坂本龍一の展覧会がワタリウム美術館にて開催　８年ぶりの新作アルバムをインスタレーション空間で体感

坂本龍一による展覧会が、2017年4月4日（火）～5月28日（日）にかけてワタリウム美術館にて開催される。

坂本龍一の8年ぶりとなる新作が、3月29日に発表される。このニューアルバムは「あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくない」という本人の思いをそのままに、リリース 以前の試聴やサンプル盤の配布が一切行われていない。

本展では、このアルバムを坂本龍一が最も信頼するムジークエレクトロニクガイサイン製スピーカーにて、5.1ch サラウンドで再生するインスタレーション空間を展開。坂本の「整った環境で音楽に向き合ってもらえたら」という思いと、本作が「映像喚起力の強い音響作品である」という点から企画された。なおこのインスタレーション空間は、長年のコラボレーターである高谷史郎（空間構成・映像）の協力により実現する。

さらに会場には、バイオグラフィカルなアイテムの展示や、音楽と映像の視聴ブース、ファンとの双方向交流のための
「COMMUNICATION WALL」を設置した空間が広がる。「COMMUNICATION WALL」では、来場者から坂本への質問や、作品への感想など書き込み、坂本からその質問への回答やあらたな問いを掲示することが可能だ。

また新アルバムも含め、坂本のソロの作品のほとんどをアナログ盤で揃え、来場者が自由に視聴できるブースを設置。新作制作過程にインスピレーションを与えた書籍、モノ、写真、メモ、譜面なども展示される予定とのこと。まさに、坂本のクリエイションをまるごと体感できる展示となるだろう。気になる方はぜひ足を運んでみては。