上坂すみれが国技館の土俵ステージに登場! 初のアリーナライブで見せたパフォーマンスに軍配が上がる

レポート
2017.1.13
上坂すみれ

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上坂すみれのひとり相撲 2016~サイケデリック巡業~ 2016.12.23(金・祝)両国国技館

両国国技館の土俵ステージで上坂すみれがひとり相撲を行う⁉ タイトルを見て驚いた人も少なくないかもしれない。開演を心待ちにする客席からの盛り上がりが、二階席に座る筆者の耳にも伝わってくる。当日は、ステージに向かって座布団を投げないようアナウンスが流れるなど、開演前から一気に場内の温度感が高まっていた。そして、ライブ前に実況の友部康志と解説の須藤孝太郎の前説がはじまる。上坂すみれが仕切るプロレスと相撲の合わせ技の模様をレポートしたい。

開演すると同時に、そこはプロレス会場と化した。開始早々、これほど激熱の展開は女性声優のアーティストでは見たことがない。プロレス選手の入場を思わせる上坂の登場に、客席からは歓声を越え、雄叫びが上がった。上坂がセンターステージに上り、オープニングナンバーの「パララックス・ビュー」を歌い、怒涛の叫び声が国技館を揺るがし、熱烈なステージを展開する。生バンドにのせて歌う歌声に、ロックシンガーの演出を醸しだした。続けて「Inner Urge」でロックチューンをさく裂。驚いたのは、上坂のダンスに合わせて、オーディエンスが一緒にダンスを繰りひろげ、見事な統率感を見せたことだ。声優ライブとロックライブの2つのテイストを同時に楽しませてくれる。

そこから一転し、ポップチューンの「キャラメル桃ジャム120%」で場内をヒートアップさせ、和装衣装を着たダンサーと共にアイドルライブのステージを作り出した。さらに勢いは止まらず「げんし、女子は、たいようだった。」で、爽快なアッパーチューンを展開させ、一気に大盛り上がりを見せる。乱れることのない、上坂とファンとのコール&レスポンスに、お互いの意思疎通が図れた。

そこからしっとりしたバラードナンバーの「すみれコード」で観客を魅了する。センターステージでダンサーたちと円を描きながら、上坂が歌声を響かせる光景はまさに圧巻だ。再びメインステージへ戻ると、「恋する図形」で青と黄色の光を上手く使った演出に、観客の視線は釘づけ。細かい身振り手振りと透き通った声音で、爽快さを生み出した。立て続けに「テトリアシトリ」が奏でられ、ダンサーたちと織り成すコンビネーションに圧倒させられる。

ここで流れを一変させ、ロックナンバーの「繋がれ人、酔い痴れ人。」を歌い上げた。上坂の顔に汗が滴る姿を見ると、本気の度合いが伝わってくる。歌、ステージパフォーマンス、サウンド、どの視点からでも体感できる熱さに、右へ倣えとオーディエンスが続く。これだけでも驚きだが、「SUMIRE #propaganda」では予想以上の場景が目に飛び込んできた。センターステージで歌う上坂の背後のメインモニターに人影が映る。なんと、影が上坂に合わせて曲の振りを踊っていたのだ。お互い姿を見ない状態で、ダンスを合わせる様子に驚嘆してしまう。

後半戦へ突入すると、火柱が上がるなか、和風の振袖衣装にチェンジした上坂がダンサーたちと現れ「閻魔大王に訊いてごらん」を絶唱した。赤色の照明が彼女を照らし、艶めかしさを表現する。そこから「冥界通信~慕情編~」「FLYERS」と演劇舞台を連想させるかのようなステージングが巻き起こった。パラソル、宙づりなどのパフォーマンスが繰り出され、驚きを隠せない。ライブのスピードはおとろえることなく、センターステージへダンサーを引き連れた上坂が「罪と罰-Sweet Inferno-」を歌い切った。

