エビ中「ファミえん」、新潟の国立公園で9000人と水浸し

2015.8.23
レポート
音楽

私立恵比寿中学「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 長岡2015」の様子。

私立恵比寿中学が昨日8月22日、新潟・新潟県国営越後丘陵公園 野外特設ステージにて単独ライブ「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 長岡2015」を開催した。

「ファミえん」は遠足をテーマに行われるエビ中の野外ワンマンライブ。2013年に山梨・河口湖ステラシアター、2014年に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきにて開催されており、3度目となる今回は新潟の広大な国営公園の中にステージを設営して実施された。全国各地から“遠足”に参加した約9000人のエビ中ファミリー(ファンの総称)は、「ファミえん」恒例となった噴水の演出を用いた約2時間半にわたるステージを楽しんだ。

ライブはまずエビ中扮する8人組バンド五五七二三二〇による「半世紀優等生」で幕開け。その後エビ中のレギュラー番組「エビ中++」に出演している、流れ星とHEREの尾形回帰(Vo)が上手のやぐらに登場し、同番組が9月以降も継続する旨を発表した。流れ星と尾形によるトークの最中に下手のやぐらに現れた国営越後丘陵公園管理センター長の小林雅彦氏は祝辞を述べたあと、イベントの開会を宣言。柏木ひなたと竹富聖花が主演を務める映画「脳漿炸裂ガール」の主題歌「脳漿炸裂ガール」でエビ中のライブが勢いよく始まったかと思いきや「脳漿炸裂ガール」を踊る8人はダミーダンサー。同曲が終わり、SE「ebiture」が場内に流れると、ピンクの浴衣風衣装を着た本物のエビ中メンバーが、変形自転車で客席後方から登場した。

センターステージに駆け上がった8人は過去2回の「ファミえん」でオープニングを飾ってきたナンバー「ご存知!エビ中音頭」を歌唱。それまで曇っていた空に太陽が顔を出し、抜群のロケーションの中で盆踊り風のダンスを披露した。8人は最新シングル「夏だぜジョニー」の表題曲や「ほぼブラジル」といったサマーチューンでオーディエンスを歓迎したあと、メインステージへ移動。8人は「オープニングのバンド、カッコよかったね」「(星名)美怜の運転は0点!」などとこれまでの流れを振り返ってから、自己紹介を行った。ここでは初回の「ファミえん」でショートカットをお披露目した柏木が「ツインテール復活したぞー!」と、2年ぶりのツインテールを自慢する一幕もあった。

この日最初に噴水が上がったのは「テブラデスキー~青春リバティ~」。さらに「仮契約のシンデレラ」や「ラブリースマイリーベイビー」などでも曲に合わせて水が吹き上がり、水しぶきが太陽の光を受けてキラキラと輝いていた。「ファミえん」恒例のかき氷を食べながらのMCを経て、全員がスイカモチーフの衣装に着替えると、ライブは「揚げろ!エビフライ」から後半戦へ突入していく。「Go! Go! Here We Go! ロック・リー」「未確認中学生X(金八ver.)」では噴水の域を超えた、キャノン砲での放水が行われ、観客のみならずエビ中メンバーまでもがズブ濡れになった。

星名美怜は「濡れすぎでしょ、これ!」と濡れた前髪を直しながら笑い、安本彩花も「なかなかヒートアップしてきましたね」とニンマリ。一息ついて次の曲に入ろうとすると松野莉奈は「このあと“すごい感じ”になるからちょっと水飲まない?」とメンバーとエビ中ファミリーに呼びかける。すると真山りかは「このくだり前にも見たような気がする」と過去の「ファミえん」を思い起こした様子で、柏木も「莉奈が言うなら本当だと思うから」と言い、会場をざわつかせた。給水を済ませると、松野の予告通り「いつかのメイドインジャピャ~ン」「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」「金八DANCE MUSIC」という強力なナンバーが続く。8人は空に向かって放たれるキャノン砲の水がステージと客席に降り注ぐ中メインステージ、センターステージ、上手と下手のやぐらを駆けまわりながらパフォーマンス。小林歌穂は「正直とても疲れましたがね、最高ですわあ」と満足気な表情を浮かべていた。

