TRUSTRICK休止前最後のステージで神田沙也加「見つけてくれてありがとう」

レポート
2016.12.24
「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」最終公演の様子。(photo by Ayaka Horiuchi)

「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」最終公演の様子。(photo by Ayaka Horiuchi)

TRUSTRICKのライブツアー「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」の最終公演が、12月17日に東京・中野サンプラザホールで開催された。

ツアー開幕前日の11月25日、このツアーをもってユニットの活動を休止することを発表したトラトリ。10月発売の3rdアルバム「TRICK」を携えた今回のツアーでは、仙台、名古屋、福岡、大阪、東京の5都市を回り、各地のトラトリスト(TRUSTRICKファンの総称)に感謝の思いを届けた。

活動休止前最後のステージとなった中野サンプラザホール公演は、3rdアルバムの冒頭を飾るタイトルトラック「TRICK」からスタート。アルバムのアートワークの世界観を再現したステージセットに、まずはBilly(G)とサポートメンバーの角本雄亮(Dr)、山崎英明(B)、coba84(Key)がステージに上がり、神田沙也加(Vo)は額縁を模したステージセットからゆっくりと現れる。「TRICK」の神秘的なムードから一転、続く「Recall THE END」は激しいパフォーマンスで場内は一気にヒートアップした。神田の「今日は最後まで一緒に楽しんでくれますか?」という呼びかけに応じ、3曲目の「highness」ではトラトリストが四つ打ちのビートに合わせてハンドクラップ。さらに「blur blur」「pixie」「LOVELESS」と、アルバム「TRICK」からのバリエーションに富んだナンバーが次々と披露された。

最初のMCでは、神田がツアー前日に休止を報告した理由を明かした。神田は「まず、驚かせてしまって本当に本当にごめんなさい」と前置きし、「本当は今日のMCで(活動休止を)発表する予定だったんです。でもこうやって笑顔を交わして、最後に『ごめんなさい、今日で私たちはお休みします』というのは一方的すぎないかと思って。今回ツアーで回ったところは今までリリースイベントでも行ったところばかりだから、お世話になった方々にありがとうと言って回りたくて、スタッフにお願いしてツアー初日の前の日に発表しました」とコメント。そして「今日はなんだかふわふわしていて。いつも『笑顔で』って言ってきたけど、今日の最後に自分がどういう表情をしているのか責任が取れない(笑)。気持ちはいろんな波が立つかもしれないけど、いつも通り、いいライブにすることを最後まで考えたいと思います。みんな力を貸してくれますか?」と観客に呼びかけた。

「活動休止の発表をしたあと、図らずも今の心境にぴったりな曲です」という神田の発言に続いて歌われたのは、2ndアルバム「TRUST」からのナンバー「永遠」。また「mint gum」はアルバム「TRICK」に収められていた“sugarless version”とは異なる“TRICK TOUR 2016 version”で披露された。次に歌われた「Euterpe」は、3rdアルバム表題曲「TRICK」にフィーチャリングゲストとして参加しているchellyのユニット・EGOISTのカバー。これは同時期に行われていたEGOISTのツアーでトラトリの楽曲「Recall THE END」がカバーされていたことを受け、東京公演のみのスペシャルメニューとして取り入れられたもの。トラトリ結成前からEGOISTの大ファンだった神田は思い入れを込めつつ、トラトリならではのアレンジに乗せて熱唱した。

ライブ後半、「kissing」では神田とBillyがステージを飛び出し、客席通路を回りながらパフォーマンスした。MCのグッズ紹介では、懸命にグッズについて話すBillyの傍で、神田はステージに座ったり寝転がったりと自由気まま。Billyから思わず「家か!」とツッコミが飛び出すほど、あとわずかで活動が休止してしまうとは思えないのどかなムードに包まれていた。そしてライブはいよいよクライマックス。テレビアニメ「俺物語!!」のオープニングテーマとしてアニメファンにも広く支持された「未来形Answer」ではコール&レスポンスで場内が一体となった。ラストの1曲を残し、Billyは神田に対し「これまでちゃんと言ったことなかったけど、姫(神田)、TRUSTRICKを始めてくれてありがとう。一生モノです」と感謝を伝える。そして神田は「ツアーは後味がいいと言うと語弊があるかもしれないけど、みんなで遠足みたいに回ってきて、今まで以上にバカな会話をして、平和な時間が流れて……このまま続いていくんじゃないか、次があるんじゃないかと思うぐらいなんだよね。でも、それは違うと思った。活動休止をしようと決めたから、すごく晴れやかで、優しい空気が流れているんだと思った。TRUSTRICKを初めた頃の、初期衝動を持って一丸となったからだと思った。だから、(活動休止を経て)大きくならなくちゃいけない。これまでの集大成が今日になっていたらうれしいです」とありのままの思いを語り、感謝の思いをストレートに込めたバラード「Proud」を最後に熱唱した。

本編終了後はトリプルアンコールまで続き、TRUSTRICKとして初めて世に送り出された楽曲「ATLAS」、再び客席へ飛び出しての「innocent promise」など5曲が歌われた。ラストナンバーに選ばれたのは、2ndアルバム「TRUST」に収められていたバラードソング「いつかの果て」。ここまで笑顔で駆け抜けてきた神田も最後は思わず涙を流し、「TRUSTRICKを見つけてくれて、信じてくれた皆さん、感謝しています。これからもよかったら見守ってください。今日は、今日まで、どうもありがとう! TRUSTRICKでした!」という言葉で約3年半の活動に区切りを付けた。

なおツアー最終公演の模様は、2月にMUSIC ON! TVでオンエアされる予定だ。

「TRUSTRICK TRICK TOUR 2016」2017年12月17日 中野サンプラザホール セットリスト

01. TRICK
02. Recall THE END
03. highness
04. blur blur
05. pixie
06. LOVELESS
07. 永遠
08. 寂しさの宙から
09. mint gum
10. Euterpe(オリジナル:EGOIST)
11. If -君が行くセカイ-
12. kissing
13. from where to where -ため息の理由-
14. 未来形Answer
15. Proud
<アンコール> 
16. I wish you were here.
17. ATLAS
<ダブルアンコール>
18. innocent promise
19. Honey Complex
<トリプルアンコール>
20. いつかの果て

音楽ナタリー
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