行司をイメージした衣装に着替えた上坂は「サイケデリック巡業」でポップナンバーを歌い、オーディエンスのテンションを上げる。続いて、トロッコに乗りながらファンの近くまで行き「我旗の元へと集いたまえ」を間近で歌った。途中、バズーカ砲を放つなど、ファンサービスも忘れない。「来たれ!暁の同志」で場内の熱気が最高潮へ達し、ファンとの掛け声を合わせながら、ライブは終盤へ。

雰囲気を変えて、テクノサウンドの「文豪でGO!」で、再びポップチューンで楽しい雰囲気を生みだす。最後はダンサー全員を交えて、「革命的ブロードウェイ主義者同盟」で気持ちを一つにし、ステージを賑わせて、大熱狂のステージを描いた。

ここでライブは終了かと思われたが、“取り直し”コールが国技館に響きわたり、アンコールが執り行われる。クリスマスをイメージした赤いスカートとサンタ帽をかぶった上坂が姿を現し「ココロ*パレット」をリズミカルなダンスで歌い踊った。その後、MCで上坂すみれのテレビ番組が4月から放送されるという告知が発表させる。そして、ラストナンバーの「七つの海よりキミの海」を放ち、出演者全員がステージに総動員し、最高のフィナーレで幕を下ろした。

 

そんな激アツのライブを展開した上坂すみれへインタビューをおこなった。

撮影=野島亮佑

撮影=野島亮佑

――まず初めて両国国技館でワンマンライブを開催されますがご感想をお願いします。

“ホントに出演者一人なのかな?”と思ってしまいました。私自身、アリーナの会場はアイドルライブでしか行ったことがなかったので、一人で立つ両国国技館でも頑張ろうと思っています。

――今回のライブタイトルはご自身で決められたとのことですが、具体的な意味などありますか?

実は……タイトルは打ち上げのときにノリで決めたので、あんまり意味がないんです(笑)。両国国技館なので相撲をイメージしたタイトルにしようと思ってつけたんですが1公演しかないのに“巡業”って……。やっぱり、打ち上げのときに決めるのは良くないですね(苦笑)。

――タイトルにちなんで、相撲をイメージした演出は多いのでしょうか?

相撲演出が3割、プロレス演出が2割といった感じでしょうか。相撲は以前、スタッフの皆さんと一緒に観戦したことがあったんですけど、お酒を呑みすぎてしまって最後の方で寝てしまったんです。一番の盛り上がりを見逃してしまいました……。

――そんな上坂さんにとって、2016年はどのような年でしたか?

今年は、声優アワードの受賞や、声優として色んな作品に出演させていただいたり、アーティストとしてCDをリリースしたりと、いろいろな活動をした1年でした。プライベートでも、アウトドアなお誘いもあったので、リア充と表現してもいいかなと思っています(笑)。

――最後に、2017年はどのような年にしたいと思いますか?

来年は26歳になるので、アラサーとして身の回りのことをちゃんとやりつつ、一人前の声優として認めていただけるように頑張っていければと思っています!



文・レポート=野島亮佑
 

セットリスト
上坂すみれのひとり相撲 2016~サイケデリック巡業~ 
 

M1.パララックス・ビュー
M2. Inner Urge
M3.キャラメル桃ジャム120%
M4.げんし、女子は、たいようだった。
M5.すみれコード
M6.恋する図形(cubic futurismo)
M7.テトリアシトリ
M8.繋がれ人、酔い痴れ人。
M9. SUMIRE #propaganda
M10.閻魔大王に訊いてごらん
M11.冥界通信~慕情編~
M12. FLYERS
M13.罪と罰-Sweet Inferno-
M14.サイケデリック純情(band inst)
M15.サイケデリック巡業
M16.我旗の元へと集いたまえ
M17.来たれ!暁の同志
M18.文豪でGO!
M19.♡をつければかわいかろう
M20.革命的ブロードウェイ主義者同盟
EN1.ココロ*パレット
EN2.七つの海よりキミの海

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