踊りだす。
最期は勢い「オドループ」で、踊ってないフロアを全員踊らせてMステージの幕を下ろし、ファイナルアクトへとつないだ。
「フレデリズムツアー2015」
>>
BOOM BOOM SATELLITES 21:15 L STAGE
音出しからものすごい音圧で圧倒される。
これまでのアーティストが、散々自分色に染めてきたフロアを真っ白に洗いなおした。
シーケンスとぴったり寄り添うパワフルなドラムはデジタルロックを更なる高みへと押し上げる。
インターバルを挟むことなく鳴り続けるキック、ひとつなぎの音として構成されたライブの40分間は、息をすることも忘れるほどの緊張感。
攻撃的にアレンジを変えた「A HUNDRED SUNS」では、そこにいる誰もがハンズアップしステージに魅入っていた。
ラストシーンで、二人が白光の中ギターとベースを高く掲げる姿は「現在」のBOOM BOOM SATELLITESを象徴しているようだった。
気が付けば時計は22時を回り、8時間を超える長丁場。
左右を振り向けば、また色の異なる次のバンドが演奏を始める音楽のジェットコースター。
『LMX』はまさしく、2015年真夏のX dayとして刻まれた。