高畑敦子が『あさがきた』の広岡浅子の生涯を演じる! 『土佐堀川』顔寄せイベントに赤井英和、南野陽子ら登壇

レポート
舞台
2017.9.5

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2017年10月より東京・シアタークリエにて『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』が上演される。9月5日(火)明治座・森下スタジオにて顔寄せイベントが行われ、高畑淳子赤井英和南野陽子田山涼成葛山信吾小松政夫三倉茉奈紫ともなど出演者が顔を揃えた。

本作は連続テレビ小説『あさが来た』の原案となった「小説 土佐堀川」を舞台化。日本女子大学設立、大同生命創業と、明治時代を代表する女性実業家として活躍した広岡浅子の生涯を、笑いと涙たっぷりに描く。

メインキャストたちは好きな台詞を色紙に記載し紹介した。多くの出演者が高畑演じる広岡浅子の台詞を挙げられたのが印象的。

広岡浅子役を演じる高畑は“聴くことを多くし、語ることを少なく、行うことに力を注ぐべし”を挙げた。「疲れたなとかだるいなとかぐったりしたとき、これじゃあかんと思ってこの台詞に励まされて今生きています」とのこと。

広岡浅子の夫である広岡信五郎役を演じる赤井は“こうなったらあんたにどこまでもついていく 加島屋万歳、万歳”だった。赤井は「信五郎らしい台詞を選ばせていただきました」と述べた。

浅子のサポートとなり、生涯に渡って浅子と絆を築いていく小藤役を演じる南野は“うちの御寮はんになにするや!”を選んだ。「家族とか友達とか仕事の仲間だったり、周りの人のことを自分のことじゃないのに自分のことのように怒れる。そんな人が今素敵なんじゃないかなと思って、私もこうなりたいと思って選びました」と選出の理由を話された。

広岡信五郎の弟である広岡正秋役を演じる田山は“お魂消る(おったまげる)”を選出。田山は「当時は浅子を見て、モンスターを見たような印象だったと思います。それが時代に経つにつれ、今やこの言葉は褒め言葉になったような気がします。しかし舞台の中では、こんな女性に会ったことない、出過ぎた杭は打たれないという意味を持っていると思って、この台詞を書きました」と熱く語られた。

五代友厚と成瀬仁蔵の2役を演じる葛山は“誰でも何も知らないところから始まるのです”をチョイス。葛山は「この後に“最初から完璧な人間なんていない”という台詞が続くんですが、0からみなさんと一緒に楽しい舞台になるよう努力していきたいと思います」とコメント。

広岡浅子の夫である広岡信五郎の父である広岡正饒役を演じる小松は“白湯をくれぇ…”をセレクト。小松は「とても印象に残っている台詞です」と自身の過去のエピソードにも繋げて話してくれた。

広岡浅子の娘である広岡亀子役を演じる三倉は“普段言うてることが、みな遺言や”とのこと。三倉は「今回の舞台でも浅子さんの言葉や背中をしっかり見て受け止めて、頑張っていけたらなと思っております」と話された。

大隈重信の妻である大隈綾子を演じる紫は“泥にまみれる覚悟”を選んだ。紫は「広岡浅子さんの台詞です。私たち役者に通じるものがあるんじゃないかと、とても心に響きました。こういう気持ちでやっていきたいと思います」と語られた。

『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』は東京・シアタークリエにて10月4日(水)から10月28日(土)まで、その後に大阪、富山、広島、愛知、鹿児島、福岡、宮城で上演される。
 

取材・文・撮影=瀧澤 唯

公演情報
『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』
 
■原作:古川智映子「小説 土佐堀川」(潮出版社 刊) 
■脚本:小池倫代 
■演出:田村孝裕 
■出演:
高畑淳子、赤井英和、田山涼成、小松政夫、葛山信吾、南野陽子 
芋洗坂係長、越智静香、武岡淳一、矢部太郎、篠田光亮、紫とも、三倉茉奈 ほか

 
■日程・会場:
10月 4日(水)~28日(土)シアタークリエ【東京】
11月 1日(水)~5日(日)サンケイホールブリーゼ【大阪】
11月 7日(火)新川文化ホール【富山】
11月15日(水)呉市文化ホール【広島】
11月17日(金)東海市芸術劇場 大ホール【愛知】
11月20日(月)宝山ホール(鹿児島県文化センター)【鹿児島】
11月23日(木・祝)北九州芸術劇場 大ホール【福岡】
12月 2日(土)トークネットホール仙台(仙台市民会館)【宮城】

 

 

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