その後9枚目のシングル「スーパーヒーロー」が10月21日にリリースされる旨がメンバーより告知され、エビ中ファミリーはステージへ大歓声を送る。その後エビ中は夕焼けがオレンジに会場を染め上げる中、バラードチューン「いい湯かな?」をリフトアップされたセンターステージで歌唱。さらに「涙は似合わない」「フレ!フレ!サイリウム」とメッセージ性の強いナンバーを届け、会場を感動的な雰囲気で包み込んだ。そんな中突然場内に“校内放送”が流れる。垂れ幕によって、2015年度の「年忘れ大学芸会」が12月12、13日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催されることが告知されると、8人は大歓喜。特に星名は「昨日8人でまたさいたま(スーパーアリーナ)で、できたらいいねって話をしながら新幹線乗ってたの!」と驚きを隠せない様子だった。

ライブが終盤に差し掛かると真山が「ここで自己紹介しちゃいましょうか」と曲振りし、8人は「出席番号の歌 その2」を初披露。現メンバーバージョンにアップデートされた同曲には、小林と中山莉子のパートも用意されており、エビ中ファミリーから一際大きな歓声が上がっていた。サンバ調の「買い物しようと町田へ」を経て、本編は今年の「ファミえん」のテーマ曲「ナチュメロらんでぶー」で大盛り上がりのうちに終了。8人は名残惜しそうにステージを去っていった。

「ファミえん」Tシャツに着替えたメンバーがアンコールに応えて再びステージに登場し、彼女たちは「ハイタテキ!」と「ちちんぷい」を披露。すべての楽曲を歌い終えた安本は「夏の最後に皆さんと一緒にライブをやれて楽しかった。たくさんの人が来てくれて、すごく自信もつきました。でもこれじゃまだダメだと思っているので、私たちは12月に向けてがんばります。よかったら遊びに来てください」と語る。そして8人が「ありがとうございました!」と声をそろえると、会場後方の丘から花火が。松野は打ち上がる花火を見ながら「毎年こうやってエビ中ファミリーと花火が見れたらいいなと思う」と涙を流した。そして3度目の「ファミえん」は星名の「やっぱり『ファミえん』最高ですね!」という言葉をもって幕を下ろした。

なお「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 長岡2015」の模様は11月7日(土)21:00~22:30にフジテレビNEXTおよびフジテレビのオンデマンド「フジテレビNEXTsmart」にてオンエアされる。

私立恵比寿中学「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 長岡2015」
2015年8月22日 新潟県国営越後丘陵公園 野外特設ステージ セットリスト

五五七二三二〇

01. 半世紀優等生

私立恵比寿中学

01. 脳漿炸裂ガール
~ebiture~
02. ご存知!エビ中音頭
03. 夏だぜジョニー
04. ほぼブラジル
05. テブラデスキー~青春リバティ~
06. キャンディロッガー
07. 誘惑したいや
08. 仮契約のシンデレラ
09. ラブリースマイリーベイビー
10. 揚げろ!エビフライ
11. Go! Go! Here We Go! ロック・リー
12. 未確認中学生X
13. いつかのメイドインジャピャ~ン
14. 放課後ゲタ箱ロッケンロールMX
15. 金八DANCE MUSIC
16. いい湯かな?
17. 涙は似合わない
18. フレ!フレ!サイリウム
19. 出席番号の歌 その2
20. 買い物しようと町田へ
21. ナチュメロらんでぶー
<アンコール>
22. ハイタテキ!
23. ちちんぷい

私立恵比寿中学 年忘れ大学芸会

2015年12月12日(土)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2015年12月13日(日)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