今年の混浴温泉世界は、熱くて暑くて厚い!

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大分県別府市で、2009年からトリエンナーレ形式で開催されてきた別府現代美術フェスティバル「混浴温泉世界」、今年2015年は9月27日まで、別府市各所で開催されています。

撮影/安藤幸代

撮影/安藤幸代

皆様ご存知の通り、別府といえば日本最大級の温泉観光地です。そもそも楽しませることが好きな地元の方のラテンな気質もさることながら、多種多様な温泉や地獄めぐりなどの観光スポット、関サバ関アジ・とり天・豊後牛…と、充実の地元グルメも堪能できます。そんな地で芸術祭が行われてきたわけですが、今までは他の芸術祭と同様、自由回遊型といいましょうか、来場者が好きな時に好きな作品を鑑賞して周るスタイルでした。

そんな別府の「混浴温泉世界」、今回はかなり思い切った楽しませ方をしてくれています。

主軸はアートとダンスなのですが、なんとメインとなる作品群は完全予約制。しかもツアー形式で定員限定。案内人が同行し、奥深い町へ観客を連れ出してくれます。

まず、毎週末行われている「ベップ・秘密のナイトダンスツアー」。

パフォーマーは毎週入れ変わり、出演総数およそ40組と超豪華!毎回夜8時から1時間半程度のツアーですが、定員50名と意外に少人数です。それには理由がありまして、夜の別府の商店街や飲食店街などがステージなのです。どこでやるかはわからない。行ってみなくちゃわからない。何が起こるかわからない。思いっきり楽しく私たちを迷い込ませてくれそうです。

撮影/安藤幸代

撮影/安藤幸代

さらに強烈なのが「アートゲートクルーズ」。これもツアー形式で、町に潜む作品を案内人と巡るのですが、別府特有の複雑な裏路地や、異世界につながっているかのような扉、それを鍵で開け、普段なら全く立ち入ることが不可能な場所へと、次々に導いてくれます。作品だけでなく、別府の町そのもののディープで大胆な魅力も体験できるよう、こちらのツアーは毎回定員たったの15名だけ。

集客数をより増やすことより、鑑賞者の楽しみの質をグッと上げるための、このまさかの少人数ツアー制、仕掛ける側の覚悟がひしひしと伝わってきます。そこまでやるなら乗るしかないでしょう。

しかしそれだけではありません。ツアー以外のプログラムも充実しており、自由回遊でも楽しむことができます。旧ストリップ劇場を改装した永久別府劇場では、「恐怖の館」と題して、3期に分けて3組のアーティスト集団がお化け屋敷に仕立て上げ、開館時間内ならいつでも入場できます。

そして別府随一のデパート「トキハ別府店」では、百数十名の若手アーティストによる進化型展覧会「わくわく混浴デパートメント」は、トキハデパート営業時ならいつでも訪れることができます。

現代のアート系トキワ荘と囁かれる「清島アパート」もオープンアトリエとして開放しています。等身大のアーティストやその作品、制作現場などを覗くことができます。

ざっと書いてもこれだけのエッセンスがある別府の町と「混浴温泉世界」。これから数回にわたって詳しくレポートしていきたいと思います。

 

イベント情報
別府現代美術フェスティバル2015「混浴温泉世界」

日時:2015年 7月18日〜9月27日
会場:大分県別府市内各所(中心市街地/鉄輪地区)※定休日はプログラムごとに異なる
公式ウェブサイト:http://mixedbathingworld.com
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