青木玄徳&山田裕貴がもっこりアフロいじりで相棒ぶりを発揮「さすがバディ!」映画『闇金ドッグス5』初日舞台あいさつ
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左から、菅原大吉、荒木宏文、青木玄徳、山田裕貴、副島淳、元木隆史監督
左から、菅原大吉、荒木宏文、青木玄徳、山田裕貴、副島淳、元木隆史監督
『闇金ドッグス』は、『ガチバン』シリーズのキャラクター・安藤忠臣(山田裕貴)を主人公にすえてスタートしたシリーズ。『ガチバン』でヤクザの構成員だった安藤がその後組長となり、さらにひょんなことから闇金業者に転職。金と人間の欲望をめぐり、個性豊かなキャラクターたちと生々しいドラマを繰り広げてきた。『闇金ドッグス5』は、『闇金ドッグス2』から登場した安藤の部下・相棒の元ホスト・須藤司(青木玄徳)が『闇金ドッグス3』に続いて主役の作品で、介護や生活保護にまつわる実話をモチーフに、さらにハードな内容となっている。
左から、菅原大吉、荒木宏文、青木玄徳、山田裕貴、副島淳、元木隆史監督
上映後に登壇した青木は「どうでしたか?」と問いかけるも、ハードな内容のため静まり返った客席に「いままでのシリーズと全然違う反応。これは……。完全にこっちがぶち込んだのか、ぶち込まれたのか感が(笑)」と苦笑い。
青木玄徳
続いて「今日この日をいろいろな意味でドキドキして迎えました。内容も強烈ですし、5作品目というプレッシャーもありました。それでもたくさんの人たちに観に来ていただいて、“感謝・感激”それにつきます。また、素晴らしいスタッフ・キャストとやれたことが嬉しい」と笑顔を見せた。
山田裕貴
安藤役の山田は、「須藤がちゃんと闇金らしくなっていく姿を見て、自分が生きてきた人生を見せようとしてきたのが、今回で“教える”という形でできたから、ここまで成長できたんだと思う」と、須藤を見守ってきた自身の役についてコメント。そして、「これだけインパクトのある作品をやらせてもらえたことが嬉しかったですし、こういうことが現実にあると知ってもらえた作品になったと思います。『闇金ドッグス』の中で社会派もやりたいし、いろいろなことをやりたいと思っていたので、嬉しく思えました」と、シリーズに対する思いを語った。
生活保護ビジネスに手を染める悪徳NPO・五条礼を演じた荒木は「台本を読んだ時から、五条が悪い人だという感覚がなかった。“法を知っている人に手伝ってもらい、少しでもお金になるビジネス”と思い、悪ぶれることもなく、五条としての正義を貫き通してぶれずにできた」と役づくりを語る。さらに、「役作りとしても良かったし、出来上がった作品、客席の反応を見て、ちゃんと重い作品ができたという達成感があります」と振り返った。
荒木宏文
劇中で、青木、山田、荒木から詰め寄られることになる菅原は、「この3人を見ると怖い。今日もなにかされるんじゃないかと」と会場の雰囲気を和ませつつ、「あの脂汗は、塗っているんですよ。脂ぎっているわけじゃないですよ」と逸話を披露して爆笑させた。また、菅原が演じた最後の壮絶な海のシーンは、スタッフも泣きながら撮影したという。菅原は「実際に本を読んだ時点で泣いていました。世の中には大変な思いをしている人がいると考えられる作品に出合えたのが凄い」と感想を語った。
副島淳
本作でムードメーカーとなった副島が「見た目から英語が話せるように見えますが、日本語しか話せません。冒頭の英語のシーンはすごい練習しました」と語ると、隣の山田が「台本、カタカナで書かれていましたよね」と明かし、会場を笑わせる一幕も。
左から、青木玄徳、山田裕貴
司会が副島のシーンについて「ほっこりしますね」と声をかけると、山田は副島の巨大なアフロに触れ「もっこりしてますけど(笑)」とコメント。すると青木が「俺もそれ言いたかった。まったく同じそれを思った」と興奮し、ふたりで「さすがのバディ(相棒)」と息の合ったやりとりで会場を沸かせた。
最後に、元木監督が「編集をしていて見るのがしんどい作品だった。スタッフが最後の最後まで悩みながら作った」コメントすると、青木より「いつもの須藤のコミカルな感じが、ここで活きたんだと思います。現実のほうがフィクションよりも辛いと改めて感じました。それは実際にあることで、それを受け止めてもらう。お客さんの雰囲気がいつもの雰囲気と違うというのが、非常に“役者冥利に尽きる”役者としての価値が上がったと感じました」と語り、舞台あいさつは終了した。
左から、菅原大吉、荒木宏文、青木玄徳、山田裕貴、副島淳、元木隆史監督
映画『闇金ドッグス5』は公開中。
映画『闇金ドッグス5』
(C)2016「闇金ドッグス4&5」製作委員会
青木玄徳 菅原大吉 美谷和枝 牧野ステテコ 蒲生純一 副島淳 / 荒木宏文 山田裕貴
監督:元木隆史
脚本:池谷雅夫
企画・配給:AMGエンタテインメント
製作:「闇金ドッグス4&5」製作委員会(AMGエンタテインメント/JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
【ストーリー】
女性債務者から、絶大の信頼を得ているラストファイナンスの須藤司(青木玄徳)は、かつて、街金から金を騙し取る為に、結婚離婚を繰り返し、戸籍上の名字を忘れてしまっている。そんなある日、銀行系のローン会社から、電話が入り、「あなたの奥様が借金をして、飛んだ。夫である貴方には支払いの義務がある」と。困り果てている司には、にべもなく、社長の安藤忠臣(山田裕貴)から、新規の客をあてがわれる。その客は、大手電機メーカーの下請け会社でエアコンの設置業者の契約社員として働く、沼岸光夫(菅原大吉)。ブラック企業では人扱いをされず、冷遇のなか必死にしがみついている。それは、ひとえに認知症を患っている母の為。だが、薄給で生活費もままならず、致し方なくラストファイナンスを利用している。沼岸の状況は悪くなるばかりで、理不尽な理由で急に解雇されてしまう。困った沼岸は、生活保護の申請をするも断られ、無職になったので、司から追加融資も受けられずにいた。そんな沼岸の前に、NPO法人で貧困ビジネスを営む五条礼(荒木宏文)が現れ、申請が通った生活保護費を不正に搾取されてしまう。母の病も進行が速くなり、生活は究極に困窮する。藁をもすがる思いで、沼岸はラストファイナンスを再び訪れた。
(C)2016「闇金ドッグス4&5」製作委員会
公式サイト http://yamikin-dogs.com/